1985モナコGP仕様の「マクラーレンMP4/2B」がプラッツから再登場!別売りディテールアップパーツも使い当時のマシンを再現!
2024.06.06McLaren
MP4/2B 1985
MONACO GP WINNER
ビーマックスのマクラーレンMP4/2B 1985 モナコGP仕様がデカール等一部内容がリニューアルされてプラッツから再登場。今回はプロフェッサー・アラン・プロストが初優勝を手にしたこのマシンを、一ノ戸晃治の製作でご覧いただこう。
今回は久々のF-1で、ビーマックスのマクラーレンMP4/2B 1985 モナコGP ウィナーを製作しております。MP4/2は以前アオシマから発売されていた1984年のイギリスGP仕様の作例を担当した記憶がありますが、今回は1985年のモナコ仕様になっております。どちらもビーマックス製なので基本的な内容は一緒なのですが、一年違うのでモノコックの形状やメーターパネル、電装系のパーツに変更が加えられています。イギリスGP仕様ではバーコードになっていたマルボロのロゴですが、モナコ仕様では外すことができません。キットには大人の事情で当然付属しておりませんので、今回はシュンコー製の別売りデカールを使用しました。
パーツは全体的に細かいバリやヒケが各所にあるので、確認しやすくするためにランナー状態で軽くサフを吹いたほうがいいかもしれません。モノコックの先端部は特にヒケが目立っていたので厚めのプラ板に#400のペーパーを貼り付けたもので平らに整形。このとき削り落ちたリベットのモールドはピンバイスで彫り込む形で再現しなおしています。直線状にずれなく打っていくのは難しいのですが0.3mmのプラ板に事前に穴をあけたテンプレートを作っておき、これをパーツに貼り付けて作業することでミスを防ぐようにしました。モノコック下部にはパーティングラインの段差もあるのでここも消す作業をしています。素材が柔らかいプラなので切削作業は比較的容易でした。コックピット前のロールバーに丸い穴が開いていますが、抜きの関係上楕円形になってしまっているので0.3mmのプラ板を埋め込んで真円にしておきました。ここは目立つのでやっておきたいポイントですね。モノコックはほぼ全面にカーボンパターンのデカールを貼って仕上げますがデカールはとても扱いやすくソフターを使っても溶けることもなくパーツに馴染んでくれました。パーツの表面には凹凸のモールドが入っていますが、実際にはここまでデコボコしてはいないのでデカールの貼りやすさを考えると平らに整形してもいいかもしれませんね。
アッパーカウルとノーズは分割されていますが、ぴったり合わせるのが難しく、分割する意味もあまりないように感じたのでここは一体化して分割ラインを彫りなおしています。サイドパネルとアッパーカウルの接合ラインも所々に隙間ができるのでパネル側のふちにパテを盛って修正しています。アッパーカウルはサイドポンツーンのインテークの形状が外側のほうが高く台形になっていたので前から見たときに上下のラインが平行になるように修正しました。
ラジエーターのクーリングラインはやはり抜きの関係で片面のモールドになっていたので、切り落として2mmのアルミ線を使って作り直しました。ジョイントはハセガワのつや消し黒フィニッシュを貼っています。エンジンのオイルポンプとギヤボックス周辺のラインはさかつうの六角フランジと0.7mmの洋白線、熱収縮チューブで再現。フロアとサイドカウル内側の遮熱シートはキット付属のアルミシールを貼りましたが硬くてなじみにくくフィットしませんでした。メタルックはどこも品切れ状態で入手しにくくなっていますが、タミヤからちょうどアルミシートが発売されるようなのでそれを使うのが最適解かもしれませんね。
塗装はGSIクレオスのGXクールホワイトをベースに赤はGSIクレオスの蛍光レッドと3番のレッドを1:1で混ぜ、クリアーを少し足して作っています。クリアーを混ぜるのは蛍光レッドが乾燥するときに稀に起こるひび割れを防ぐためなのですが気休めでいつも入れています。
プラッツ/ BEEMAX 1/24スケール プラスチックキット
マクラーレン MP4/2B 1985 モナコGP ウィナー
製作・文/一ノ戸晃治
マクラーレン MP4/2B ’85 モナコGP ウィナー
●発売元/プラッツ、販売元/BEEMAX●6380円、発売中●1/20、約22cm●プラキット
マクラーレン MP4/2B ’85 モナコGP ウィナー用ディテールアップパーツ
●発売元/プラッツ、販売元/BEEMAX●3960円、発売中●1/20
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いろいろ修正が多くてちょっと大変でしたが、モデラーを始めるきっかけがF-1だったというのもあってやはりF-1は作っていて楽しいですね。