神秘的なカスタムと塗装で兵士から”村の守り神“を成す

　テーマは「別の姿に見せる」こと。「ガールズプラモスタイル」への読者投稿を経てスカウトされた新人モデラー・ブレイズによる初作例は、デビューのきっかけとなった『chitocerium』シリーズ。シマフクロウの姿をした神・コタンコロカムイをイメージした、美しくも畏ろしいVI-carbonia graphitesをご覧ください。

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製作のテーマ
　graphites特有のケープを最大限に利用して、別の姿に見せる。これを念頭に、アイヌ民族と、その地で生きる「コタンコルカムイ」シマフクロウをインスピレーションし製作しました。フクロウマスクの脱着も簡単なので、飾っても、遊んでも楽しいgraphitesにできたかと思います。美しくもあり、少し不気味なシルエットを目指しました。

組み立て
　繊細かつ細身の『chitocerium』なので、破損防止のため負荷のかかる場所や、関節部は細かく調整しています。また、特徴的である腰の可動部は動かした際に塗装が擦れてしまわないようかなり削り込んで仕上げています。ある程度合わせ目を消しましたがドール的な部分も残したかったので一部は「段落ちモールド」にしました。肩と腰に『chitocerium』シリーズのドレスパーツを使用しました。重すぎず、でも軽く見えないバランスでセレクトしてます。

塗装
　外装のパール塗装は、下地を大切にしながら色を重ねて発色させています。あえて塗りムラを作り、最終的に上に重なる色をイメージしながら塗装しています。graphitesはボディカラーが特徴的だったので、ミディアムブルーをベースに塗装し、エアスぺリオリティーブルーとラスキウス アウラ 空色を混色し、成型色に近いカラーでグラデーションさせながら塗装しました。

　腕や太モモはカッパーをベースにして、スチールホワイトでグラデーション。縁にカッパーをうっすらと残すことで、アンティークのような印象をつけてみました。仕上げのコートは光沢、半光沢、ツヤ消しの3種類を部位によって分け、メリハリをつけました。

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Ⓒ GSC, huke, Masaki Apsy/chitocerium