PLAMAX「泉野明 with アルフォンス」を情景王・山田卓司が製作! 造形と発光ギミックを追加しヴィネット化【機動警察パトレイバー】
2024.06.04泉野明 with アルフォンス【マックスファクトリー 1/20】 月刊ホビージャパン2024年7月号(5月24日発売)
情景王・山田卓司が追加造形+電飾で傑作ビネットを彩る
アニメ『機動警察パトレイバー』より、主人公・泉野明とハンガーに佇む彼女の愛機、AV-98イングラム1号機「アルフォンス」胸像を、1/20スケールのビネット仕立てにした傑作キット「PLAMAX MF-75 minimum factory 機首コレクション 泉野明 with アルフォンス」。前回の連載「キャラクターモデルの“神レシピ”」に続いて、今回は情景王・山田卓司による作例でお届けしよう。良好なキット本体にはほぼ手を加えず、特車二課格納庫の外壁と窓を追加造形。さらにカメラアイ、パトランプに電飾を仕込み発光ギミックを追加。+αの楽しみを付加したビネット作品に仕上がっている。
キャラクターモデルの美味しいところだけを楽しむ、というコンセプトのシリーズですが、こちらのキットも主人公・泉野明に加えて頭部から腰、右肩のみのアルフォンスと突き詰めた造形。展示スタンドを兼ねた特車二課のハンガーの足場もパトレイバーの世界観をうまく表現していて、素敵なキットに仕上がっております。ほぼスナップフィットで組み立てられ、多色成型のプラスチックにより気軽に楽しめるのも嬉しいところ。
ディテールとしては過不足ないのですが、肩アーマーのパトランプの下、背部左右のディテールのみ洋白線に置き換えてディテールアップしました。
はさみ込みが必要なパーツがあるため、先にクリアーパーツのカメラアイシールドのグリーンとブルー、ウインカーのオレンジなどパーツ状態のうちにすべて塗装しました。ボディはパトレイバーならではのモノトーンなので難易度は高いのですが、明暗のグラデーション塗装を施しています。ホワイト部分はグレーのシャドーだけだと影が強すぎるので、ブルーの色鉛筆でフォローしました。
今回は電飾をすることにしたため、GSIクレオスの「VANCE ACCESSORIES LEDモジュール」を組み込みながらの組み立てとなりました。使ったのは「VAL-01 1608 チップLED」と3分岐ケーブル、「CR1220用電池BOX VANCE ACCESSORIES」。チップLED2個をパトランプに、もうひとつをカメラアイ部に使いました。カメラアイ自体が光るのは違和感があったので額の上下ふたつのカメラアイシールドの間にレイアウトして間接照明としました。スタンド部はH断面なのでプラ板を貼って箱状にして、電池BOXやスイッチはここに設置。
主役の泉野明はパーツを貼り合わせ、頭、髪の毛、両腕と上半身、下半身とパーツごとに塗装しています。シャツの襟にある三角形のボタン(?)はアルミシールを切り抜いて使いました。
キット単体で充分な内容なので、どのような作品にするのか悩んだのですが、拡張して特車二課の事務所の壁や廊下を加えました。事務所の壁と廊下はすべてプラ板。窓はアクリル板。サッシはアルミシールを切り抜いて使用しています。手すりはキットパーツに合わせて2mmプラ棒で工作。展示スタンドや足場、手すりはタミヤのチッピング液を使って塗料剥げを入れました。
マックスファクトリー 1/20スケールプラスチックキット“PLAMAX MF-75 minimum factory”機首コレクション
泉野明 with アルフォンス
製作・文/山田卓司
PLAMAX MF-75 minimum factory 機首コレクション 泉野明 with アルフォンス
●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●13200円、発売中●1/20、約8cm(泉)、約21cm(ア)●プラキット
ⒸHEADGEAR
山田卓司(ヤマダタクジ)
月刊ホビージャパンを代表するレジェンドディオラマビルダー、情景王。キャラクターからAFVまでさまざまなジャンルを手掛ける。