HOME記事ガンダム「HG ザクII F型 ソラリ機」赤褐色のボディと狼のようなツインアンテナが特徴的な機体の存在感を筆塗りで高める!【復讐のレクイエム】

「HG ザクII F型 ソラリ機」赤褐色のボディと狼のようなツインアンテナが特徴的な機体の存在感を筆塗りで高める!【復讐のレクイエム】

2025.01.04

MS-06F ザクⅡ F型 ソラリ機【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2025年2月号(12月24日発売)

▲「レッド・ウルフ・アルファ」のコードネームを持つ、ソラリのザク。隊長機であることを示す頭部アンテナを追加、狼モチーフの“爪”が脚部にペイントされている。開戦からしばらくは宇宙を戦場としていたが、欧州方面軍の第七混成機動旅団へと編入後、ヨーロッパ戦線にて“連邦軍のモビルスーツ”との遭遇戦を経験することになる

筆塗りで実在感を高めた“レッド・ウルフ・アルファ”

 エピソード1で活躍した、イリヤ・ソラリ大尉のF型ザク。赤褐色に彩られたボディと狼のようなツインアンテナが特徴的なザクはガンダムEXと並ぶ本作の顔であり、HGキットも配信開始と連動して発売されている。件のキットは最新フォーマットで設計され、パーツ数を抑えつつもカラーリングを徹底再現。CGモデルほぼそのままの精密ディテールが全身に彫刻されている。高クオリティなキットを存分に楽しむべく、作例は塗装表現に注力。水性塗料の筆塗りに定評のある清水圭の手で、リアルな存在感をまとった「筆塗りのザク」をご覧いただこう。

▲奇襲を受けるレッド・ウルフ隊。僚機が次々と斃されるなか、ザク・マシンガンはおろか、ザク・バズーカすらも通用しない“白いMS”を相手に、果たしてソラリの運命は…
▲頭部右側アンテナ基部にあるライト状ディテールは、削り落として丸モールドパーツの組み合わせで再生した

▲シールを貼ったものと、作例の比較。キットのままでも非常に細密なモールド、成型色による色分けがなされているが、本作例は塗装によってシックなトーンに変化。あえて残している細かい色のムラが、リアルなテクスチャとして情報量を高めている

▲シールド中央、レッド・ウルフ隊のエンブレムは付属シール。できるだけ余白をナイフで切り取ってから貼り付けた
▲右肩のソラリ機を示すパーソナルマークは付属シールを使わず、塗装で再現した

▲前腕のディテールは映像を確認しつつ、一体成型されているステー部を切除。鉛板と、0.5mmプラ棒に置き換えた

▲キットのスタイルは申し分がないので、ディテールアップは最小限度に、水性塗料の筆塗りによってクオリティを底上げ。本作CGのリアルさに貢献している「ザラッとしたテクスチャー」を意識して塗装している

脚部コーティング&「爪」模様の再現

▲ソール部分にはWWIIのドイツ戦車に存在するツィンメリット・コーティング風の凹凸ディテールが存在するので、この表現にチャレンジ。タミヤの情景テクスチャーペイントを塗布後、爪楊枝で模様を付けていく。この際に部分的に剥がすことで、コーティングがランダムに剥がれている様子を盛り込んだ
▲納得いくまでディテールを作り込んだら塗装。キットにはソール部の爪模様を再現するシールも付属するが、コーティングで表面が凸凹しているのでシールが貼れない。なので、鉛筆で模様のアタリを描いたあと筆で模様を描き込んだ

ⓒ創通・サンライズ

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清水圭(シミズケイ)

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