HOME記事ガンダム可変機構搭載の「MGSD ウイングガンダムゼロ EW」をシャープに、美しく仕上げる【新機動戦記ガンダムW Endless Waltz】

可変機構搭載の「MGSD ウイングガンダムゼロ EW」をシャープに、美しく仕上げる【新機動戦記ガンダムW Endless Waltz】

2024.12.30

XXXG-00W0 ウイングガンダムゼロ EW【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2025年2月号(12月24日発売)

MGクオリティのSDブランド「MGSD」第3弾のウイングガンダムゼロ EWを徹底的なシャープ化でさらに美しく!

 近年のトレンドを取り入れたSDのプロポーションに、圧倒的なディテールと可動機構が詰め込まれたブランド「MGSD」。その名が示す通り、“マスターグレード”にふさわしい品質で展開されている本ブランドは、第1弾フリーダムガンダムでは驚異的な可動域を実現し、第2弾のガンダム・バルバトスでは精密なガンダムフレームの再現で注目を集めた。そして、2024年11月下旬に発売された第3弾のウイングガンダムゼロ EWでは、ついに可変機構まで搭載され、その進化はとどまることを知らない。今回は、そんな本キットの複雑な変形機構や広い可動域、緻密なディテールを最大限に活かすべく、本作例でプロモデラーデビューを果たしたtauyoが製作。エッジのシャープ化や既存ディテールの深堀りなどを通じて、キットの魅力をさらに際立たせ、美しい仕上がりを実現している。

MGSD ウイングガンダムゼロ EW
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーデビジョン クリエイション部●4950円、発売中●約13cm●プラキット

▲SDシリーズ史上最高の可動と可変ギミック、そして圧倒的なディテール表現で立体化されたウイングガンダムゼロ EW。今回の作例では追加のスジ彫りなどはせず、既存モールドの彫り込みやシャープ化のみで美しいプロポーションを活かして製作している
▲作例ではホワイト部、青部はそれぞれ微妙に色味の違う2色で塗装しており、パネルラインごとに塗り分けることで情報量を増やしている。また、特にウイング部に出る合わせ目はできるだけ目立たないようにパーツを分割して接着することで消している。
▲フレーム部分などでは各所にグロス成型されたシルバーパーツ、ウイングバインダーの内部には“リフレクションカット”が施されたクリアーパーツが配置されており、素組みするだけでも非常に満足度の高いキットに仕上がっている

▲脇のブロックが一段階外にせり出すことで、ツインバスターライフルを使用したおなじみのポーズも無理なく再現できる。さらに、腕部内側のブロックを動かすことで現れる接続穴に、ツインバスターライフルのジョイントを挿入することで圧倒的な安定感での保持が実現している

▲非常に緻密なディテールが各所に施されている本体。各装甲の隙間からフレームのメカニカルな色がバランスよく覗いていて、SDとは思えない密度感が楽しめる
▲カメラ部分のディテールは2重構造で立体的に表現されている。HGやMGなどのキットより目が大きいSDガンダムではこういったカメラ部分の造形もよりよく見える。頭部側面の青い部分には開閉ギミックも搭載。開くと、メカニカルなディテールが現れる

フレーム部 素組み

▲フレーム部の素組み状態。素組みだけでも豊富なメカディテールが堪能できる

素組み

▲フレームに装甲を取り付けた素組み状態。胸部のクリアーパーツを外すと、内側にもディテールが彫られた2重構造が確認できる。また、tauyoがオススメする「1/100 ガンダムベース限定 MSバーニア01&エモーションマニピュレーター(連邦系)」(右手部分)が装着されており、これにより密度がさらに高まり、ハイディテールなキットの解像度が一層引き立つ

作例

▲作例の完成状態であり、ハイディテールで洗練されたMGSDブランドの美しい印象を高めている

▲機体背面に搭載されたウイングバインダーの主翼は展開することで、シルバーパーツと“リフレクションカット”が施されたクリアーパーツが露出。MGブランドの名にふさわしい内部メカの密度はさすがの一言

▲ツインバスターライフルの銃身には伸縮ギミックが搭載されており、さまざまな射撃シーンを再現可能。また余剰パーツ無しで合体、分離できる構造となっている
▲肩周りの可動域、保持力ともに非常に優秀なキットであるため、両腕に武器を持たせたポージングもなんのその。バックパック部底面にはディスプレイ用の軸穴もあるため、宙に浮かせた状態で飾ることもできる

可動部に跨る複雑な合わせ目消しは切断&接着で攻路!

 本キットはほとんど合わせ目が目立たないよう調整されているが、ウイング部のみ少し合わせ目が見える。本作例では、下写真の黒くマーカーで塗った部分の合わせ目を消している。こういった可動部に跨る合わせ目消しはどうしても複雑な工程での工作になりがち。しかし今回はパネルラインに沿って切断し、分割することで可動を活かしたまま合わせ目消しを行うので、強度も確保でき、効率化を図れる。下画像の赤い部分をエッチングソーや0.1mmのタガネでゆっくり削り進めて切断したのち、青い部分を接着して合わせ目を消しを行う。

ⓒ創通・サンライズ

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tauyo(タウヨ)

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