髪の追加とグラデーションで妖しく&可愛く製作
美少女プラモデルメーカーの雄、コトブキヤから『アルカナディア』の最新キットが発売された。シリーズ5体目となるアルカナディア新作は、ヴェルルッタとはまた意匠の異なる悪魔型のソフィエラ。大ボリュームの「ウィライズモード」とボディラインが強調される「ノーマルモード」は標準搭載されており、武器や付属パーツも合わせてシリーズの例に漏れず豪華なキットである。
作例ではシルエットはそのままに、パーツのシャープ化と追加工作と塗装で丁寧に製作した。紫のグラデーションで妖しく艶やかな印象も受けるソフィエラの姿をご紹介しよう。
コトブキヤ ノンスケールプラスチックキット“アルカナディア”
ソフィエラ
製作・文/吉村晃範(JUNE ART PLANNING)
▲ 黒衣に大鎌を持った姿のソフィエラ(ウィライズモード)。鋭く尖ったパーツが各所にあしらわれて禍々しい雰囲気のディアーズとなった
▲ エッジの金色が映えるビジュアル。シリーズ共通で手脚のアシンメトリーなシルエットがおしゃれな印象。尾はサソリをイメージしたものとなっており、節ごとに可動する。作例では黒のハイライトとして紫を入れた
▲ 首周りの可動に髪が干渉しないので可動域も広く作られている。背面の装備はそれぞれ可動軸があり、細かな角度付けができる精密な構造
▲ 豊富な表情のタンポ印刷済みフェイスパーツが付属。ハイライトのない見下した瞳はガールズプラモでも初だろう。作例は瞳デカール貼り付け後、タミヤウェザリングマスターHのピーチでチークを追加した
▲ 前髪と左右ツインテールに計4本、細切りプラ板にて後れ毛を追加。接着部分の継ぎ目を消して馴染ませた。塗装は下地にグレーサフ、次にニュートラルグレーI を吹いて立ち上げ塗装
▲ 注目される胸パーツは合わせ目処理を行い、肌にはうっすら偏光カラーを入れてツヤ感を出している
▲ 黒い部分に紫の塗装工程は、サーフェイサーエヴォブラックと同パープルを3:7で調色し、上からメタルバイオレットのスポット吹きを行っている
▲ スカートが可動し自由なポージングが可能。ガーターのフリル部分の合わせ目処理では、太ももの合わせ目消し後の肌塗装→塗装済みフリルを太ももに接着→合わせ目周辺をマスキング→フリルの合わせ目を消してヤスリをかけた部分を再塗装で完成させた
Ⓒ KOTOBUKIYA