HOME記事フィギュアいよいよ本日より予約開始!やりすぎ!? あみあみ×蝸之殻1/12「I:P マスカレーナ Ver.1」デコマスから製品までの道のりを開発者自ら語る【遊戯王カードゲーム MFC】【後編】

いよいよ本日より予約開始!やりすぎ!? あみあみ×蝸之殻1/12「I:P マスカレーナ Ver.1」デコマスから製品までの道のりを開発者自ら語る【遊戯王カードゲーム MFC】【後編】

2024.10.25

では最後に、商品ページでは語り切れなかった製品版仕様について少しお話しましょう。

■自立…します!

I:P マスカレーナの可動フィギュアの全体画像1

 スタンド台座があれば気にしない方もいらっしゃるとは思いますが、長年アクションフィギュアを遊んできた私自身は、スタンドなしの状態でフィギュアが自立するかしないかについてちょっと気になります。靴ではなくローラースケートのホイールで接地している上、背中に付けてるパーツも多いので、開発初期から「I:P マスカレーナ Ver.1」は自立しない可能性が高いとわかっていたのですが、テストショットは奇跡的にちゃんと自立できております。製品版も重心バランスがテストショットとほぼ変わらないので、スタンドなしでもある程度のポーズは付けられます!

 DX版、STD版それぞれにスタンド台座も付属しますので、難易度の高いポーズを付ける際にはぜひご利用ください!

■フル可動眼球ギミック

I:P マスカレーナの可動フィギュアの全体画像2

 スネイルファンならお馴染みの眼球可動ギミックですが、今までスネイル製品に触れたことのない方のために改めて説明させていただきます。


 「眼球可動ギミック」とは、1/12 スケールで「視線可動」を実現したギミックです。付属の「視線替え用ミニツール NEO」を使用すれば、フェイスパーツの裏側から眼球を動かせます! 以前は1/3スケールのドールや1/6スケールの可動フィギュアによく使われるギミックでしたが、1/12スケールに搭載するのはどう考えてもやりすぎです!このギミックによってフェイスひとつでも多彩な表情を表現できるようになります!
 今回は5つもフェイスパーツを付属しておりますので、表情の豊富なバリエーションをご堪能ください!

※量産の都合上、一部のフェイスパーツはこのギミックを搭載しておりません。ご了承ください。

■蝸之殻 Snail Shell 史上初! ほぼ全塗装の究極彩色!

I:P マスカレーナの可動フィギュアの全体画像3

 「I:P マスカレーナ Ver.1」は肌の露出が少ないモンスターで、服装も偏光塗料を使用するのでほとんどのパーツを塗装しないといけません。大多数のアクションフィギュアはある程度成型色を活用していますが、本商品は仕様上不可能です!

 物理的に塗装できない一部のPOM素材の関節部(もちろん目立つ場所は避けております)以外、成型色で仕上げたパーツは背中にある2本のケーブルです。それも本物のケーブルの質感を出すために特別に成型色を採用した次第です。肌色の部分は成型色をある程度活用できていますが、皮膚の陰影はすべて塗装しているので実質塗装パーツです。

 ここまでの広い面の塗装は本来、アクションフィギュアには不向きな仕様です。可動する際に関節部の摩擦により塗膜が擦られてダメージを受けることが想定できます。今回はその対策として、強度のあるトップコートを服装の表面に吹き付けることにしました。丁寧に扱えば服装部分の色落ちはしにくいのでご安心ください。自分が持っているテストショットのサンプルはイベント展示、監修、撮影、可動テストの関係で数ヵ月の間酷使されましたが、服の塗膜はほぼ無傷でした(笑)。

■EM:P グレニャード

I:P マスカレーナの可動フィギュアの全体画像4

 「EM:P グレニャード」もいい意味でいろいろとやりすぎたアイテムです。装備なのになぜかペット感があって可愛かったので、ビッグサイズで作りたいという気持ちが強く、企画初期の頃にバーチャルサイズ(大)とリアルサイズ(小)の2種類で制作することを決定しました。リアルサイズは「1/12スケールの手のひらサイズ」で作っており、名前の通りスタングレネード的な設定で、I:P マスカレーナが逃走時などに使用する装備です。バーチャルサイズは「1/12スケールのヨガボール」くらいの大きさがあり、設定上は I:P マスカレーナがバーチャル世界に入った時に共に任務を遂行するバーチャルナビゲーター的な存在です。

 よく確認すると、バーチャルサイズとリアルサイズの表情が違いますね。それは塗装ミスではありません。元々設定図の中で「><」の表情らしいものが描かれています。グレネードとして投げられた時の表情と解釈したので、リアルサイズのほうにこの表情を付けさせていただきました。

EM:Pグレニャードの元イラスト
▲ 表情があってペットみたいな感じがまたかわいいですね!

 その他に、アクションフィギュアユーザーの方なら何となく気づいてくれているかもしれませんが、口開閉ギミックのおかげでフィギュアのオリジナルギミックとして「EM:P グレニャード<バーチャルサイズ>」は付け替えパーツの収納容器替わりに使えます! サイズ的に全て入れるのは難しいですが、フェイスパーツやハンドパーツなどは余裕で収納できます。遊ぶ際に頻繁にパーツを付け替えするのがアクションフィギュアなので、すぐに使いたいパーツは「EM:P グレニャード」の口に入れれば、ブリスターから出し入れする手間を省くことができます!ぜひ使ってみてください。

※「EM:P グレニャード<バーチャルサイズ>」の口を大きく開けすぎると重心移動で本体が後ろに倒れる恐れがございます。収納ギミックを使用する際は開閉具合に十分ご注意ください。

 さらに、「EM:P グレニャード」の製品版ももちろん、偏光塗料を使用しております。イベントや実店舗でテストショットの展示品をご覧になった方ならおわかりかもしれませんが、塗装面積が大きいおかげで反射の仕方が半端ないです!
 しかし偏光塗料は照明環境によって、その反射具合が激しく変わる性質を持っております。商品画像では安定した照明環境で撮影したため、展示品より反射が弱く見えているかもしれません。お手元に届いたらぜひ実物でその反射具合をご確認ください!

EM:Pグレニャードのフィギュアの展示の画像
▲ 上海ワンフェスで展示された「EM:P グレニャード<バーチャルサイズ>」。実物の反射はこれに近いです!

@スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI

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