HOME記事スケールモデルハセガワ「セリカ LB 1600GT」ボディをメタリックパープルで美しく塗装!キットをより引き締める細部の仕上げにも注目!

ハセガワ「セリカ LB 1600GT」ボディをメタリックパープルで美しく塗装!キットをより引き締める細部の仕上げにも注目!

2024.05.17

トヨタ セリカ LB 1600GT【ハセガワ 1/24】●一ノ戸晃治 月刊ホビージャパン2024年6月号(4月25日発売)

ハセガワ「トヨタ セリカ LB 1600GT」一ノ戸晃治作例 全体

TOYOTA CELICA
LB 1600GT

 軽快な走りに加え、大きなテールゲートと後席のスペースを利用することで積載能力も向上し、高度経済成長期のレジャーシーンにも対応した、セリカLBがハセガワのヒストリックカーシリーズに登場。足周りは発売中の2ドアクーペのセリカ1600GTと共通ながら、新規パーツのファストバックスタイルのボディはワタナベホイールと相まってセリカをよりスポーティな印象に見せてくれる。今回は先日4月20日発売されたばかりのこちらのキットを一ノ戸晃治が製作。ボディの美しい塗装とキットをより引き締める細部の仕上げをじっくりご覧いただこう。

ハセガワ「トヨタ セリカ LB 1600GT」一ノ戸晃治作例 正面
▲カラーリングはちょっとやんちゃなメタリックパープルを選択。テストショットのため前後バンパー等のメッキパーツ部分はボーンペイントの「ボーンミラー2」による塗装で仕上げている
ハセガワ「トヨタ セリカ LB 1600GT」一ノ戸晃治作例 背面
▲LB(リフトバック)の名が示す通り、大きなテールゲートを備えたボディが本車の特徴。後席のシートを倒すことで、ラゲッジスペースが広くとれ、トランクには収まらない荷物も収容することができた
ハセガワ「トヨタ セリカ LB 1600GT」一ノ戸晃治作例 
▲ボンネットやフロントグリルの形状もクーペのセリカとは異なるデザイン。また、今回のキットのホイールは8本スポークのワタナベホイールがセットされる
ハセガワ「トヨタ セリカ LB 1600GT」一ノ戸晃治作例 リアアップ
ハセガワ「トヨタ セリカ LB 1600GT」一ノ戸晃治作例 エンブレム製作途中

▲ボディは全体を均一に磨けるようにエンブレム類はあらかじめ型取りを行ってから削り落とし、塗装後に光硬化パテで複製したものを接着している

ハセガワ「トヨタ セリカ LB 1600GT」一ノ戸晃治作例 内装ハンドル側アップ
ハセガワ「トヨタ セリカ LB 1600GT」一ノ戸晃治作例 内装全体

▲内装も新規パーツで再現されている。ダッシュボードはデカールも用意されているが、塗装で仕上げたほか、シフトレバーが太すぎる印象だったので0.7mmの洋白線に変更。また、荷物室はMFHのスエード調シールで質感を再現した

ハセガワ「トヨタ セリカ LB 1600GT」一ノ戸晃治作例  「トヨタ セリカ 1600GT カスタムバージョン」(製作/廣村英治)とのツーショット
ハセガワ「トヨタ セリカ LB 1600GT」一ノ戸晃治作例 「トヨタ セリカ 1600GT カスタムバージョン」(製作/廣村英治)とのツーショット背面

▲「月刊ホビージャパン2024年5月号」で掲載した「トヨタ セリカ 1600GT カスタムバージョン」(製作/廣村英治)とのツーショット。カスタムバージョンのため少し形状は異なるが、ボディのスタイルの違いは、はっきりとお分かりいただけるだろう

 今回はハセガワのニューキット、セリカリフトバック1600GTを製作しています。以前から販売されていたいわゆるダルマセリカのキットをベースに新規のパーツが追加されたもので、シャシー周り以外のパーツは新金型で製作されているようです。ワイドになったグリルとハッチバックが採用されたスマートなボディ形状で一見ダルマセリカよりもサイズが大きいのかと思いきやデータを見ると全長は若干短くなっているようでちょっと意外でした。
 シャシーはノーマルセリカのパーツに新規のボディを載せるためのピンが前後に追加されます。ここはしっかり接着しておきましょう。構造がシンプルなのと複雑な塗り分けもないのでサクッと出来上がります。ホイールはワタナベ仕様がセットされていますね。
 ボディはルーフの内側に4ヵ所成型の都合でできるモールドがあり、切り取る必要があります。表面にはこのためのヒケがあるのでならしておきましょう。スジ彫りは0.2mmのタガネで深くしておき、窓枠の周囲は塗り分けやすさを考えて0.15mmのタガネで深く彫っておきます。ドアノブや、リヤウインドウ横の弓状のダクトパーツは塗装するとはまりにくくなるため、事前に余裕を考えて擦り合わせておいたほうがいいでしょう。塗装色はいろんな実車の写真を見てパープルメタリックを選択。塗料はバルケッタの“ナイトメタリックパープル”です。ちょっとお高いのですが思い通りの色味になりました。
 今回デカールの製品版が間に合わず色校という試し刷りを使用したため、白の発色に問題があって白部分だけラインデカールの1.5mmを貼っています。ゴールドのラインは別貼りしなければならなかったので慎重に作業しました。メッキパーツもテストショットのためなかったので、前後のバンパーはボーンミラー2というメッキ塗料を使っています。クリアー(専用の)を吹いても曇らないスグレモノですが、若干暗い印象ですかね? ボーンアルムという塗料もあるらしくそちらのほうが明るい発色をするらしいので今度試してみたいと思っています。窓枠はタミヤのスパークリングシルバーで塗装。乾燥後にさらにマスキングして内側にフラットブラックを吹いて外側にはエナメル塗料のフラットブラックを流しておきました。
 意外に気を使うのが各部のエンブレム類です。リヤハッチの「LIFTBACK」、「TOYOTA」、キーシリンダーの部分はブルーミックスという型取り材を使って光硬化パテで複製、ボディを塗装後に貼っています。ボディが磨きやすくなるのとクリヤーでモールドが甘くなるのを防げるという一石二鳥の方法です。サイドの「Celica」はエナメルブラックを全体に塗って文字部分だけ慎重に拭き取っています。位置決めは取り付ける位置にあらかじめマスキングテープなどを貼って当たりを付けておけば大丈夫。細切りのマスキングテープで仮止めして一個ずつエポキシ接着剤で点付けしました。
 ハセガワの旧車シリーズ、次回作は“シルビアS110”だそうです。ホビーショーで実物が見られそうなので楽しみです。“ガゼール”やハッチバックも出るかもしれないですね。

ハセガワ 1/24スケール プラスチックキット

トヨタ セリカ LB 1600GT

製作・文/一ノ戸晃治

トヨタ セリカ LB 1600GT
●発売元/ハセガワ●3520円、発売中●1/24、約17.7cm ●プラキット


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