ランナー活用で色分けを再現する

　えめす＠ifritによるリュー機。本機はブラックナイトスコード隊員のひとりであるリュー・シェンチアンの搭乗機。ピンクのパーソナルカラーが施されており、「スピネル」の名を持つ。作例はキットのランナーを活用して細部モールドの色分けを再現している。

　先行してグリフィン機がリリースされた「ブラックナイトスコード ルドラ」は、残りのリデラード機、ダニエル機、リュー機が3機セットでプレミアムバンダイ販売アイテムとしてキット化。「成型色を活かしたお手軽製作」を前提に、＋αの工作を追加して完成させている。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードコズミック・イラ”
ブラックナイトスコードルドラ リデラード機＆ダニエル機＆リュー機 セット使用
NOG-M4F3
ブラックナイトスコード ルドラ（リュー機）

製作・文／えめす＠ifrit

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▲ 部分塗装には100円ショップで購入したメラミンスポンジを使用。アクリルガッシュと水を1:1の割合で希釈したものをスポンジに含ませて、軽くポンポンと叩くように塗布する。表面が多少ボコボコするが乾燥すると目立たなくなる。塗り分けが難しい箇所はマスキングを行い、塗料がはみ出たらデザインナイフやヤスリで削り落とし、塗り残しは筆でリタッチした

▲ ハンドパーツは細かく切り出したランナーで製作した中埋めパーツを差し込んで握り拳に見えるようにしている

■成型色でもかっこよく見せる！
　ブラックナイトスコード ルドラ（リュー機）の作例を担当しました！　成型色を活かした製作法でかっこよく見せる方法をテーマに製作しています。主にアクリルガッシュとシタデルカラーを使用し、筆代わりのスポンジを使用した塗りムラの少ない部分塗装やランナー活用によるディテールアップなどを行いました。

■塗装
　袖やかかと、バックパックの一部など、成型色で再現されていない箇所は筆やメラミンスポンジを使用した部分塗装で再現しています。塗料は主にアクリルガッシュとシタデルカラーを使用しました。速乾性と下地の隠蔽力に優れ、匂いもほぼない水性塗料なのでオススメです。筆で広い面積を塗ろうとすると筆ムラができたり、塗り重ねが必要なので、100円ショップで購入したメラミンスポンジを筆代わりにしてポンポンと叩くように塗装しています。バーニア等は面積が小さいので筆で塗り分けます。成型色の上から塗装しているので、はみ出た部分はデザインナイフ等で削り取ることができます。ビームライフルの黒い部分も同様にシタデルカラーで筆塗りして、はみ出た部分は家庭用アルカリ性洗剤を含ませた綿棒で拭き取っています。スケール感を出すために水転写デカールを貼ったり、ツヤ消しトップコートで質感を統一すると成型色でも全塗装したような雰囲気が出てとてもかっこよくなります。

■使用塗料
赤＝メフィストン・レッド
黒＝アバドン・ブラック、暗黒ブラック
金＝カノプテック・アロイ
紫＝ミキシングマゼンタ
灰＝グレイッシュブルー＋ジェットブラック
スミ入れ＝マルチブラック、アバドン・ブラック

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