［Ma.K.in SF3D］EXPLANATIONS Vol.128

ファルケのキット

文／KATOOO（レインボウエッグ）

　今回は企画段階も含めたファルケのキットについて解説します。月刊ホビージャパン1983年3月号初出のファルケは『SF3D』屈指の人気機体で、日東科学がプラキットシリーズを発売開始した1984年に1/35ファルケのキット化企画が進行していました。日東の火災が原因でシリーズの続行が難しくなり1/35ファルケは発売に至りませんでしたが、パーツ分割構成図と正面、上面、側面、下面、背面が寸法とともに描かれた図面が存在し「マシーネンクリーガー・プロファイル1：ファルケ」（大日本絵画刊）に掲載されています。余談ですが、図面に書かれている「スカイ戦車 ハルケ」というSFレトロな響きが強烈で、私の頭の中で一時期グルグル渦巻いてました（笑）。
『Ma.K.』として復活する以前の1990年代にはワンダーフェスティバル（以下、WF）で平野クリーニングというディーラーが1/48ファルケのレジンキットを販売していたのを覚えています。その後もWFでは複数のディーラーがファルケの当日版権レジンキットを出し、1/35レジンキットはせどさんのD3-works、1/20は九州ウント社、レインボウエッグ、IHYCなどから販売されました。
　2008年2月のWFで『Ma.K.』プラキットメーカーとして新規参入したハセガワがファルケのキット化を発表。発表時はスケール未定でしたが、横山先生の要望を受け、同年5月の静岡ホビーショーで1/20でのキット化がアナウンスされました。2009年3月にハセガワからせどさん原型の1/20ファルケのプラキットが発売され、『Ma.K.』ファンは歓喜の渦に包まれたのです。その後、エクサイマーレーザーガン装備機やグリフォン、1型乙などのバリエーション機、ワッペン付きのボマーキャット機、40周年記念キットが発売されています。
　2017年、アクアマリンが1/35ファルケのキット化を告知しますが企画は中止に。そして2023年5月の静岡ホビーショーでマックスファクトリーが1/35ファルケの製品化を発表！　2024年5月に先行販売分、7月に通常版が発売となり、みなさんもキットを手にしていることと思います。『Ma.K.』メーカー第1弾キットがハセガワ、マックスファクトリーともファルケになったのは、何か底知れぬ原動力がファルケにあってそうさせたのかもしれませんね。

ファルケ特集第２回は月刊ホビージャパン11月号にて掲載！
スタビライザーが折り畳まれたファルケが並ぶ格納状態にご期待ください！

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WF2024［夏］『Ma.K.』アイテムレポート

　2024/7/28に千葉・幕張メッセで開催されたワンダーフェスティバル2024［夏］に参加した企業ディーラー、一般ディーラーの中から『Ma.K.』アイテムの一部を紹介！

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