今月の注目スケールモデルをピックアップ! ファインモールド謹製 零戦五二型、レベルよりランボルギーニ レヴエルト、アミュージングホビーのドイツ重戦車 ティーガー(P)試作車 フルインテリア!
2024.09.09ドイツ重戦車 ティーガー(P)試作車 フルインテリア
完全新金型のフルインテリアキット
アミュージングホビーから、1/35でヘンシェル社のVK4501(H)と新型重戦車の座を争ったポルシェ設計局のVK4501(P)が登場する。実はすでに同社は同じアイテムをキット化しているが、今回リリースされるのは完全新金型で、しかもフルインテリア仕様という豪華な内容となっている。10両が製造された試作車VK4501(P)は、製造中に段階的な改良が加えられたことで前、中、後と3種の仕様が存在するが、キットは左右にフェンダーが新設された中期仕様を選択している。売りであるインテリアは機関室内は無論のこと、操縦室や戦闘区画、砲塔内と丹念にパーツ化され、車体の床上まで再現されており、まずは充分な仕上がりだろう。これならば1万円を超える価格も納得できる。また履帯は常識的な樹脂製のベルト式に加え、連結式も用意するという念の入れようだ。このためインテリア再現と合わせて必然的にパーツ点数は多くなるが、特に問題とはなるまい。
ドイツ重戦車 ティーガー(P)試作車 フルインテリア
●発売元/アミュージングホビー、販売元/ビーバーコーポレーション●12100円、9月予定●1/35●プラキット
帝国海軍 零式艦上戦闘機五二型(三菱製・中間型)、帝国海軍 零式艦上戦闘機五二型(中島製)
ファインモールド謹製 零戦五二型
ファインモールドは模型誌とタイアップして零戦各型をキット化しているが、いずれも1/72で1/48スケールでは初のキットとなる。1/72ではコクピットなどスケールを上回る詳細なディテール再現が注目を集めたが、それはこのキットでも健在で、しかもさらなる組み立てやすさをも盛り込んでいる。何よりも驚くのは、実機同様に胴体を前後に分割し、しかも一体で成型していることだろう。この結果として、胴体整形後にコクピットを収めることができ、これで組み立て手順が簡略化された。見せ場であろうコクピットは丹念に作りこまれており、座席の肉抜き孔が開口されているのは特筆できよう。同様にエンジンも配線こそないもの、その再現性はスケールを超えるものだ。また脚収容室も主翼下面と一体成型されながら、桁の再現など充分な仕上がりだ。主翼上下面のパネルは一部が別パーツとされているが、これは各型への発展を考慮したものだろう。とくにギミックはないが、エルロンとフラップは別パーツとされ、カウルフラップも開閉両状態が用意されている。さらに分割式のキャノピーは、後部の異なる空気抜き開口部を再現するために、2種類がセットされている。三菱製と中島製の2種が同時発売されるが、今後の各型発展が楽しみなところだ。
帝国海軍 零式艦上戦闘機五二型(中島製)、帝国海軍 零式艦上戦闘機五二型(三菱製・中間型)
●発売元/ファインモールド●各4730円、12月予定●1/48●プラキット
ランボルギーニ レヴエルト
ランボルギーニ初のハイブリッドカー
レヴエルトはアヴェンタドールシリーズの次世代モデルとして2023年に発表されたランボルギーニの最新スーパーカー。特徴はなんといっても6.5リッター12気筒エンジンと3基の電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステム。ランボルギーニ初のハイブリッドカーとなるが、エンジンとモーターで合計1015hpの出力を誇り、0-100km/h加速約2.5秒、最高速350km/h以上と、同社スーパーカーの名に恥じないモンスターマシンに仕上がっている。ドイツレベルの本キットは当然完全新金型。部品点数は抑えられているようで、初心者にも組みやすい設計と思われる。多くのモデラーに、ランボルギーニの新型スーパーカーを堪能してもらいたい。
ランボルギーニ レヴエルト
●発売元/ドイツレベル、販売元/ハセガワ●7920円、11月予定●1/24●プラキット