HOME記事イベント『マグマ大使』魚澄鉄也氏と『ウルトラマン』古谷敏氏奇跡の共演! 『仮面ライダー555』芳賀優里亜氏も登壇の「特撮アーカイブ」アフターレポート【スーパーフェスティバル89】

『マグマ大使』魚澄鉄也氏と『ウルトラマン』古谷敏氏奇跡の共演! 『仮面ライダー555』芳賀優里亜氏も登壇の「特撮アーカイブ」アフターレポート【スーパーフェスティバル89】

2024.10.12

「特撮アーカイブ」初のヒロイン登場! 『仮面ライダー555』芳賀優里亜氏トークショー

 昨年20周年を迎え、今年新作Vシネクストが公開・発売もされた『仮面ライダー555』から園田真理役・芳賀優里亜氏が登場した。前回の「スーパーフェスティバル88」半田健人氏のトークショーと同様に中盤からは鈴村展弘監督も登壇し、20年間の作品と役への想いがたっぷりと語られた。

 最新Vシネクスト『パラダイス・リゲインド』についての話からトークショーは始まった。「20年も経ってますけど、現場に入ると自分が子どもに戻る感じがあります。スタッフさんとの関係性も変わらないのでもういい歳なのに(笑)、現場では15歳だった当時の感覚になります」
 真理が『パラダイス・リゲインド』でついにオルフェノク化したが、芳賀氏としてもいつオルフェノクになってもおかしくないのではないかと考えていたと言う。乾巧との関係もオルフェノクになったことで「ある意味、やっと対等になったのかなと思います」と語る。「真理はオルフェノクのことを受け入れているようで、誰よりも拒絶している部分もあったので……。エンディングで『あんたもオルフェノクになっちゃえば?』というセリフがあったんですが、撮影中はこのセリフを軽々しく言っていいのかとすごく悩んだんです。でも試写で映像を観たときにはじめて、こういうことを軽く言えてしまうほどに真理はやっと心の底からオルフェノクを受け入れることができたんだなと思えたんです。画面の中の自分に教えてもらいました」

 芳賀氏は『パラダイス・リゲインド』以前に『仮面ライダーゲンムズ スマートブレインと1000%のクライシス』『仮面ライダーアウトサイダーズ』でスマートクイーン役として仮面ライダーデルタにも変身していた。「私は元々変身願望がなかったんですよ。デルタに変身したときもすごくあっさり撮影を終えました(笑)。でも今回真理がオルフェノクになったので、せっかくですから一度くらいファイズに変身したいですね」と希望を語った。

 ここで鈴村展弘監督が登壇。話は20年前、『仮面ライダー555』撮影当時に遡る。園田真理は16歳の設定だが、当時芳賀氏は15歳。鈴村監督は「台本の印象よりも幼くてびっくりしました。え、中学生!? って(笑)」と語る。
 「優里亜は勘がよくて、最初からカメラ位置とか照明を意識したお芝居ができてたから田﨑監督もびっくりしてました。怒られたことないんじゃないかな?」と鈴村監督が当時を振り返る。芳賀氏は『555』の撮影の少し前まで芸能の仕事を辞めるつもりでいたという。「『555』の前に出た昼ドラの撮影が楽しくて、それで『555』のオーディションも受けてみようかなと思ったんです。一年間『555』をやって、そこから自分の意志でお芝居をやろうと思えるようになりました。それまで子役として扱われることも多かったなかで、『555』の現場では子ども扱いされませんでした。それが当時の自分にはすごく嬉しかったんです」

 当時最も忙しかったのは映画『パラダイス・ロスト』の撮影がテレビシリーズと並行して行われていた時期。映画の真理は腕まで身体全体に汚れメイクをしていて、現場ではテレビ本編の真理が“白真理”、映画の真理が“黒真理”と呼ばれていたと言う。「映画とテレビの真理は性格も違うので、同じ日に両方の撮影が入っているときは切り替えも大変だったと思います」と鈴村監督は語った。
 芳賀氏は「真理と自分は真逆だと思っていた」のだと言う。「でも半田くんや村上くんにこの話をすると、『根っこの部分は近いけど、表現の仕方が違う』と言うんです。たしかに私も一度信じたことを曲げないタイプではあるんですけど、真理みたいにガツガツいかないので(笑)。でもだからこそ、真理を演じるのは楽しいんです」

 最後に芳賀氏は「20周年で作品を作ることができたのもみなさんの応援のおかげだと思ってます。もし続きがあるなら5年後くらいがいいかな(笑)? そのときはまたみなさまに応援していただけたら嬉しいです」と伝え、大きな拍手でトークショーが終了した。


会場展示のフォトレポートも併せてチェック!

1 2
この記事が気に入ったらシェアしてください!

オススメの書籍

マグマ大使写真集

ご購入はこちら

宇宙船 vol.186

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー