HOME記事キャラクターモデルウェーブ製1/20シーピッグが10年ぶりに再販決定!ユニークで重厚なデザインの魅力を活かしたMAX渡辺、横山宏の作例たちをご堪能あれ 

ウェーブ製1/20シーピッグが10年ぶりに再販決定!ユニークで重厚なデザインの魅力を活かしたMAX渡辺、横山宏の作例たちをご堪能あれ 

2024.12.14

Ma.K. in SF3D/シーピッグ【ウェーブ 1/20】 月刊ホビージャパン2025年1月号(11月25日発売)

傭兵軍の高性能偵察スーツ再配備!!

 今回はウェーブ製1/20シーピッグを特集! 宇宙用S.A.F.S.系スーツの最上位機種スネークアイに高性能偵察機器を装備したシーピッグのキットは2014年の販売以来、再販を待望されていたキットだった。
 2024年9月下旬に10年ぶりに販売されたシーピッグをMAX渡辺が3機製作。キット化前にウェーブ製スネークアイを改造した2012年版シーピッグ3機と、横山宏が再販決定後に製作したMAX渡辺の塗装を意識した作例も掲載する。高性能な偵察機器を装備した重厚なシーピッグの魅力を存分に味わっていただきたい。

SNAKE EYE RECONNAISSANCE TYPE SEAPIG
●発売元/ウェーブ●4620円、発売中●1/20、約12cm●プラキット


 シーピッグと呼ばれる新型機は高出力の通信機と解析装置を搭載し通常の軍事通信衛星に匹敵する機能を備えた装甲スーツだった。シーピッグの操縦に長けた第7騎兵連隊第2地上襲撃中隊のサミー・マニング曹長はシーピッグに初搭乗するメイナード・ヘイデン軍曹の特務偵察に同行することになった。
「やたら飛び出たところがあるが機体のバランスは悪くないですね」
 ヘイデン軍曹はマニング曹長の左側のレドームをつかんで交信した。
「ああ。悪くない」
 無口なマニング曹長はそれ以上答えず、ヘイデン機から少し距離を取って偵察を続けた。

「120km先に敵機2機捕捉。新型だ」
 マニング曹長が静かに呟いた。シーピッグが解析した敵コードは月軌道上にいるはずのないノイスポッター型兵器を示していた。
「応戦しますか?」
「いや、あちらさんもこちらに気づいたはずだが、仕掛けてこないだろう」
「どうしてですか?」
「データのない新型を遠くに見つけた時は、出方を探るのが常套だ」
 マニング曹長は最新機のシーピッグ2機が行動不能になった際のリスクを瞬時に判断した。
 異形の無人機も曹長と同じ判断を下していた。
「イノチアッテノモノダネダ」


傭兵軍 宇宙用偵察型装甲戦闘服 シーピッグ 製作/MAX渡辺

▲横山氏のシーピッグの迷彩塗装を意識した色調で塗られたMAX渡辺の作例。コードレターも横山氏の白のPに対し白のQとした
▲定番の赤の差し色に加え、左右レドームの白、関節部のブラウンが全体に調和する
▲キット付属の塗装カードに収録された第23特務降下隊ランページ隊クライド・キッチン軍曹機を再現。sea pigという英名のセンジュナマコのマークが目を惹く
▲背中のドロップタンクをさらに1本追加。追加のドロップタンクは別のシーピッグのキットのものを流用した
▲ブルーグレー×ホワイトの迷彩色で塗られた従来の傭兵軍宇宙用スーツでは珍しいカラーリング。3機の中でもインパクトが大きい
▲シーピッグの初回販売(2014年)前にウェーブ製スネークアイに偵察機器を付けた2012年製作のシーピッグ(写真中央、同左)との比較。偵察機器はキット(写真右)と形状が異なり個体差も
▲MAX渡辺の新旧シーピッグ6体と横山氏の最新作例が揃い踏み! 明度差を大きくしてケレン味を出した横山氏の迷彩塗装はMAX風のカラーリングを意識したものだという
▲グレー系のロービジ塗装にペンギンのマークが映える。白のQに筆で上塗りをして全体のトーンを合わせている
▲メインハッチの透明パーツの裏側にゴールドを塗って宇宙兵器らしさを演出。シーカーの透明パーツは色を塗り分けた
▲赤蛇のマークはレインボウエッグ製「1/20 傭兵軍宇宙スーツ用デカール3」を使用。筆塗りによる迷彩塗装の荒々しいタッチにも注目
▲ウェーブ製スネークアイをシャチョーモデリングでシーピッグに改造した2012年製作の3機
▲レインボウ下地が透けて見えるグロス塗装が艶めかしいクリムゾン・プロミネンス機
▲ドロップタンク2本付けはこの作例が元祖
▲編集部の打ち合わせ用テーブルで記念撮影。新旧シーピッグを6体持ち込んだMAX渡辺に驚く横山宏とKATOOO

■今年の秋は短い、らしいです。
 2024年のトライアスロンレース参加を前半に固めてしまったためか、はたまた夏が暑過ぎたせいか………。後半のトレーニングに密度、時間ともに不足して気付けばデブ一歩手前に増量してしまった模型芸人MAX渡辺です(汗)。ヤバいです……。食生活見直し、ダイエットします(滝汗)。

■シーピッグ、10年ぶりの再販♡
 エ!? そんなに経ってましたか!? 月日の経つのはホントにもう……。人のウチの子の成長と似て、驚かされっぱなしですよ。既刊「MAX渡辺のMa.K.大好きVol.3 The SAFS」をパラパラとめくり、過去作のシーピッグを見てみました。この頃はこんな塗りをしていたのねぇと写真アルバムを開いたような心持ちに浸り……。いや目的は今回の作例とカラーリングが被らないようにとの確認だった(笑)。シーピッグ未発売の頃「シャチョーモデリング」を炸裂させてレジン複製パーツを組み込んで作ったモノなども出て来たり、レインボウ下地で時を止めていた個体をいまさら塗って完成させたりとタイムスリップ体験も味わえました♪ ソレはそうと久しぶりのSAFS系、落ち着きますな。古巣に戻って来たような感覚。

■クロスする作風、アプローチ
 ココ数年、ほぼ毎月作例を持って撮影に参加してくれる横山センセ。氏の塗りを追いかける一方で誌面的なバラエティ感も大事よね〜と、たぶん横山さんは塗らないであろう色やコンセプトを敢えて捻って来たMAX渡辺。ですが、やはり氏のセンス、真似したいしあわよくば取り込みたい。彩度の潰し方やコントラスト等、自分には備わっていない感性を想像、模倣を繰り返していたら少しずつですが出来るようになってきたんですよ。コレはとても嬉しいことでして♪ そうしたところ今度は横山センセがボクの色遣いを意識した塗りのモノを出してきてくれて、気付けば今回なんか作風が逆転してたりするんです(笑)。ホント面白いなぁって。

ウェーブ 1/20スケール プラスチックキット

傭兵軍 宇宙用偵察型装甲戦闘服 シーピッグ

製作・文/MAX渡辺
協力/鈴木孝、堤啓介

© Kow Yokoyama 2024

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MAX渡辺/横山宏/KATOOO

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