HOME記事キャラクターモデル『30MM』最新機体「バスキーロット」をカスタマイズ! 重量感のある機体をミリタリーチックな都市迷彩で仕上げる!

『30MM』最新機体「バスキーロット」をカスタマイズ! 重量感のある機体をミリタリーチックな都市迷彩で仕上げる!

2024.05.18

eEXM-9-HW バスキーロット(重装型)【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年6月号(4月25日発売)

30MM最新機体・バスキーロットを重装型にカスタマイズ!

 2024年初となる30MMコーナーでは、今回新たに発売された「バスキーロット」のカスタマイズ作例をお届け! バスキーロットは重量感がキャッチーな機体。シリーズの量産機ではもっとも多く“3mmジョイント”が設けられており、これまで以上の拡張性を秘めた一作である。今回の作例ではオプションパーツセットの武装をふんだんに追加し、重装型として仕上げている。接着・固定しないことで火器類をパージさせることも簡単で、素のバスキーロットとして楽しむことができる。製作はスケールモデルも多く手掛ける澤武慎一郎が担当、ミリタリーチックな都市迷彩も塗装で施している。

30MM eEXM-9 バスキーロット[グレー]
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1628円、発売中●1/144、約11cm●プラキット

バスキーロット(重装型)解説

 地球連合軍の旧型機体であるバスキーロットの近代化改修案のひとつ。バスキーロットが持つ高い拡張性を活かした、多くの武装を追加した重装備仕様となっており、高い火力で敵を殲滅する戦術を得意とする。その反面、管制システムが複雑となり、操作性に難があると現場から声が上がっている。

FRONT

REAR

▲右肩にキャノン砲、左腕にガトリングユニット、背中に大型ブースターと大型プロペラントタンク、両脚にミサイルポッドを追加し、重装型であることを表現
▲ガトリングユニットは「カスタマイズウェポンズ(ガトリングユニット)」をカスタマイズしたもの。左腕にマウントする形で装備し、砲身は4連装砲を3連装砲へと変更した。右肩のキャノン砲は「カスタマイズウェポンズ(ヘビーウェポン1)」のものを流用して装備させた

▲ミサイルポッドも「カスタマイズウェポンズ(ヘビーウェポン1)」のものを使用。弾頭は黄色に塗り分け、ウォッシングも行った

▲背面は「オプションパーツセット10(大型プロペラントタンクユニット)」の大型ブースターと大型プロペラントタンクを装備。基部はガンプラのバックパックユニットを流用した。赤いポッドは「HG サザビー」のファンネルである

▲追加武装をパージさせた、本来のバスキーロットに近い軽装状態
▲頭部にはロッドアンテナを追加
▲ガトリングユニットはグリップ持ちにすることもできる。腰からのサブアームも追加で用意した
▲サイドアーマーを新たに用意した。左側は黄色の塗装を施し、差し色としている
▲左肩はスケールモデル用のデカールでデコレート!
▲つま先とかかとに車輪パーツを取り付け、陸戦型であることを強調した
▲バスキーロットはボリューム感のある造形ながら、ヒザ立ちさせることもできる
▲専用武装としてライフルとシールドが付属

▲ガトリングユニットは地面据え付け用のバイポッドに予備足を取り付けて3点銃架とすることも可能。予備足はジャンクパーツを組み合わせて用意した

▲バスキーロットに付属する新デザインのロイロイ。分解し頭部として配置させても面白い

▶︎はじめに
 久しぶりとなる30MMの作例となります。今回は最新キットである「バスキーロット」を製作します。久々の新型機ですね〜。オプションパーツセットなどを使いカスタマイズしていきましょう。

▶︎重装型にカスタマイズ
 主にカスタマイズに使用するのは、「カスタマイズウェポンズ(ヘビーウェポン1)」、「カスタマイズウェポンズ(ガトリングユニット)」、「オプションパーツセット10(大型プロペラントタンクユニット)」の3点です。毎度の下ごしらえとして機体の基本形を組み立てて形状を把握、カスタムに向けてのイメージを固めます。コレに乗って実戦に行くなら、こうしたい、こんな装備が欲しいなど、好き勝手に妄想をふくらませていじくり回し、組み替え差し替えしながら構成を考えていきます。大きくいじったのはやはり背面で、ブースターを取り付けるのにガンプラ用のバックパックユニットを流用しています。これのジョイント部を加工・改造して背面ユニットとしました。さらに、プロペラントタンクからの燃料供給があるためメッシュチューブでつなぎ、フューエルラインとしています。肩のキャノン砲も「カスタマイズウェポンズ(ヘビーウェポン1)」のものをベースに、いくつかのジャンクパーツでデコレートしつつ、本体とメッシュチューブでつなぎエネルギーラインとしました。地上戦用の機体っぽいし、足周りはローラーダッシュさせようと考えたので、ジャンクパーツの車輪を前後に取り付けています。補助でホバーもさせようと思い足首側面にホバーノズルを取り付けました。頭部と首脇・胸右側にセンサー類を追加。これはほとんどスケールモデルからの流用品でまかないました。メインウェポンであるガトリングユニットは「カスタマイズウェポンズ」のものを改造し、4連装砲を3連装砲へ改造。さらにプレイバリューを持たせるため、サブアームと予備足も用意しました。

▶︎塗装
 塗装はGSIクレオスのものを使用。基本色にグレー FS16440、関節部はグレーFS36081をチョイス。迷彩はニュートラルグレー、シャロウオーシャンブルー、ブルーFS15050で迷彩パターンをひたすら筆で描きます。ここいらは根気と忍耐がモノを言います。がんばって描きましょう。ゾーンに入ればだんだん楽しくなってきます(笑)。武器類はグレーFS36118、ブースターとプロペラントタンクはホワイトFS17875で塗りました。デカールはスケールモデルの余りや30MM用、ガンプラ用など、いろいろ組み合わせています。汚しは全体にエナメルブラックでスミ入れ後40番ジャーマングレーでチッピング、要所要所で銀ハゲを描いてます。反対に後付けのパーツ類はあまり汚さず、スミ入れのみに留めました。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット“30 MINUTES MISSIONS”バスキーロット使用

eEXM-9-HW バスキーロット(重装型)

製作・文/澤武慎一郎

30MM eEXM-9 バスキーロット[グレー]
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1628円、発売中●1/144、約11cm●プラキット

©BANDAI SPIRITS 2019

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澤武慎一郎(サワタケシンイチロウ)

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