HOME記事キャラクターモデル『ガルパン最終章』第4話版のⅢ号戦車J型を製作!エリカのパーソナルマークと迷彩模様を再現【ガールズ&パンツァー 最終章】

『ガルパン最終章』第4話版のⅢ号戦車J型を製作!エリカのパーソナルマークと迷彩模様を再現【ガールズ&パンツァー 最終章】

2024.07.24

ガールズ&パンツァー 最終章 III号戦車J型 黒森峰女学園【プラッツ 1/35】 月刊ホビージャパン2024年8月号(6月25日発売)

新生黒森峰の隊長車を最新仕様で製作

『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話は、前半の大洗女子学園の戦いだけでなく、後半の聖グロリアーナ女学院VS黒森峰女学園の試合も大きな見どころ。両チームとも精鋭と呼べるメンバーが集っており、最後の最後までどちらが勝つか分からない、白熱の接戦が展開される。その中から今回は、一際成長を感じさせたエリカのIII号戦車J型の作例をお届けしよう。お馴染みの山田卓司による作例は、プラッツから発売された最新キットを使用し、目を惹く砲塔後部のパーソナルマークと第4話から施された迷彩模様を再現している。勇ましくもどこか愛らしい、エリカ隊長らしさを感じさせる本車。ぜひ本記事を参考に製作してみてほしい。

『ガールズ&パンツァー 最終章』

第4話 Blu-ray&DVD
好評発売中!!!!!!!!!

▲プラッツの新キットにはエリカ車のパーソナルマークデカールが付属。本車のチャームポイントだが、作例は上からウェザリングをうっすらかけて目立ち過ぎないようにしている
▲迷彩は設定画6面図を参考にエアブラシで描き込んで再現。茶色と緑のラインは車外装備品をまたがって描かれているのが再現上のポイント
▲第4話版エリカ車のもうひとつの特徴が転輪の白い塗装。実在する北アフリカ戦線第15師団所属車などに見られたものである。車体に付いているものは側面だけ、予備転輪は全体が白く塗られている
▲第3話のプラウダ高校戦をきっかけに、ティーガーIIからエリカが乗り替えたIII号J型。第3話ではサンドイエローの塗装であったが、第4話ではさらに迷彩塗装が追加された。果敢な戦いぶりで聖グロのフラッグ車を討ち取ったものの、わずか2秒差で敗北。試合中の勇ましさと、悔しがる姿の可愛らしさ(?)でエリカ隊長に惚れ込んでしまったファンも少なくないハズ
▲塗装前状態。車体前面を厚くした以外はかなりピンポイントな改造。エリカ車以外のIII号J型も同様の工作で再現できる。履帯はモデルカステンの可動履帯を用意した
▲前面装甲をプラ板で1mm厚く修正。複雑なディテールも特にないので作業難易度は高くないだろう

▲車体の溶接痕や、取り付けない車外装備用のダボなどを埋めて整形。また車体後方天面の各ハッチはボルトが若干浮いているので、金属製のボルトパーツを植えて再現した

▲『ガルパン』版では左右6ヵ所のルーバーは仕切り板が中央にある。これはキットパーツの仕切りをエッチングソーで切り離し、角度を変更することで再現した

 継続高校の車輌も制覇した『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話の作例ですが、大健闘を見せてくれたこの車輌も作っておきたい、ということでIII号戦車J型エリカ車の3色迷彩版です。III号J型 は以前作っているので概ねそれに準じますが、一部見直しています。

・車体前面装甲は設定とキット指示とは装甲厚が違うので1mm厚プラ板を貼って整形。
・履帯はモデルカステンの可動式に替えたので第1、第6転輪のトーションバーアームを荷重が掛かってない状態で固定。その他のサスペンションアームのダボを削って可動化。
・車体各部の溶接ラインはすべてプラ棒&パテ埋めして消す。
・車体後部上面のワイヤーロープ用ブラケットは位置が違う箇所があるのですべて埋める。
・機関室天面各ハッチ後端に2個ずつ付くボルトは締め切っていない。
・戦闘室天面中央部、機関室天面中央部のフックだけ他と形状が違うため、キットのA63パーツを使用。
・車体後部左右の空気取り入れ口のルーバーは仕切り板の位置が中央なので、エッチングソーで切れ目を入れて正しい位置に修正。
・車体後部機関室裏側のメッシュはなし。
・フェンダー前部内側はフラットな形状なので彫刻を削る。
・予備転輪のハブキャップは本体転輪と同じなので、キットパーツを型取りしエポパテで複製して取り付け。
・車外装備品クランプハンドルはエッチングパーツ、取り付け場所が違う物は3Dプリントパーツに交換。
・金テコ、ジャッキ&ブラケットはタミヤ「ドイツIV号戦車 車外装備品セット」より流用。
・砲塔側面、クラッペの前に跳弾板が付く。
・ゲペックカステン側面の絶縁用木片の彫刻は削り取る。
・砲塔後部、右側のピストルポートG15は向きを180度反転。

 キットの説明書にも記されていますが、ベースカラーのダークイエローはトローペン(熱帯地向け)塗装と呼ばれるイエローブラウンに近いカラーとなっています。私はガイアノーツのダークイエローをベースにいくつかのカラーをブレンドした自家製のイエローブラウンを使いました。迷彩の茶色に大洗ブラウン、緑にダークグリーン(それぞれGSIクレオス)を瓶ナマで使っています。車外装備品は迷彩の茶色と緑が上から塗られている設定なので、実物どおりに塗り分けたあと迷彩色を上塗りしました。

 転輪外周のゴム部分はエナメル系塗料でゴム色に塗装。さらに4話のエリカ車はここが白く塗装されていますので、色鉛筆の白を描き込んだ後に水性アクリル塗料のフラットホワイトを溶剤で薄めてサッと塗っています。履帯はいつもどおりに自家製履帯色で塗装後、水性アクリル塗料のデザートイエローで汚し、エナメル系クロームシルバーとブラックを混ぜて作ったメタリックグレーを軽くドライブラシして仕上げました。

プラッツ 1/35スケール プラスチックキット

ガールズ&パンツァー 最終章 III号戦車J型 黒森峰女学園

製作・文/山田卓司

© GIRLS und PANZER Finale Projekt

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山田卓司(ヤマダタクジ)

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