成型色活かしの簡単フィニッシュでヤマト発進!!「1/1000 宇宙戦艦ヤマト3199(第3次改装型:参戦章叙勲式典記念塗装)」を製作!
2025.01.02宇宙戦艦ヤマト3199(第3次改装型:参戦章叙勲式典記念塗装)【BANDAI SPIRITS 1/1000】 月刊ホビージャパン2025年2月号(12月24日発売)
成型色活かしの簡単フィニッシュでヤマト発進!!
第二章「赤日の出撃」の上映開始に合わせて、ついに3199版宇宙戦艦ヤマトがプラキット化! キットは2202版をベースとしながらも、船体外装の多くを完全新規造形で再現。カラーリングが変更になった木目調甲板は、ポリスチレンシールと水転写式デカールの2パターンが用意されるなど、ファンのニーズに合わせたセット内容となっている。今回はキットレビューということでキットの素性はそのままに、成型色を活かした簡単フィニッシュで仕上げている。
1/1000 宇宙戦艦ヤマト3199(第3次改装型:参戦章叙勲式典記念塗装)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●6050円、発売中●1/1000、33.3cm●プラキット
第二章の上映に合わせて2024年11月に発売された、3199版宇宙戦艦ヤマト。キットは2205版も再現できるコンパチ仕様となっています。今回はキットレビューということで、3199版を成型色を活かした簡単フィニッシュで仕上げてみました。BANDAI SPIRITS プラモデルの成型色の素晴らしさは皆様ご存知の通り。ツヤ消しなどのコート剤を吹き付け、ウォッシングしてしまえば、ほぼ全塗装と見分けがつかないほどの完成度となります。また、3199版の特徴のひとつといえる木目調甲板はポリスチレンシールと水転写式デカールの2種類が用意され、好みで使い分けることができます。
作例はせっかくなので木目調甲板を部分塗装で仕上げます。といっても方法は簡単。ポリスチレンシールをマスキングシート代わりに活用。もし塗料がはみ出してもグレー部分は成型色なので専用溶剤かデザインナイフで削り落とせばOKです。
水転写式デカールを貼って、全体をMr.スーパースムースクリアーつや消しでコート、ある程度、船体を組み付けたらウォッシング&ウェザリングです。パーツ割れを極力防ぐため、油性塗料のMr.ウェザリングカラーを使用します。普段はマルチグレーにマルチブラック、グランドブラウンを足したダークウォームグレーを使ったりしますが、今回はヤマトの艦隊色に合わせて、フィルタ・リキッドのシェードブルーを足して、少し青みを追加してみました。全体にウォッシング塗料を塗りたくったら拭き取りです。宇宙戦艦なので重力はあまり関係ありませんが、見た目の説得力重視で上から下に専用溶剤を含ませた綿棒で拭き取っていきます。艦艇の赤い部分と木目調甲板は、Mr.ウェザリングカラーマルチグレーにマルチブラック、グランドブラウンを足したダークブラウンでウォッシング。モールドをより際立たせたい部分はグランドブラウンかマルチブラックでピンウォッシュ。最後にタミヤウェザリングマスターDのオイルで汚れを追加し、同Fのライトメタルをノズルに擦り付けて金属感を加えたら完成です。
ヤマトは塗り分けも少なく、グレーや濃いレッドが中心なので成型色も透けないため、成型色活かしの簡単フィニッシュにはもってこいのアイテムだと思います。皆さんもぜひお試しください。
BANDAI SPIRITS 1/1000スケール プラスチックキット
宇宙戦艦ヤマト3199(第3次改装型:参戦章叙勲式典記念塗装)
製作・文/木村 学
1/1000 宇宙戦艦ヤマト3199(第3次改装型:参戦章叙勲式典記念塗装)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●6050円、発売中●1/1000、33.3cm●プラキット
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© 西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト3199製作委員会
木村 学(キムラマナブ)
月刊ホビージャパン編集長。90年より本名でプロモデラーデビュー、HJ入社後はペンネーム・山岡五郎として作品を発表していた。