HOME記事スケールモデルゲッコー・モデル 1/35「イギリス軍C8 Mk.Ⅱ」をノルマンディー戦80周年に合わせ、全長30cm以上の牽引時の姿で製作

ゲッコー・モデル 1/35「イギリス軍C8 Mk.Ⅱ」をノルマンディー戦80周年に合わせ、全長30cm以上の牽引時の姿で製作

2025.01.03

イギリス軍 C8 Mk.II 初期型【ゲッコー・モデル 1/35】●門田響 月刊ホビージャパン2024年12月号(10月25日発売)

British WWⅡ Tractor,
4×4 Field Artillery[C8 Mk.Ⅱ Early]
& 25-Pdr.Field Gun Mk.Ⅱ

イギリス軍のトラクターのディオラマのメイン画像

 25ポンド砲の牽引と運用を目的として開発されたイギリス軍のトラクター、モーリスC8MkⅡガントラクターをゲッコー・モデルが新規キット化。今回は月刊ホビージャパン2024年12月号に初登場の門田響がノルマンディー戦80周年に合わせてこちらのキットを製作。ドラゴンの25ポンド砲を組み合わせ、全長30cm以上にもなる牽引時の姿を再現した。

イギリス軍 C8 Mk.Ⅱ 前期型 4×4 野戦砲トラクター

●発売元/ゲッコー・モデル、販売元/ビーバーコーポレーション●11440円、発売中●1/35、約12cm●プラキット


イギリス軍 25ポンド砲 Mk.Ⅱ w/リンバー

●発売元/ドラゴン、販売元/プラッツ●3850円、発売中●1/35、約16cm●プラキット


イギリス軍のトラクターのディオラマの全体画像1
▲ 初期型の特徴として車体側面ドアには小窓が付いておらず、ルーフが完全に密閉となっており換気として丸形のベンチレーターが二基ついている
イギリス軍のトラクターのディオラマの全体画像2
▲ 厚み1mmのバルサシートに貼り付けて再現した「LONDON BRIDGE」の看板は工兵隊により愛称がつけられたものの内のひとつ。字はステンシルを組み合わせられたのか歪である。ベースサイズは縦約36cm×横約16cm×高さ約14cm
イギリス軍のトラクターのディオラマのアップ画像
▲ 黄色い丸のブリッジプレートは橋の限界重量を番号で表している。橋の限界値より低いと渡ることが出来る。この場合はトラクターが「6」で25ポンド砲が「3」合計のランクは「9」だが、リンバーは1以下なので「9/5」となっている
イギリス軍のトラクターのディオラマのアップ画像2
▲ 橋は押し出しピン跡が目立つので根気よく処理をして、車両より明るい色で塗装を行い路面の木板はエナメル塗料でドライブラシして表情をつけた
イギリス軍のトラクターのディオラマの全体画像3
イギリス軍のトラクターのディオラマのアップ画像3
▲ 後部には4人乗ることができ、ドアを開けたまま走行している写真も残っている。フロントウィンドウも開状態が選択でき、内部も良く見えるようになるので完成後も楽しめる
イギリス軍のトラクターのディオラマのアップ画像4
▲ タイヤはHusser Productions製のレジン性に交換しているが、タミヤ用なので小改造が必要。剽悍は白と黒で塗り分け72スケール用のデカールで数字を再現
イギリス軍のトラクターのディオラマのアップ画像5
▲ ターンテーブルはアームを下げることで牽引状態から数秒で射撃状態に移ることができる

■車両の組み立て
 エンジンとシャシーは細かいですが、車両を支えるため強度が必要なのでしっかりと接着をしていきます。
 四点接地をしているか常に仮組みをして確認しながら進めるのでタイヤを先に作り、内側のゲート処理は平刀などを使うといいでしょう。トレッド部にはパーティングラインがあるのでていねいに処理します。前輪は選択式パーツで方向を再現できますが、付属のドライバーが右を向いているので、使用の際は注意しましょう。ハッチに座る乗員はブロンコの高射砲兵を改造しました。荷物や装備品はキット付属の物と、手持ちを組み合わせて使用しています。
 ボディの接着時は、ダッシュパネルとフロントウィンドウの部分を嵌め込む際に力が加わるので注意しましょう。

■25ポンド砲MKⅡの製作
 ドラゴンのスマートキットはパーツ点数を抑えながらも選択式で簡単に移動状態が再現できます。今回は合わせ目消しとレジン製ホイールの交換を行いました。

■塗装
 GSIクレオスのカラーモジュレーションセット(オリーブドラブ)を使用。先にツヤ消し黒を塗装しサークルカッターを使用してミッキーマウス迷彩状のマスキングを行います。00シャドーを塗装後、オリーブドラブで全体を軽く塗りハイライト1にオリーブドラブを少量混ぜて落ち着いた色に仕上げています。車内も同様に塗装しています。
 ウェザリングはウォッシングを行い車体下部に砂埃が集中するようにしています。

■ベースの作成と仕上げ
 長さで空間が間延びしないよう全体に動きを持たせ、必要な要素のみを切り取ることを意識してみました。
 スタイロフォームを芯にして0.5mmのバルサシートを二枚重ねて外装を製作。地面は軽量紙粘土を敷き詰め、グリーンスタッフワールドのグラウンドテクスチャを使用。橋はブロンコモデルのベイリーブリッジタイプM2を使用。塗装後にベースに固定し、橋の付近のみ掘り起こした地面の色にします。
 ウェザリングペースト(マッドホワイト+イエロー)で表情をつけた後、薄めたボンドの上にピグメントを振りかけました。雑草は数種を混ぜて使用。最後に車両はタイヤを真鍮線で軸打ちして固定しました。


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