HG「アヴァランチエクシアダッシュ」上腕の短縮化と追加ディテールの掘り込みでキットを高解像度化! 細かい塗分けで精密感をアップ
2024.10.11GN-001/hs-A01D ガンダムアヴァランチエクシアダッシュ【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年11月号(9月25日発売)
塗り分けを増やして追加装備の精密感を底上げ
2007年より展開された『機動戦士ガンダム00V』で初登場した、ガンダムエクシアの特殊装備タイプ「GN-001/hs-A01 アヴァランチエクシア」。その後の連載企画『機動戦士ガンダム00V戦記』でも、脚部に「ダッシュユニット」を追加装備した「GN-001/hs-A01D アヴァランチエクシアダッシュ」の姿で続投。2008年には1/100キットでアヴァランチエクシアが、2010年にHG アヴァランチエクシアダッシュが発売されるなど、今日に至るまで高い人気を誇っている。HGキットによる作例は塗装の名手・ネコアシが担当。追加ユニットに狙いを絞って追加ディテールを彫り込み、細かい塗り分けを増やすことでキットの高解像度化を図っている。
GN-001/hs-A01 GUNDAM AVALANCHE EXIA
GN-001/hs-A01D GUNDAM AVALANCHE EXIA’
■はじめに
こんにちは! ネコアシです。今回のHG アヴァランチエクシアダッシュは、基となるHG ガンダムエクシアのキット自体は2007年発売ですが全体的にプロポーションは良好で、何より追加されたアヴァランチユニットが大迫力でかっこいいんですよね。製作方針としては派手なスタイル改修はせず、主にディテールと塗り分けの追加で仕上げました。
■工作内容
腕が長いと感じたので上腕で2mm短縮。胸部インテーク周りのディテールが省略されていたのでプラ板で修正しています。
可動について、ヒジの増設ユニットにGNソードのハンドガードが干渉してまっすぐ構えられないのが気になったので、ハンドガードに可動を追加して干渉を避けられるようにしました。GNビームサーベル/ビームダガーはクリアー刃が付属しないため、RG ガンダムエクシアから流用しています。
■塗装
ホワイト以外のカラーは指定色では明るいブルーとイエローの組み合わせなのですが、今回はMETAL BUILD風のコバルトブルーとオレンジイエローを採用。メリハリの利いた配色としてみました。増設されたアヴァランチユニットに共通する五角形のデザインは内部をグレーや一段暗いブルーで塗り分けて情報量をアップ。GNコンデンサーは内部をガンメタで塗り、クリアーパーツを蛍光色で塗装しました。
とにかく塗り分けが多いのですが、特に面倒な各ユニット先端にある黄色パーツはいったんパーツをナイフ等で切り離して塗装後に接着するように分割を変えたり、部分塗装には水性塗料&台所用中性洗剤の拭き取りを利用する等、なるべく楽になる方法で塗り分けました。
■カラーレシピ
ホワイト=ガイアカラー Ex-ホワイト
ブルー=ガイアカラー コバルトバイオレット(95%)+Ex-ホワイト(5%)
イエロー=ガイアカラー ビビッドオレンジ
レッド=ガイアカラー 名鉄スカーレット
フレーム=NAZCA メカサフ スーパーヘヴィ
ツインアイ&GNコンデンサー=ガイアエナメル 蛍光イエローグリーン
GNケーブル=水性ホビーカラー すみれ色
各部グレー=水性ホビーカラー グレーバイオレット
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードガンダムOO”ガンダム アヴァランチエクシアダッシュ使用
GN-001/hs-A01D ガンダム アヴァランチエクシアダッシュ
製作・文/ネコアシ
ⓒ創通・サンライズ
ネコアシ
かっこいいのもかわいいのも見境なく取り組む、清潔感ある仕上げが得意な雑食系モデラー。