HOME記事キャラクターモデル18年越しの初プラキット化「HG ガウェイン」印象的なハドロン砲発射シーンを電飾と塗装表現で再現!【コードギアス 反逆のルルーシュ】

18年越しの初プラキット化「HG ガウェイン」印象的なハドロン砲発射シーンを電飾と塗装表現で再現!【コードギアス 反逆のルルーシュ】

2024.06.07

IFX-V3D1 ガウェイン【BANDAI SPIRITS 1/35】 月刊ホビージャパン2024年7月号(5月24日発売)

ファン待望の大型プラキットを電飾化!

 シリーズ最新作『コードギアス 奪還のロゼ』が2024年5月10日(金)より劇場上映されるなど、現在でも高い人気を誇る「コードギアス」シリーズ。このたび、第一作『コードギアス 反逆のルルーシュ』(2006)終盤で活躍したナイトメアフレーム「ガウェイン」が完全新規造形でHGキット化を果たした。製品は脚部ランドスピナーの展開や両肩のハドロン砲開閉ギミックを差し替えなしで再現可能。アニメ放映から18年越しでの初プラキット化にして、非常に完成度の高いボリュームとなっている。作例は外観には手を入れず、頭部とハドロン砲を電飾。劇中で印象的なハドロン砲発射シーンの雰囲気を高めている。

▲神聖ブリタニア帝国が開発した試作ナイトメアフレーム(KMF)・ガウェイン。大出力ビーム火器「ハドロン砲」、高度演算処理機構「ドルイドシステム」、単独飛行を可能とする「フロートシステム」の搭載など、並のKMFの1.5倍におよぶ大型化と引き換えに数々の新技術が導入されている。劇中では本機を奪取したゼロとC.C.の乗機として、キュウシュウ戦役やブラック・リベリオンで活躍した
▲両肩のハドロン砲は差し替え無しで上下ハッチが展開。ハッチ裏側にも細密なディテールが彫刻されている。キットでは付属ジュエルシールを砲口に貼り付ける方式だが、作例はチップLEDを配線。実際に砲口が光るように加工している(後述)
▲かかとをつまんで引っぱると、地上移動用のランドスピナーが差し替え無しで展開する
▲素組み(写真左側)と。製品はなんといってもグロスインジェクション成型された黒いパーツのツヤ感が美しい。今回は合わせ目を処理するために全塗装しているが、成型色による色分けが完璧なので、無塗装でも充分な仕上がりが約束されている

▲❶両肩ハドロン砲の付け根と頭部にLEDユニットを搭載。LEDはビット・トレード・ワンの「磁気スイッチ付きLEDモジュール」を使用。磁石❷を近づければ各LEDが点灯する❸❹。LEDユニット本体は背中の操縦席部分のスペースに収納した

▲ランドスピナーはボールジョイントで脚部と接続されているので、開脚時にもしっかりと接地する
▲片ヒザをついた姿勢を取れるので、第20話の名シーン「私は今から敵の司令部を叩く。君はどうする?」も再現可能
▲ガウェインのスラッシュハーケンは五指の指先を射出する方式。キットでは専用のハンドパーツが用意され、リード線で射出状態を表現できる
▲首の付け根にPLAISM FACTORYのスリット状ディテールパーツを組み込んだ
▲肩部ハドロン砲の内部にLEDモジュールを組み込んだところ。一部ユニットと干渉するダボを切り取り、内部スペースに押し込んでいる

▲ツインアイを発光させるべく、樹脂粘土に目パーツ(パーツB17)を押し付けて複製型を作成。型に紫外線で硬化するタイプの赤いクリアーレジンを流し込んだら紫外線ライトを照射し、透明な目パーツを自作した

▲頭部の発光テストをしているところ。目および肩の電源はコクピット部に収納している
▲首元にディテールパーツを組み込んだところ
▲両肩C1-13.14パーツの後ハメ加工。可動のためのダボをC字に切り欠いている
▲股間部の改修。股関節軸中央にストッパー代わりの真鍮線を埋め込み、引き出し式股関節の角度を固定。腰部側面の外装は側面に1mmプラ板を貼ってやや大型化させた

■今回のお題は
 HGガウェインを製作しました。大迫力のあの砲撃ポーズをさらに格好よくしたい! そんな思いで電飾と塗装表現でチャレンジしております。

■製作
 目が別パーツ化されているので、赤いクリアーレジン(100円ショップで購入)で複製しLED発光させました。LEDは流行のビット・トレード・ワン社製「磁気スイッチ付きLEDモジュール」を使用。磁石を近づけるだけで点灯するのでとても便利! LEDユニット本体は背中のコクピット部分に収納。スペースがあるので改修も容易に行えます。
 肩のハドロン砲にもLEDを仕込みます。スペース確保のため肩後ろ側のパーツのダボ等をカットしLEDユニットを設置。ハドロン砲の砲口部中央に光が通るように穴をあけ、H・アイズを表から嵌め込んでいます。

■塗装
 黒いパーツはグロスインジェクションなので、素材を活かして深い傷がつかないよう1000番のスポンジヤスリで軽めに下地処理を行いました。ブラックグロス塗装のコツとしては最初は通常希釈(塗料1:溶剤1.25くらい)でベースブラックを吹き付け、2周目に希釈率を上げた(1:2〜2.5くらい)ブラックで1周目のベースブラックを溶かすように塗り上げます。
 スーパーリッチゴールドの塗装は希釈率を下げ(1:0.5〜0.8くらい)、金属粒子が泳がないようエアブラシの距離を少し遠くから優しく散布。乾燥後にスーパークリアーIIIで慎重にコート。クリアーの乾燥を2〜3日待ってから軽く研ぎ出しをします。
 仕上げにMr.コンパウンドの細目⇒極細⇒ハセガワのセラミックコンパウンド⇒タミヤ モデリングワックスの順で磨いてフィニッシュです。

■塗装レシピ
黒=フィニッシャーズ ブルーブラック
金=SM207番 スーパーリッチゴールド
赤=ネオジオングレッド80%+色ノ源 マゼンタ20%
関節=ガイアカラー スターブライトアイアン
オレンジ=GX106番 GXクリアオレンジ、下地にGX213番 GXホワイトシルバー
グリーン=GX122番 GXクリアピーコックグリーン、下地にGXホワイトシルバー

■あとがき
 完璧と言える色分け再現とグロスインジェクションによる艶やかな質感、組んだだけで満足してしまう完成度ですが、グロス塗装するにも電飾を仕込むにもガウェインはちょうどよいサイズ感なので、ワンランク上の漆黒のナイトメアを再現してみてはいかがでしょうか。

BANDAI SPIRITS 1/35スケール プラスチックキット “ハイグレード”

IFX-V3D1 ガウェイン

製作・文/ガルマ☆ザビコ

HG ガウェイン
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●5500円、受注終了●1/35、約24cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム

©SUNRISE/PROJECT L-GEASS Character Design ©2006-2017 CLAMP・ST

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ガルマ☆ザビコ

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