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“Mr.マシーネン”せど×MAX渡辺が大型レールガンで「グラジエーター」を派手やかにカスタム!【Ma.K. in SF3D】

2024.08.20

Ma.K. in SF3D/グラジエーター【海洋堂 1/35】 月刊ホビージャパン2024年9月号(7月25日発売)

大型レールガン搭載グラジエーター登場!

 2回連続の海洋堂1/35グラジエーター特集後編は巨大レールガンを装備した改造機が登場!
 前回、無改造の迷彩塗装機2体を発表したMAX渡辺はひと捻り加えたグラジエーターを見せたいと“Mr.マシーネン”せどに相談。マックスファクトリー製1/35ファルケの原型を担当したせどならではのファルケのパーツを利用した大型レールガン搭載機が完成した。
前編はコチラ

ARTPLA H.A.F.S.グラジエーター[後期量産型](2機セット)通常Ver.
●発売元/海洋堂●7700円、発売中●1/35、約13.5cm●プラキット●原型/谷明


傭兵軍 4足歩行型重装甲戦闘スーツ グラジエーター 大型レールガン実験機 製作/MAX渡辺

 グラジエーター先行量産型の武装を100mmロケットチューブからDdz892型レールガンに変更し上々の評価を得た傭兵軍兵器開発局は、さらなる火力を持つ大型レールガンのテストに踏み切った。
 ファルケの荷電ユニットを利用してグラジエーター搭載レールガンの出力を上げようと考案したのはシュパンダウ工科大学の学生だった。兵器マニアの学生が払い下げのファルケのパーツを使い、最大射程100km、出力1.8倍を誇る大型レールガンの開発に成功し、その噂が傭兵軍陸戦兵器開発部長フレール・フルマー技師の耳に届いたのだ。

 気温が37度に達した市街地の外れの実験場で、テストパイロットに選出された第3実験中隊のジェームズ・フット軍曹は空調システムの効き目が不充分なグラジエーターの中で不満を漏らした。
「何もこんな暑い日に、こんな得体の知れねえ武器の実験なんてしなくてもいいだろうに。俺は暑いのが大の苦手なんだ。さっさと終わらせようぜ」
 僚機のパイロットが固唾を飲む中、フット軍曹は実験を開始した。
「3、2、1、Fire!!」
 凄まじい閃光とともに射出された劣化ウラン弾は1km先に置かれた捕獲したキュスターの砲塔を正確に撃ち抜いていた。

 兵器開発局は、ファルケ荷電ユニットと高出力大型レールガンを搭載したグラジエーターのウェイトバランスが悪くレールガン射出時の振動など改善すべき点は多いと判断するも、大型レールガンの威力には目を見張るものがあり、実用化に向けて開発の続行を決定した。グラジエーターの操縦と射撃に長けたフット軍曹はのちに実戦投入機の最初のパイロットとなった。

▲1/35マックスファクトリー製ファルケの荷電ユニットと改造大型レールガンを装備したグラジエーター。改造部はせどが製作し、MAX渡辺が塗装した
▲大型レールガンの射出に必要な電力を確保するために反重力装置を外したファルケの荷電ユニットをジェネレーターとし、本体に背負うよう配置した
▲改造部はパテを使わず流用パーツのみで構成。センス良くまとめられている
▲剥き出しのメカ部と赤と白の大胆なパイピングが急増した実験機らしさを演出
▲フラットハッチ&100mmロケットチューブに換装したオリーブグリーンの機体とかんじきタイプの足に変えたフラットハッチの冬季迷彩機
▲ロケットチューブはイエローサブマリン製塗装済み完成品から流用
▲雪上歩行に適したかんじき装備の冬季迷彩機
▲オリーブグリーンの本体色にホワイトを上塗り。ヘルメットの赤が映える
▲カンガルーの部隊マークは1/20用の大きいものを使用しインパクト絶大
▲ビビッドなグリーンの水タンクが全体を引き締める
▲小ぶりのかんじきはイエローサブマリン完成品から流用
▲1/35ファルケ荷電ユニットの反重力装置を除去しバイクのホイールなどで内部構造を再現
▲グラジエーター本体にレールガンを付けたところ。武器だけでも非常にボリュームがある
▲レールガン延長部はバイクのキットやマックスファクトリー1/72ダグラムVer.GTから流用
▲各部を這うように配置されたパワーパイプの長さやそれぞれのバランス、たるみぐあいにも注目
▲反重力装置をくりぬいたことで見えてしまう空洞も径の合うパーツで塞いでいる
▲ファルケ荷電ユニットの断面はパテやプラ板を使わず流用パーツで塞いで時間を節約

■2024関西マシーネン会5年ぶりに復活♡
 鹿児島は徳之島のトライアスロンをなんとかこなし、帰って来たと思ったら大阪の模型展示会「関西マシーネン会」へとなかなかにタイトなスケジュールをこなしつつある模型芸人MAX渡辺です♪ この原稿は2024年7月1日の東京に戻る新幹線の車内で打ってます! 後ろの席には横山センセがいるのよ♪

■せど投手登板
 海洋堂1/35グラジエーターも2回目、なので模型誌なりにひと捻り加えたモノをお見せしたいと我らがせどさんに相談したところ、メッチャ面白いモノを作ってくれました! 以下、彼からのメモです。
●グラジエーター本体に手を加えず派手にするために、とにかく大きな武装にしたかったのです。ちょうど弊社ファルケが発売になるので、コレを活かせないかと考えました。
●ファルケの機首先端は発電機なので、大型レールガンの出力向上を狙う、という設定でちょうど都合が良い。
●そのまま載せると、派手なシルエットになるうえに、みんながよく知っている形だから、どこか間抜けにも見えるはず(笑)。
●反重力装置をゴッソリ抜き取った所の見映えも面白いし、重量も見た目よりは軽いはず?
●レールガンのベースにも弊社ダグラムのパーツを使ってマックスファクトリーPLAMAXをアピール(笑)。
●時間が限られてたので、パテは使わず、流用パーツのみで構成する!
●本機は妄想設定で「シュパンダウ工科大学の学生が、払い下げファルケのパーツを使って作った」みたいな感じかな?(せど)

 そんな機体とのことですが、よくこんなこと思いつくなぁと感心したり呆れたり、さすがのMr.マシーネンクリーガーのひとり、せどさんでした♪

■勇み足MAX
 いずれバリエーション展開で発売されることはちょっと考えれば(イヤ、考えんでも)分かりそうなコトなんです。ですけどネタとして面白いし、待てない性分、やっちゃいましたよカンジキ&初期型フラットハッチ。静岡ホビーショーの海洋堂ブースで発表されていたのを見てソリャそうだよなぁと納得しつつ愕然(笑)。もう金型入ってるやん、と。
 というわけで、MAX作例はロケットチューブとカンジキをイエローサブマリン製PVC完成品からもぎ取って流用、取り付け。ハッチはせどさんに3Dモデリングしてもらいました。イエローサブマリン製は正しく1/35サイズなのに対し、海洋堂1/35グラジエーターは少し(いやかなり)大きなサイズでモールドされております。ゆえにカンジキは気持ち小さく感じたりしましたが、まぁ許容範囲ですね。キット発売の暁(アカツキ)には冬季迷彩で塗って比較検討したいと思います!
 というわけで前後編で合計5機のグラジをやらせていただきましたが、ホントサクッと組めてカッコよくてサイコー♥(MAX渡辺)

海洋堂1/35スケール プラスチックキット グラジエーター改造

傭兵軍 4足歩行型重装甲戦闘スーツ グラジエーター 大型レールガン実験機

製作・文/MAX渡辺、せど
協力/鈴木孝、堤啓介

海洋堂1/35スケール プラスチックキット

傭兵軍 4足歩行型重装甲戦闘スーツ グラジエーター

製作・文/MAX渡辺、せど
協力/鈴木孝、堤啓介


© Kow Yokoyama 2024

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MAX渡辺/横山宏/KATOOO

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