HOME記事キャラクターモデル「PLAMAX ファルケ」をレーサー仕様に改造!エナメル塗料とラッカー塗料で水彩画のような仕上がりに!

「PLAMAX ファルケ」をレーサー仕様に改造!エナメル塗料とラッカー塗料で水彩画のような仕上がりに!

2024.10.13

筆塗りTribe/傭兵軍 反重力装甲戦闘機 ファルケ【マックスファクトリー 1/35】 月刊ホビージャパン2024年11月号(9月25日発売)

武器を外して「筆」を取れ!! PLAMAXファルケにレーサーの息吹を塗り込むぞ

 さまざまなプラモを筆塗りで楽しむ月刊ホビージャパン人気連載「筆塗りトライブ」。今回のお題は、組んで楽しい、塗って楽しいマシーネンクリーガーのニューキット「PLAMAX 1/35 反重力装甲戦闘機 Pkf.85 ファルケ」。製作を担当するのは月刊ホビージャパンでもガンプラやキャラクターモデルの作例で大活躍しているアーリーチョップ!!!。車やバイクも大好きな彼が、今回は自身の趣味全開で「レーサー仕様」に、改造までしてくれました。
 筆塗りも「エナメル塗料の上からラッカー塗料を塗って水彩画のようなボケ味を出していく」という一風変わったテクニックを披露してくれました! まさに「チョップ塗り」ともいえるぼかし技法を中心にお届けしていきます。

(構成・文/フミテシ)

今回のパイセン

アーリーチョップ!!!/北海道を代表する凄腕モデラー。ガンプラをメインに製作しているが、マシーネンクリーガーや車、バイクなどの模型も大好き。


ここに注目! エナメル塗料をラッカー塗料の上塗りでぼかす!

これぞ「チョップ塗り」!

 今回の筆塗りでぜひとも見てほしいテクニックがこちら。白の中に紫やオレンジなどの色変化がうっすらと見えて、まるで水彩画のような雰囲気になっています。これは基本塗装後に紫やオレンジを上塗りしているのではなく、事前に薄いエナメル塗料を塗り、その上からラッカー塗料の白を塗ってエナメル塗料を溶かすことで表現しています。そうすることで塗料同士が混ざり合った、意図していないぼかしや色味が表面に現れます。単調な白にならず、白の中にさまざまな色が見える奥行きある塗面が完成するのです。

工作と塗装の準備

▲レーサー仕様として製作するためファルケの武装である「2.3センチバルカン砲 Mk.54」を取り外し、燃料タンクとフロントカウルを装着
▲エンジンなどのメカ部のみオキサイドレッドのサーフェイサーを吹き付けている
▲メインカラーは白にするので、白の下地としてグレーやアイボリー、ライトブラウンなどを成型色の上から直接塗る。成型色の緑もとてもいいので、成型色が透けるくらいの塗膜でとどめておく
▲下地塗装が終わった状態。パネルごとにグレーの色味を変えているのがユニーク。下地の色が違うと、上塗りしたときの色味も自然と変わってくるので、この方法だけでも色の情報量を増やすことが可能
▲下地の上から上塗りしていく白。NAZCAのニュートラルホワイトや混色した白を塗っていく。このほかにバーチャロンカラーのウォームホワイトも使用
▲ファルケの裏面はアーリーチョップが混色した、自身で「かっちょいいグレー」と呼んでいる青みの強いグレーを塗装していく
▲今回のキーアイテム「タミヤ エナメル塗料」。パープルとオレンジを使用する
▲広い面は清水圭プロデュースの筆「SSDブラシ」を使用する
▲細部塗装や、エナメル塗料を塗るときは丸筆を使用。名村大成堂の文字筆とガイアノーツのセーブルライナーを主に使用している
▲ファルケのキットは、ランナーを活用することでドーリー(台)が作れる。このドーリーと付属のフィギュアを使用して、よりレーサーらしい雰囲気を演出。女性の脇にヘルメットを置くことで、彼女がファルケのパイロットであることも想像させられる。デカールはアメリカンカープラモからよさげなものをセレクトして使用している

ⒸKow Yokoyama 2024

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