究極のゲッターを輝かせる!!「MODEROID真ゲッタードラゴン」をメタリック塗装で製作!
2024.06.13真ゲッタードラゴン【グッドスマイルカンパニー】 月刊ホビージャパン2024年7月号(5月24日発売)
究極のゲッターをメタリック塗装で輝かせる!!
究極のゲッターとも呼ばれる、ゲッターロボGの進化形態「真ゲッタードラゴン」。そのシャープなビジュアルと『スーパーロボット大戦』シリーズにおける異次元の強さに魅了されたファンも多いことだろう。MODEROIDブランドから発売されたプラキットは全身にメカモールドを加えたハイディテールスタイルで立体化されており、組み立てるだけで満足度の高いプロダクトとなっている。作例は元々鋭いエッジを削り込みでさらに鋭利に、そしてメタリック塗装で耀きを強化した姿でお届けする。
ゲッタートマホーク
真シャインスパーク
真ライガーアタック
真ポセイドンアタック
■はじめに
今までさまざまなロボットもの作例を担当させていただきましたが、ゲッター系の作例はまだなく、いよいよ来ましたな! と思えば、なんと究極のゲッター、真ゲッタードラゴンではありませんか! というわけで、このぶっ飛んだ性能を誇る機体を担当できるとは光栄の至りでございます。
早速キットを組んでみると、造形的には申し分ないと思いました。細部に至るまでディテールの密度が高いうえ成型色がカラフル。今回は大掛かりな改造はせず、この真ゲッタードラゴンというキャラクターらし
い塗装を楽しむことにします。
まずは、腕部や脚部の突起やゲッタートマホークなどエッジ周り。キットの状態からさらに鋭くなるように、デザインナイフや紙ヤスリ類で丁寧に鋭く加工しました。
また、握り拳ですが成型上親指の造形が一部省略されているので、一度親指を切り離し、パテで中指の形を作り直し、最後に親指もパテで造形して付けました。やはりこの手のロボットは握り拳の力強さがキモだと思います。
他には、肩アーマー側面のパーツの合わせ目が消しやすくなるように、内部の黒いパーツのダボと、外
装の赤い肩パーツとの固定部に切り込みを入れて後ハメ加工しています。キットは元々合わせ目はあまり目立たない設計だったので、合わせ目処理をしたのはここくらいでしょうか。
■塗装
今回はメタリック塗装を楽しんでみました。関節の黒=黒サフ(Mr.フィニッシングサーフェイサー)を最初に吹きます。そこへSM203番 スーパーアイアン2を軽くなでるように吹いた後、GX101 番GXクリアブラックとスーパーアイアン2を少量混ぜたものを上から吹くことで光沢感のあるメタリックブラックを作ってみました。青=黒サフを吹いた後、スーパーアイアン2を吹き、GX204番 GXメタルブルーと50番 クリアーブルーを混ぜたものを吹いて、最後にガイアカラー ウルトラマリンブルーとスーパーアイアン2を混ぜたものを塗布して調子を整えました。黄=黒サフ→スーパーアイアン2を吹き、次にSM03番スーパーアイアン+48番 クリアーイエロー+49番クリアーオレンジを混ぜたもの、最後にSM202 番スーパーゴールド2とクリアーイエローとクリアーオレンジの混色を吹いて調整しました。
濃い赤=黒サフのあとゾイドカラー 帝国レッド1を吹き、仕上げに上からガンダムカラー シャアレッドを吹きました。
明るい赤=帝国レッド1の上に68 番 モンザレッドを吹いてます。
白=黒サフの後に62 番 つや消しホワイト、GX1 番クールホワイトの順で塗装しています。
クリアーパーツ=裏側にスーパーアイアン2を薄く吹きました。緑色のクリアーパーツは表側に138番クリアーグリーン、青色、ガイアノーツ ウルトラマリンブルーを表から塗装しています。
MODEROID 真ゲッタードラゴン
●発売元/グッドスマイルカンパニー●7900円、発売中●約16cm●プラキット
ⓒ Go Nagai・Ken Ishikawa/DynamicPlanning
リョータ
第8回オラザク選手権」大賞受賞の経歴を持つマルチモデラー。模型製作交流会「プラモつくろーぜ会」を定期的に開催中。