HOME記事ガンダムいよいよキット化された「MGモビルジン(ミゲル・アイマン専用機)」の解像度を上げて製作!

いよいよキット化された「MGモビルジン(ミゲル・アイマン専用機)」の解像度を上げて製作!

2024.05.01

ZGMF-1017 ジン(ミゲル・アイマン専用機)【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2024年6月号(4月25日発売)

黄昏の魔弾、待望のキット化! ディテールアップで解像度を上げて仕上げる

 プレミアムバンダイ販売キットとして、「モビルジン(ミゲル・アイマン専用機)」が2024年4月発送された。TVアニメ本編には登場しないものの、HDリマスター版のOPアニメなどで見ることができる本機。初出は「モビルジン テスト機カラー」として、その後キットでは2004年の「機動戦士ガンダムSEED FESTIVAL」にてイベント限定販売された。今回のキットは「MG モビルジン」をベースに成型色によってオレンジの機体色が再現されており、さらに新規造形のシールドが付属する。2次受注分の受付も始まっており、6月発送予定となっている。ここでのキットレビュー作例は朱凰@カワグチが製作を担当。キットが持つ良好なプロポーションはそのまま活かしながら、スジ彫りをはじめとするディテールアップを行い、より解像度を高めて完成させている。

ZGMF-1017 ジン(ミゲル・アイマン専用機)

 ザフトのミゲル・アイマンが駆る彼専用のジン。尊敬するハイネ・ヴェステンフルスにあやかり、機体色はオレンジ系統のカラーリングがされている。サーペントテールの叢雲劾のジンと交戦し損傷したため、ヘリオポリスにおけるG兵器強奪作戦の際には使用されなかった。

型式番号:ZGMF-1017
全高:21.43m
重量:78.5t
武装:MMI-M8A3 76mm重突撃機銃、MA-M3 重斬刀、M68パルデュス 3連装短距離誘導弾発射筒
パイロット:ミゲル・アイマン

▲ミゲル・アイマンの異名“黄昏の魔弾”にもある通り、カラーリングはオレンジを基調としている。火器類は通常機同様、MMI-M8A3 76mm重突撃機銃、MA-M3 重斬刀に加えて、M68パルデュス 3連装短距離誘導弾発射筒を用意
▲武装をすべて外した状態

▲モノアイは開口し、ウェーブのU・バーニア&H・アイズを用いてディテールアップ

▲コクピットに座るミゲル・アイマンも丁寧に塗り分けた
▲M68パルデュス 3連装短距離誘導弾発射筒の弾頭はキット本来では緑色だが、今回の作例では赤色に塗装した

▲ミゲル機最大の特徴である専用シールド。ミゲルのパーソナルマークで髑髏は付属する専用デカールをベースに、独自で用意したものを混ぜてアレンジを加えた

▲機体のリアビュー
▲脚部はスジ彫りを追加。ヒザ上部にプラ板を貼り付け好みのスタイルに近付けた
▲ヒザ裏のパイプはグレーで塗り分けた
▲左脚のスネにはヴェサリウス所属機であることを示すマーキングをデカールで再現。こちらはキット付属のものではなく、今回の作例のため独自で用意したものである
▲バックパックはスラスターカバー上部の緑パーツ先端にプラ板を貼りラインを調整した
▲素組み(左)との比較。大幅なプロポーション変更こそ行っていないものの、スジ彫りとデカールワークといった、各所のディテールアップによってより精密さが増した
▲重斬刀の接続軸が気になったので、刀身根本鍔部分に磁石を仕込み、柄部分の肉抜き穴も埋めた。重突撃機銃も同様に接続軸を排除し、磁石を隠すためにディテールアップパーツでフタをした

■はじめに
 MGのモビルジンが発売されてから3年、ミゲル・アイマン専用機がついにキット化! 設定上ではスラスターやセンサー類の強化のみで、外観上のカラーリング以外は一般機と変わらないということですが、単純なカラバリだけではなく専用シールドや水転写デカールも新規で付属されている嬉しい仕様。無塗装や無改造で楽しむ方には、やはりこういうキット化は嬉しい限りですよね~。オレンジの成型色もHGキットから赤みが増した色となりっており、「黄昏の魔弾」という異名をさらに強く感じさせるイメージとなっています。サーペントテールの叢雲劾専用ジンとの対決で右腕を失わず、この専用機で出撃していればあんな形で撃墜されなかったかと思うと、なかなかに感慨深い機体です。

■製作
 閑話休題、キット自体は基本的に一般機と同じで、先にも述べた通りシールドとデカールが新規で付属。特にダギ・イルスの設定から流用されたと言われている専用シールドも本体同様にしっかりアレンジが施されており、申し分ない仕様となっています。MGのジンというキット自体、すでに幾度となく作例として製作されているということもあり、今回は好みで気になる箇所を少々改修しつつ、スジ彫りの追加や塗り分け、デカールワークなどで解像度を上げていこうというコンセプトで作ってみました。

■工作
 主な改修箇所としては頭部と肩、あとは武器の懸架接続部の変更がメインとなります。頭部は首が長く感じたので胴体に若干埋まるよう調整しつつ、モノアイスリットの幅を狭めシャープな印象に。肩は胴体との隙間が気になったので、違和感がなくなるよう調整。武器の懸架も磁石接続に変更して形状を優先させました。全体的にエッジをシャープにしています。

■カラーリング
 カラーリングに関してはイメージを損なわないようフレームを中心に細部を塗り分けつつ、頭部やスラスターカバーの緑、肩の赤いセンサー部分のみグロス塗装を施してメリハリを付けてみました。型番のデカールは新規で作り起こしています。シールドの髑髏マークのような大判デカールは、熱めのお湯を使って綿棒で丁寧に伸ばしながら貼ればきれいになりますので、苦手な方は特に焦らずに作業してみてください。

■最後に
 個人的にも待ち望んでいただけに、発表された際には思わず声が漏れてしまいました。キットの出来映えは一般機仕様で証明済みなので、そこに新規シールドやデカールというプレイバリューが加わり、より申し分のないアイテムとなっています。一般仕様を組んだ人でも満足できるので、ぜひ組んでみてほしい一作です。

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット“マスターグレード” モビルジン(ミゲル・アイマン専用機) 使用

ZGMF-1017 ジン(ミゲル・アイマン専用機)

製作・文/朱凰@カワグチ

MG モビルジン(ミゲル・アイマン専用機)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●5390円、受注中、6月~発送予定(2次)●1/100、約18cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム

©創通・サンライズ

この記事が気に入ったらシェアしてください!

朱凰@カワグチ(スオウ@カワグチ)

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2024年6月号

ご購入はこちら

ガンプラカタログ2024 MG&FULL MECHANICS編

ご購入はこちら

ガンダムウェポンズ 機動戦士ガンダムSEED コズミック・イラの世界編

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー