大森記詩オリジナルSFメカ「共同体防衛ユニット 空中脅威迎撃型”コーカラン”」設定・製作過程ともにお届け【MIXINGSCAPE】
2024.03.22
MIXINGSCAPE/共同体防衛ユニット 空中脅威迎撃型“コーラカン”【スクラッチビルド 1/16】 月刊ホビージャパン2024年4月号(2月24日発売)
MIXINGSCAPE No.003
彫刻家でありモデラーでもある大森記詩が「ミキシング/キットバッシング」の手法で作り上げたオリジナルSFメカを、その製作プロセスとともにお届けする連載企画MIXINGSCAPE。多種多様な形状のパーツから生まれる新たなフォルムの数々を今回もお楽しみいただきたい。
HPはこちら:kishiomori.com
長距離観測隊によって活性化が確認された飛行機械群は、メッドロームといった外縁部の開拓地帯へと頻繁に侵入し、識別コードに応答しない目標への襲撃で同地帯の共同体や交易隊、都市国家が建造していたプラントに大きな脅威を与えていた。ノスターヤ=イルによる調査と観測局の分析によって、カキャンタンステップを越えた未踏領域に航行能力を失った旧時代の母艦が現存しているとされ、これが修復されて飛行機械群の発進拠点になったと推測されている。
バソールの地下遺構を利用したリンメルド工廠で組み立てが行われていた共同体防衛ユニット“エルシュター”をベースとして対空能力を強化するなど独自改良が施された派生型が“コーラカン”である。当初は、現地修理が困難な損傷により後送されたエルシュターを改修、もしくは複数の中破機から再利用可能な部位を合わせて製造するといった形式がとられ、機体上部に増設された砲塔にはエアバースト弾と各種ロケット弾のランチャーを搭載することで、特に低高度を飛行する機械群の迎撃に威力を発揮している。本機の初期仕様は“レプラクル(案山子:外縁部では開拓の成功を祈願し、人類の到達点を示す印とされた)”とも通称された。
1/16スケール スクラッチビルド
共同体防衛ユニット 空中脅威迎撃型“コーラカン”
製作・文/大森記詩
全高27.5cm×全幅24cm×奥行き18cm
大森記詩(オオモリキシ)
1990年生。彫刻家。作品制作と並行しながら、模型誌や映像作品・イベント用造形物の製作に携わる。月刊ホビージャパンでは他にも筆塗りをメインとした作例や各種作図等も担当。好きな航空機はB-57キャンベラです。特に迷彩も相まってG型、トロピックムーンいいですよね。HP:「kishiomori.com」