『ブンブンジャー』出演も話題の江角走輔/ゴーオンレッド役古原靖久インタビュー! 『ブンブンジャー』の裏側から『ゴーオンジャー』当時の話まで
2024.08.13
――100トンゲタを履かされてどうやって勝つのかと思ったら、シンプルに強いので気合いで歩けるという(笑)。
古原 でもいちばん強かったのはあそこの地盤ですよ。100トンゲタを履いているブンブンジャーが5人いて無事でしたからね。あの地盤が最強です(笑)。
――『ブンブンジャー』でもけっこうアドリブを多く入れられたようですね。
古原 今回長くはない出演時間の中で自分がやりたいことをけっこうたくさんやらせていただきました。スピードルを懐に入れての変身なんてもちろん当時はやってませんけど、このシチュエーションならできるなと思ってリハでやってみたら特になにも言われなかったので(笑)。
スピードルと再会したときの「ていうかお前、なんで炎神キャストに入ってるのに巨大化しねえんだ?」っていうセリフも台本では「あれ、なんで炎神キャストに入ってるんだ?」だったんです。要は炎神はヒューマンワールドに来るとソウルとキャストに分かれてしまう、キャストにソウルが入ったら巨大化しないとおかしいっていう『ゴーオンジャー』の設定なんですけど、これは絶対説明した方がいいなと思って入れました。その前の「サンキュー、ブンブンレッド!」もアドリブです。
――逆に、残念ながら今回はできなかったこともあったんですか?
古原 あります。ゴーオンレッドってゴーオンジャーのなかでもメットがとれやすいんですよ。劇場版でソニンさん演じる魔姫と戦ったときとか36話のヨゴシュタイン戦とか、メットだけ飛んでメットオフ状態で走輔が戦い続けるシチュエーションがけっこうあるんです。だから今回もメットオフの状態で剣を持って戦いたいって言ったんです。ただそれはスケジュール的に無理だと言われてしまって(笑)。その僕の思いも汲んでくれた結果もあり、メット内の僕の目元のカットが入ることになりました。
「これが俺のやり方だぜ!」って言ったところも走輔の名ゼリフでもある「一度で駄目なら何度でも決めるだけさ!」を入れたかったんです。2パターン録ったんですけど、やっぱりさすがに尺が合わなくて断念となりました。
――まだまだやりたいことがたくさんあるんですね。
古原 やりたいことはめちゃくちゃ考えていきましたから。まだ台本も貰ってないうちから起こるであろうこと、できそうなことをスマホにメモっていました。「ブンブンといったらバンバンだろ!」って台詞とか。結局そんなこと言えるシーンどこにもなかったんですけど(笑)。「ブンブンレッド」はこのメモの中から使われたネタです。
あとゴーフォンに炎神ソウルをセットしてから変身するまでにゴーフォン捌きを披露しようと、入っているソウルを出して再び入れたりしたかったんですけど監督に「もうソウルが入ってるんだから変身してなきゃおかしいですよ」って言われて。僕はちょっと設定的におかしくてもかっこよさを重視した方がいいって主張したんですけど、現場の多数決で負けました(笑)。
――スタッフさんひとりひとりにも思い入れとこだわりがあったのですね。
古原 でも特撮ってけっこう嘘だろ!? って部分や矛盾が多いじゃないですか。『バトルフィーバーJ』でもミスアメリカの正体がバレたから変身者が交代するという話の翌週で、志田京介と曙四郎が「おい、あそこにバトルケニアとバトルフランスがいるぞ」って普通にバレてるんですよ! こういうところが僕はけっこう好きだから、ゴーフォンもいけると思ったんですけど……駄目でしたね(笑)。
――今回は走輔ひとりの出演でしたが、ファンとしてはやはりゴーオンジャーが揃うところを期待してしまったり……。
古原 僕もみんなで出たいです。再登場のきっかけがあるとすればBBG絡みかなと思ってます。再登場を願いながらいろんな展開を妄想しています。
――それでは最後に、古原さんの今後の活動の展望、やっていきたいことを教えていただけますでしょうか。
古原 やりたいことはとにかくたくさんあります。僕はNHKの「秘境×鉄道」という番組で世界各地を回っているんですが、海外に行くと言ってもほんとうに秘境で、まさに「冒険」の旅なんですよ。マレーシアに行ったときはいきなり乗っている電車が脱線するところから始まったり(笑)。そういう自分の常識では計り知れないことが起きて自分の世界が広がったりするので、お仕事でもプライベートでも世界を回るのは続けていきたいです。
あとフリーでの活動を始めたここ2年くらい、養護施設の子どもたち向けに施設を回ったり、小学校で講演会を行ったりしています。僕が養護施設出身であるということは、事務所に所属して活動していたときも隠していたわけではないんですが、そういうことを表に言える機会が少なかったんです。でも施設出身でこうやってヒーローになることができた人がいるっていうのを知って、今そういう環境にいる子どもたちが「俺にもできるんじゃないかな」と思ってくれたらいいなと。子どもたちに勇気を与えられたらと考えています。けっして明るいとは言えない世の中なので、僕みたいな悩まなさそうな馬鹿がいた方がいいと思うんですよね。こういう活動も続けていくつもりです。
それから『ゴーオンジャー』は4年後に20周年を迎えますからね! もちろんなにか実現できたらいいなと思っています。走輔はしょっちゅういろんな作品で出てくるのであんまり周年感がないと思うんですが(笑)、「こいつ何回出てくるんだ」と思われても僕は何回でも出たいです。
――『ゴーオンジャー』の20 years afterもぜひ拝見したいです。楽しみにしています。
古原 まずは今のうちからキャストのみんなと連絡をとりたいと思っています。あ、あといつか仮面ライダーに変身したいです! 僕は『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』にも出ているので、あとは仮面ライダー。せっかく出るならやっぱり変身がしたいです。ハマり役あればぜひお声がけよろしくお願いします!
古原靖久
ふるはら・やすひさ
1986年8月13日生まれ、京都府出身。2005年ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で俳優デビューし、2008年に『炎神戦隊ゴーオンジャー』で初の主演を務めた。そのほかの出演作に映画『アウターマン』、舞台『Mores』『サラリーマンナイトフィーバー』など。また「あさイチ」のリポーターや「行くぞ!最果て!秘境×鉄道」への出演、小学校での講演会など幅広く活動している。
オフィシャルサイト■https://furuhara-yasuhisa.amebaownd.com/
X(旧Twitter)■@yasuhisafruhara
Instagram■yasuhisa_furuhara0813
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