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MG「ガンダムストームブリンガーP.F.」ディテールアップと大型ガトリング・ガンの改造で精密感を増す!

2024.10.20

RX-78TB-4[PF]ガンダムストームブリンガー P.F.【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2024年11月号(9月25日発売)

『ガンダムビルドダイバーズ Genius Head Line』キット化企画第4弾! 新たなる“嵐を呼ぶ魔剣(ストームブリンガー)”!!

「ガンダムホビーライフ(KADOKAWA刊)」にて連載中の『ガンダムビルドダイバーズ Genius Head Line』より、「ガンダムストームブリンガー」の最終形態である「ガンダムストームブリンガー P.F.」が登場! 「ガンダムリントヴルム」「ガンダムエクスインパルス」「ケンプファー・シュヴェーア」に続き、プレミアムバンダイ販売アイテムとしてMG化。今回のキット化にあたり、「MG ガンダムストームブリンガー F.A.」をベースにしつつ、新規造形の外装パーツと大型ガトリング・ガンを追加。キットレビュー作例の製作は、月刊ホビージャパンで今まで掲載してきた『Genius Head Line』作例と同様オトカワが担当。キットの高い完成度を活かしつつ、ディテールアップによる解像度アップを図った。

▲ジムが製作したストームブリンガーシリーズ4号機。被弾損耗率の高かった部分に装甲パーツを追加したことで、守備力が格段に上がっている。また、自重増加によって過剰だった機動性とのバランスが取れ、装甲・火力・機動力のトライアングルが高水準にまとまった機体に生まれ変わった。なお、P.F.は“ファントム・ファング”を意味する
▲メカニックデザインは月刊ホビージャパンにおいても活躍するNAOKIが手掛け、機体色はグレーを基調とした落ち着いたカラーリングでまとめられている。作中ではこの配色についてジム曰く「大人になったんだよオレも」とのこと
▲頭部のアンテナとバー状のパーツが追加された肩アーマーは新規造形
▲「ストームブリンガー F.A.」の時には見られなかった、白い腹部装甲ユニットが新たに取り付けられている
▲リアアーマーにはスジ彫りを追加。フロントアーマー裏面にある肉抜き穴は、プラ板で作った裏打ちパーツで隠した
▲半円筒状の新規サイドアーマーはタガネで彫り込んだ箇所にあすぱら模型の長方形ベントを設置してディテールアップ。裏面の肉抜き穴はプラ板の端材と瞬間接着パテで埋めている
▲バックパックのメインスラスターは、より精密感のある三角屋のHDバーニアに置き換えている
▲360mmロケット砲改の砲門には4mmの肉薄プラパイプを入れ込み、多層構造にすることで情報量アップを図った
▲バックパックのレンズ状ディテールは、薄切りにした5mmのプラパイプとH・アイズで作り直した。H・アイズは裏面をシルバー、表面をクリアーイエローで塗装し最終組み立て時に水溶性ボンドで接着した
▲上腕部にスジ彫りを追加し、ハンドパーツはロボマニ角指Lサイズに変更。また、本体各所にある丸穴モールドはドリルで彫り込み、あすぱら模型のスポッターディテールを埋めている

▲スネ&ふくらはぎがともに「ストームブリンガーF.A.」のものより大幅ボリュームアップ。作例ではスラスターユニットは合わせ目を消し、中央のくぼみに三角屋のMecha Supply2を設置することでディテールアップを行った

▲作例オリジナル要素として、二連ビームキャノンにプラ材とスプリングを組み合わせたユニットを追加した
▲ガトリング・ガンはトライポッドも用意されている

▲左腕の大型ガトリング・ガンの「ガンターレット」は、砲身を4mmの肉薄プラパイプや3mmのプラ棒などで作り直した。銃口には真鍮パイプをセットし、あえて塗装せず金属の質感を活かした

▲素組み(左)との比較。プロポーション変更こそ行っていないものの、モールドの彫り直しや整面といった基本工作に加え、細部に至るまでのディテールアップを施したことによって精密感が増した
▲「ジム・タービュレンス」の頭部も付属する
▲同じくオトカワ製作による「ケンプファー・シュヴェーア」とのツーショット。作中ではこの2機は“トータルバランスに優れた似た者同士”と評されており、互角の勝負を繰り広げた

■はじめに
 ガンダムストームブリンガー P.F.を製作させていただいたオトカワです。仮組みの時点でも「もう完成してしまった…」と思うほどにカッコよく、個人的にこのシリーズの中でも特にイチオシのキットです。唯一、ガトリング・ガンの砲身の造形が少し気になったので、プラ材で作り直しました。キットレビュー作例なので大きな手入れは行わず、高解像度になるように作りました。

■基本工作
 パーツ点数が多く、複雑な形状の物もあるためヤスリがけや彫り直しなどに手間暇かかりますが、こうした基本工作こそがガンプラ作りにおいての肝だと思いますので、できるだけきっちりと行いました。頭部アンテナ根元のセンサー部分は特に塗装が難しい箇所ですが、境界となる段差を彫り込むことでシャープな塗り分けが可能です。

■大型ガトリング・ガン
 キットでは6本の砲身が隙間なくひと塊となっているので、プラパイプなどを組み合わせて砲身部分のみ作り直しています。その際のデザインはキット準拠としましたが、好みで少し短めに作りました。また銃口パーツは6つの銃口こそ開口されているものの、その内部はひとつの大きな空間となっているため、中に6本の筒が通っているのが分かるようにそれぞれの銃口に真鍮パイプをセットしています。

■二連ビームキャノン
 本キットにはパーフェクトガンダムの意匠感じさせるデザインが所々に取り入れられていると感じました。個人的にパーフェクトガンダムといえば動力パイプという印象があるので、二連ビームキャノンの出力を上げるようなイメージのユニットを作り、動力パイプに見立てたスプリングで接続しています。

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット“マスターグレード”

RX-78TB-4[PF] ガンダムストームブリンガー P.F.

製作・文/オトカワ

MG ガンダムストームブリンガー P.F.
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●7590円、3次受注中、11月~発送予定●1/100、約18cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム


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