HOME記事ガンダム【復讐のレクイエム】フルCGで一年戦争を描いた作品のストーリー、キャラ、メカを一挙紹介!

【復讐のレクイエム】フルCGで一年戦争を描いた作品のストーリー、キャラ、メカを一挙紹介!

2024.12.28

機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム STORY DIGEST 月刊ホビージャパン2025年2月号(12月24日発売)

最新CG技術で描写する「一年戦争」の戦場 機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム

 ガンダムの映像作品としては、ショートフィルム以外では久しぶりとなるフルCG作画による全6話構成で制作された『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』。ここでは、本作のストーリー、劇中で活躍したキャラクターやメカニックを紹介。CGアニメーションだからこそ可能となった、リアリティのある映像を改めて確認してほしい。

(文/石井誠)

新鋭スタッフが挑む、新次元のガンダム映像

『復讐のレクイエム』は2006年公開の『機動戦士ガンダム MS IGLOO』、2008年公開の『機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線』以来となる、リアルシェーディングによるフルCGの映像作品。『MS IGLOO』は、既存のガンダム作品に関わったスタッフやデザイナーが集結した作品だったのに対し、『復讐のレクイエム』はCG映像制作会社であるSAFEHOUSEが制作し、監督はドイツ出身CGクリエイターのエラスマス・ブロスダウ、脚本はアメリカ出身のギャビン・ハイナイトが担当。メカニカルアドバイザーを務めたメカデザイナーの山根公利を除いて、ガンダムの映像作品には初めて関わるスタッフが集結。本作が目指したのは、現代的な描写や機能性を重視した新たなデザイン性などを織り交ぜた、リアルな兵器や人物描写で描く一年戦争の戦場。海外クリエイターの感覚が加わることで生まれる洋画を観るような空気感。夫を失い子を持つ女性を主人公としたドラマ性。モビルスーツが実在する兵器であったならば感じるであろう兵器的ディテールを持ったリアル感と存在感。ある意味実験的な要素も多分に含む、新たなスタッフ陣が作り上げた映像は、ガンダム作品のさらなる可能性の一端を見ることができるだろう。

▲最新技術で描かれる、リアル感を重視したモビルスーツ同士の戦闘シーン。ビーム・ライフルやビーム・サーベルによるダメージ表現なども、実際に使われたらというイメージにこだわる形で描き込まれている

STORY DIGEST

EPISODE 01 HAUNTED FOREST 呪いの森

 U.C.0079。一年戦争も末期に近づいたヨーロッパ戦線。クルジュ=ナポカ基地奪還を狙ったジオン軍は、待ち伏せしていた連邦軍の攻撃によって窮地に陥っていたものの、イリヤ・ソラリ率いるレッド・ウルフ隊の参戦によって逆転し、ジオン軍は基地の奪還に成功する。夜間、ひと息ついていたソラリは、基地に隣接する「呪いの森」の方向から不気味な気配を感じる。奇襲を受け混乱する基地には、連邦軍の白いモビルスーツの姿があった。

EPISODE 02 BROKEN 敗走

 ガンダムと連邦軍の攻撃によってレッド・ウルフ隊はチャブスとケイルの機体が撃破され、基地は壊滅状態に陥る。混乱する基地の中で、ソラリはアーフンやヒートンと出会い負傷兵を連れて脱出を試みる。仲間を逃がすために、ソラリとルショーンは半壊したザクタンクを使ってガンダムに挑み、なんとか危機を脱する。敗走するなか、連邦軍の検問に遭遇するソラリたち。さらに、最悪なことに基地を壊滅させたガンダムもそこに姿を現すのだった。

EPISODE 03 JUNKYARD ジャンクヤード

 ソラリは目的地であった旅団本部へ到着するも、基地はすでに壊滅。避難できる場所を求め、ジオン軍の仮拠点、リサイクル・センターへ辿り着く。そこで旧友のアルフィーと再会を果たす。リサイクル・センターでの状況維持にこだわるロルフ少佐の意思に反し、ソラリはアルフィーと協力し、破損したザクのパーツを寄せ集めて戦闘可能なザクを作り上げる。命令を無視したソラリをロルフが責める最中、リサイクル・センターに連邦軍の攻撃が開始される。

EPISODE 04 NIGHT CALLER 夜の来訪者

 リサイクル・センターを襲うガンダムとジム。ソラリとルショーンは完成したザクで対抗し、苦戦を強いられながらも互角に戦う。ルショーンはジムを撃破直前まで追い詰め、撤退するジムに追いすがる。ガンダムも仲間を助けるべく撤退し、リサイクル・センターは壊滅を免れた。しかし、リサイクル・センターに戻ったソラリとルショーンに対し、ロルフは命令違反でふたりを責め立てる。そこに現れたのは、欧州方面軍司令のユーリ・ケラーネだった。

EPISODE 05 THE RIVER 境界の河

 ユーリからジム奪取の依頼を受け、即席の侵入部隊を結成し、連邦軍の車両を奪取して敵基地へ向かうソラリ。途中友軍の攻撃を受けるというトラブルに遭いながらも基地への侵入に成功する。そこでソラリは、不思議な雰囲気を持つ連邦軍に所属する少年と出会うのだった。アルフィーがジムの奪還任務を実行するものの、そこにガンダムが姿を表す。これに対抗するためにソラリもジムを奪うが、ガンダムの強さは圧倒的だった。

EPISODE 06 CONVOY TO OBLIVION 忘却への旅路

 ガンダムとの戦いに割って入ったルショーンも戦死し、ソラリも瀕死の状態で救助された。戦況はジオン軍にとって悪化の一途をたどり、残存するジオン兵たちは宇宙へと撤退するためにオデッサにある打ち上げ基地へと向かっていた。オデッサ周辺では撤退するジオン軍を攻撃しようとする連邦軍と撤退兵たちを守ろうとするジオンのモビルスーツが激戦を繰り広げる。ソラリは仲間を送り出すため、そしてガンダムのパイロットと対話するため再びザクで出撃する。

ⓒ創通・サンライズ

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石井誠

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