WMシリーズ最新作、ハセガワ「クレヴォ mini G4」見ごたえのあるギミックと緻密なディテールを活かした作例
2024.07.19タダノ ラフテレーンクレーン GR-130NL/N クレヴォ mini G4【ハセガワ 1/35】 月刊ホビージャパン2024年8月号(6月25日発売)
乗用車だけでなく、特殊車両、いわゆる“働くくるま”のプラキット化にも精力的なハセガワWMシリーズから、最新作クレヴォ mini G4をご紹介。製作は本業が建設関係のため、日ごろから、同社のクレーン車を目にする機会の多いという中安俊二。クレーン車ならではの見ごたえあるギミックとハセガワならではの緻密なディテールに注目してご覧いただきたい。
■製作
今回の製作のポイントとして、たまに実車が仕事場に入ってくることもあり、せっかくなので、現場特有の簡単なアイテムなども盛り込んで製作しようと思います。
■車体
差し替え方式のアウトリガはスムーズに差し替えられるように取り付けピンを一部削って調整。油圧シリンダ天端には、真鍮線(0.5mm)でU字フックとボルトモールドを再現し、リード線で油圧ホースを追加。車体の装備品はキットの出来が良いのでマフラーエンドの開口くらいです。説明書のカラー指定とは違いますが、シャシは、セミグロスブラック、シャシ天面は、ツヤありで黒に若干白を混ぜたものを吹いてみました。
■キャブ
ここはシートのヘッドレストの固定をアルミ線2本に変更。また回転灯(赤:過重、巻過、黄:そろそろヤバイよ♪ 緑:正常)も、パーツ分けで再現されていますが、いったん接着して、きっちりと整形してから、マスキングで色分けしました。
■ブーム
今回は説明書の指示に従い、伸縮するインナー部分は塗装していません。インナーは、接着する前に、パーツの内側部分もヤスリで整形。突き出しピン跡や、波打ってる部分を整形しておきます。組んだ後は、ゆるっと動くように各段のブームのストレスチェックを行い、#180→#400→#800→#1200までヤスリがけを行い各段のクリアランスを調整。また、ジブの肉抜きをプラ板で埋めて、合わせ目をきっちりと処理。またブームの起伏シリンダは、ポリキャップがキツく感じたので、1/2にカットして、テンションを調整してみました。巻過防止装置には、100円ショップで売っているアクセサリーチェーンを、真鍮線でリング状に加工したもので固定。箱絵にもあるようにたるみをひっかけるフックも追加しました。またブーム天端は、配管だらけなんで、それっぽく配管をリード線で追加してみました。
ハセガワ 1/35スケール プラスチックキット
タダノ ラフテレーンクレーン GR-130NL/N クレヴォ mini G4
製作・文/中安俊二
タダノ ラフテレーンクレーン GR-130NL/N クレヴォ mini G4
●発売元/ハセガワ●6380円、発売中●1/35、約21.6cm●プラキット
©Tadano Ltd.
中安俊二(ナカヤス シュンジ)
今回の製作の影響で、バックホウのキットも購入。自分でもたまに乗るので、こまかい箇所が気になるので、徹底改修(?)してみるか…。