『フロントミッション』プラキット最新第6弾を戦車的なアプローチで塗装&ウェザリング!【スクウェア・エニックス】
2024.10.29スクウェア・エニックス プロダクツ 月刊ホビージャパン2024年12月号(10月25日発売)
1/72スケールメカをハイディテールに魅せる
古今東西さまざまな映画&ゲームキャラクターを立体化するスクウェア・エニックスの造形を紹介する当コーナー。前回に続いてプラキット「ストラクチャーアーツ フロントミッション」の第6弾から、瞬王とシャカールの作例をご紹介しよう。2機ともに面の構造が多く、そこに造形された細かなメカディテールが見どころとなるアイテム。製作過程で見える合わせ目消しといった基本工作に重点を置きつつ、凹凸の映える塗装とウェザリングで仕上げた2体をご覧いただこう。
スクウェア・エニックス 1/72スケール プラスチックキット“フロントミッション ストラクチャーアーツ”
シャカール & 瞬王
製作・文/小澤京介
シャカール
瞬王
前回に引き続き、ストラクチャーアーツフロントミッション第6弾から瞬王とシャカールを製作しました。改造はほとんどせず、戦車的なアプローチで塗装します。ディテールの細かさを見せたいのでウェザリングもほどほどで済ませてみました。
■組み立て
基本は合わせ目消しを行いますが、消しにくい部分にはディテールアップも兼ねて、プラ板や市販のディテールアップパーツを使用します。手間もかからず密度感も増すので一石二鳥ですね。今回の工作はディテールアップのみで、あとは組図通りに進めて製作しました。
■シャカールの塗装
下地にMr.カラーのイスラエル戦車カラーのIDFグレー3を塗装してハイライトにヘキサデザートイエローを塗装。こちらの細かい塗り分けはバサルトグレーとライトマッドを1:1で調色したものを使っています。
■瞬王の塗装
瞬王は多脚戦車のイメージから、グレーをべースにして、ディテールが際立つように淡い感じで塗装していきます。
まずガイアカラーのグレーバイオレットを下地にして、ガイアカラーのパープルグレーとピュアホワイトを3:7で調色しハイライトを塗装。メカディテールの細かい塗り分けにはファレホのバサルトグレーで筆塗りしました。ゴールド部分はガンダムマーカーを使っています。
■ウェザリング
タミヤエナメルのレッドブラウンとダークグレイを1:1で混色してフィルタリング。こちらは瞬王とシャカール共通で、フロントミッションの精密なメカディテールを活かすウェザリングとしています。スミ入れにはタミヤエナメルのダークアイアンとレッドブラウンを3:2で混ぜたものを使用。乾燥後のツヤを整えるのに半光沢トップコートでコーティングして完成です。
フロントミッション ストラクチャーアーツ Vol.6
●発売元/スクウェア・エニックス●各2728円、発売中●1/72、約9cm●プラキット
© SQUARE ENIX
小澤京介(オザワキョウスケ)
AFVモデルからキャラクターまで幅広いジャンルで活躍するモデラー。ウェザリングテクニックに注目。