HOME記事キャラクターモデル『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話よりサメさんチームの旗なし状態Mk.IV戦車を再現! ディデールアップと雪ウェザリングでリアリティーアップ!!

『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話よりサメさんチームの旗なし状態Mk.IV戦車を再現! ディデールアップと雪ウェザリングでリアリティーアップ!!

2024.03.18

Mk.IV戦車 大洗女子学園【プラッツ 1/35】 月刊ホビージャパン2024年4月号(2月24日発売)

Mk.IV戦車 大洗女子学園 イメージカット

『ガールズ&パンツァー 最終章』

第4話 Blu-ray&DVD

3月27日発売予定!

『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話 Blu-ray&DVDパッケージ

心に髑髏を掲げた海賊の船を再現する

 山田卓司による『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話の模型作例。今回は大洗女子学園チームより、サメさんチームのMk.IV戦車をお送りしよう。前回の試合の反省から海賊旗をしまい、決意を新たにして冬季無限軌道杯準決勝に臨んだサメさんチーム。そのMk.IVは天面にバーが追加され、より実車に近い姿となっている。山田卓司にとって3輌目のMk.IV作例となる今回はこの状態を1/35で製作し、劇中で見せた驚きのギミックも盛り込んでいる。

Mk.IV戦車 大洗女子学園 天面
Mk.IV戦車 大洗女子学園 背面
Mk.IV戦車 大洗女子学園 正面1
▲『最終章』第3話より登場している旗なし状態のMk.IV。車体を縦に走る2本の長いバーが特徴的だ。冬季無限軌道杯準決勝では性能面のハンデがありながらも終盤まで生存。包囲網突破の通路を開拓し、T-34を1輌撃破、雪崩からフラッグ車を逃がすなどチームの勝利に大きく貢献した
Mk.IV戦車 後部側面
Mk.IV戦車 正面 一部

▲雪のウェザリングは水で溶いたウェザリングカラーをディテールに流し込み、雪がぎっちり付着している質感を表現。車体後方のロープは設定では表面に凹凸がないので糸重りで新造している

スポンソン 前方 アップ1
スポンソン 前方 アップ2
スポンソン 後方 アップ

▲劇中では継続高校の包囲網を抜けるため地下の通路を踏破。その際なんと左右のスポンソンを収納するという、『ガルパン』ならではのギミックを披露した。作例でもこの構造を再現している。スポンソン後方のパーツがどうしても干渉するのでここは着脱式とした

Mk.IV戦車 大洗女子学園 正面2
Mk.IV戦車 大洗女子学園 正面3
製作途中状態 正面
製作途中状態 背面

▲製作途中状態。この姿では『ガルパン』版独自の要素はかなり少なく、ご覧のように工作点も最小限である。車体前方の覗き窓が開いているのはサメさんチームのMk.IVのチャームポイントなので、ここは押さえておきたい箇所

スポンソン パーツ
配置確認

▲スポンソンの収納は、車体側とスポンソン側にプラ板を箱状に貼り足しているシンプルな構造

キット全体のディテールアップ1
キット全体のディテールアップ2
キット全体のディテールアップ3

▲設定画とキットを見比べて細部までディテールを再現。開けた状態の前方ハッチはプラ板で作り直している

車輛後部の角材
角材 パーツ

▲ここがもっとも特徴的な点? 角材は正方形ではなく台形になっている。キットパーツを芯にプラ材で形状を変更した

スポンソン後方ハッチ下のパーツ
▲スポンソン後方ハッチ下のパーツは設定画ではムクになってるので、プラ板で下側の隙間を埋め、着脱用のダボもプラ角棒で追加した

 私の作例としては3輌目の大洗女子学園Mk.IV戦車なのですが、以前作った時の記憶が薄くなっていて、改めて作ってみたらいろいろと新鮮でした。もっとも前回までは海賊旗を装着した状態だったので、今回はMk.IVの標準タイプといえる形態での製作となりました。
 タミヤのMk.IVは現在市場にほとんどありませんので、自然とプラッツ版を使うことになるのですが、サメさんチームを作るのならむしろこちらが絶対オススメ。『ガルパン』版への追加ディテール用のエッチングパーツをはじめ、車体各部のディテールも設定画により近いです。
•車体前部の乗員用ハッチはフラップのみ開けた状態。その左側面のピストルポートの向きは前後逆。
•車体前部天面、キット付属のエッチングパーツのハッチのヒンジ部分のリベット位置変更。天面中央にある監視塔のハッチの切り欠きを埋め、監視塔ピストルポートはすべて開ける。
•車体側面のスポンソンの後ろの丸いパーツ中央に小穴。
•車体上部のレールに付くボルト削除。
•車体後部に付く泥濘地脱出用角材を作り直して断面形状を変更。角材に付くチェーンの取り合いも変更。
•車体後部のワイヤーは丸棒形状。
 作例ではエンド部のエッチングパーツは工作が難しいのでプラパイプを使いました。
 他はキットの説明書どおりで大丈夫です。

 第4話では狭い通路を通過するために左右のスポンソンが車内に引き込まれる描写が追加されました。スポンソン基部をプラ板で延長し、車体の取り付け部分を切り取って内側に格納スペースをプラ板で製作し、この機構を再現しています。格納時スポンソン後部ハッチ下側の突起部分が邪魔になるので、ここは着脱式としました。
 履帯はABS製なのでラッカー系塗料を使うと割れるリスクがあるため、水性塗料を使うほうがいいでしょう。車体の塗装はダークイエローをベースにブラウンを混色してイエローブラウンに似たカラーを自作して塗装してみました。サメさんチームのエンブレムのデカールはリベットが邪魔で貼りづらいのですが、綿棒を水で湿らせたあとにライターで軽く炒って蒸し綿棒(?)にして押さえつけたり、マークソフターを使って密着させます。もし切れてしまったらデカールと同色を水性塗料で作って補修します。今回は第4話の再現ということで着雪表現。先にタミヤのウェザリングマスターを水で溶かして段差や継ぎ目のディテールに塗り、綿棒などで拭き取りディテール部分に浸透させました。仕上げは情景テクスチャーペイントの粉雪を塗っています。

タミヤ 1/35スケール プラスチックキット ガールズ&パンツァー最終章 Mk.IV戦車 サメさんチーム 準決勝です!

Mk.IV戦車 大洗女子学園

製作・文/山田卓司

© GIRLS und PANZER Finale Projekt

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山田卓司(ヤマダタクジ)

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