HOME記事キャラクターモデル「HG VF-19改 ファイヤーバルキリー」ストレスのない変形とダイナミックなアクションを可能にしたキットをワンポイント工作で丁寧に仕上げるレビュー作例!【マクロス7】

「HG VF-19改 ファイヤーバルキリー」ストレスのない変形とダイナミックなアクションを可能にしたキットをワンポイント工作で丁寧に仕上げるレビュー作例!【マクロス7】

2024.06.01

VF-19改 ファイヤーバルキリー サウンドブースター装備【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2024年7月号(5月24日発売)

ワンポイント工作で完成度を高める

 TVシリーズ第2作目『マクロス7』にて、ファイアーボンバーのボーカル&ギターを担当する熱気バサラが搭乗する「VF-19改 ファイヤーバルキリー」がBANDAI SPIRITS ホビーディビジョンが展開するHGシリーズで発売。本シリーズの特徴である「差替三段変形(ショートカットチェンジ)」により、各形態のベストプロポーションを実現。組み立てやすく、ストレスのない変形、劇中の様なダイナミックなアクションを可能としている。HGではすでに同系機であるYF-19がリリースされているが、外装はまったくの別物となっており、ごく一部の関節フレーム以外はすべて新規パーツとなっている。こちらのキットレビュー作例はsannojiによるもので、一部の合わせ目や肉抜き等、ワンポイント工作のみで丁寧に仕上げている。

》SPEC.

所属:地球統合軍
全長:18.47m(ファイター)
エンジン:新星/P&W/ロイスFF-2500F 熱核タービンエンジン×2
武装:防弾シールド×1、中射程高機動ミサイル×12、戦闘用ピンポイント・バリアーシステム、スピーカーポッド射出用ランチャーポッド×1、高性能オーディオ・システム、スピーカー・システム、ライトアップ用プロジェクターシステム他
パイロット:熱気バサラ

 》FIGHTER

▲前進翼のヒロイックなフォルム。赤基調の派手なカラーにキャノピー横のマーキングが目を惹く。機首先端は瞬間接着パテを盛り付け、整形してシャープ化。バトロイド形態の肩アーマーに位置するパーツは天面に3mm穴が開いているが、使用しないので市販パーツでふさいだ
▲コックピット内のバサラフィギュアは丁寧に塗り分けた。ギター型コントロールスティックもしっかり造形されている
▲ランチャーポッドのマガジン底面には「Fire Bomber Listen to my song!」の文字が造形されているなど、遊び心も盛り込まれている
▲ランディングギアの差し替えで飛行/駐機状態を再現

 》GERWALK

▲腕部が主翼の上に位置する独特なガウォーク形態

 》BATTROID

▲ツインアイと口のあるフェイスが特徴。可変戦闘機には珍しく、頭部はレーザー機銃ではなくセンサーアンテナを搭載している
▲頭部はフェイスパーツの差し替えでマスクを閉じた状態も再現
▲肩の可動範囲が広く、ランチャーポッドを両手で構えるポーズが難なく可能。保持用に左平手も付属する。また、肩のスピーカーは差し替えで展開状態を再現可能だ
▲キット素組み(左)との比較。今回はキットレビューということで、気になる肉抜き埋めと一部のディテールアップのみ行い、キットでフォローされていない細部を塗り分けて仕上げているが、それだけでも充分なくらい高い完成度になっている

 》SOUND BOOSTER

▲Dr.千葉が提唱したサウンドエナジー理論を基に開発されたオプションユニット「サウンドブースター」。自律航行形態から中央のアンテナを外すことで合体形態に変形可能
▲キットオリジナルギミックとして、ファイター形態でもサウンドブースターを取り付けることが可能。装着には専用ジョイントパーツを使用する。本体の前進翼とブースターの後退翼でX字を描き、よりヒロイックなシルエットになる
▲バトロイド形態でサウンドブースターを装着した状態。大型ユニットを搭載することで、シルエットが大きく変わる。また、本体は胴体や脚部に伸縮可動ギミック「映像印象再現(スタイルチェンジ)」が備わっており、関節を伸ばすことで劇中のようなダイナミックなアクションとスタイリッシュなポージングが可能となる
▲サウンドブースター使用時は前方および上下のカバーを展開する。上部カバー内部には3Dメタリックシールを採用している
▲パーツの表面処理にはゴッドハンド「神ヤス!」10mm厚の#240、#400、#600、#800とやすりの親父「フィルムスティックやすり」400番を使用
▲スミ入れはタミヤスミ入れ塗料のダークグレイとブラックを使用。フェイスパーツの口のラインのみ、0.2mmシャープペン(芯B)を尖らせたものを使用
▲水性ホビーカラーの半光沢クリアーとつや消しクリアーを1:1で混ぜたものでトップコートを行っている
▲首や太モモ、ヒザの関節パーツなどに肉抜きがあるので、瞬間接着パテで埋めて整形した
▲ベクタードスラスト・ノズル内部は抜けているので、プラ板で底部を作り、市販パーツでノズル部分を製作
▲主脚柱は左右共通パーツになっており、不要なダボが存在する。作例では使用しないダボを切り落として整形している

▶︎俺の歌を聞け!
 ついにきましたファイヤーバルキリーです!! HG YF-19が発売されて以降、VF-19改はまだかまだかと心待ちにしていたファンの方も多いのではないでしょうか。しかも、サウンドブースター装備、熱いです!

▶︎製作内容
 差替三段変形(ショートカットチェンジ)の設計により、各形態のフォルムがよい感じに再現されています。そのぶんパーツ数は増えて意外とボリュームのあるキットですが、作りやすさは秀逸です。上腕とランチャーポッドの合わせ目はそのままにしておくと目立ちそうなので消しておきました。ベクタードスラスト・ノズル内部はプラ板と市販パーツでノズル部分を追加。ファイター形態の機首先端に瞬間接着パテを盛り付けて、形状を整えてシャープ化しました。脚部側のランディングギアは車輪の反対側の軸を切り落としておくと見映えがよくなります。あまり目立たない箇所ですが、チラッと見えたときのために関節パーツや接続パーツの肉抜きを埋めています。
 コックピット内の熱気バサラのフィギュアは、初めは「小さすぎて塗れるのか!?」と思いましたが、冷静になってみると1/100スケールのフィギュアでしたので、裸眼で対応できる範囲でした。小さいですが、パーティングラインを消すなどしてパーツ表面を整えておくと、筆塗り時に筆が引っかかることなく塗りやすくなります。

▶︎塗装・仕上げ
 作例は部位によってマスキング塗装、付属シール、別売りの専用水転写式デカールを使い分けましたが、キット付属のシールのみで仕上げても充分かっこよくなりますよ。
赤色1=ハーマンレッド+キアライエロー(少量) 
赤色2=マルーン
黄色=キアライエロー+モンザレッド(極少量)
青色1=コバルトブルー
青色2=風蒼(バーチャロンカラー)
白色=クールホワイト+ウイノーブラック(少量)
黄緑色=蛍光グリーン
ダークグレー=ティターンズブルー1+ティターンズブルー2+ウイノーブラック(少量)
黒色=ブラック(水性ホビーカラー)
 スミ入れは、黄色パーツにタミヤのスミ入れ塗料(ダークグレイ)、それ以外のパーツはスミ入れ塗料(ブラック)を使い分けました。フェイスパーツの口は0.2mmシャープペン(芯B)を尖らせたもので薄っすらと線を書き込んでいます。本体肩正面やサウンドブースターの内側はキット付属の3Dメタリックシール、統合軍マークやキャノピー下のマーキングは別売りの専用水転写式デカールを使用。水性ホビーカラーの半光沢クリアーとつや消しクリアーを1:1で混ぜたもので全身のツヤを整えて完成です。

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット“ハイグレード”

VF-19改 ファイヤーバルキリー サウンドブースター装備

製作・文/sannoji

HG 1/100 VF-19改 ファイヤーバルキリー サウンドブースター装備
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●5500円、発売中●1/100、約13cm(バトロイド)●プラキット

©1982,1984,1992,1994,2002,2015 BIGWEST ©2007 BIGWEST/MACROSS F PROJECT・MBS

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sannoji(サンノジ)

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