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MAX渡辺による索敵強化型フリーゲ3機体を紹介!! ワンフェス2024[冬]『Ma.K.』アイテムレポートやグローサーフント新キット情報も!

2024.03.13

Ma.K. in SF3D/フリーゲ【ウェーブ 1/20】 月刊ホビージャパン2024年4月号(2月24日発売)

索敵強化型フリーゲ イメージカット

非武装の索敵強化型フリーゲ登場!!

 前回に続いてウェーブの新設計1/20フリーゲを特集! 前回はキットレビューを兼ねた無改造の作例だったが、今回は小改造を施した機体も登場。MAX渡辺が索敵に特化した両腕マニピュレーター型、ノーマル機、カウツの3体を製作。ホワイト×グリーングレーのシュトラール軍宇宙スーツでおなじみの迷彩塗装で仕上げた。公式な設定では非武装機がなかったフリーゲだが、わずかな改造で印象を変えることができるのでぜひ挑戦してほしい。

P.K.A.[Weltraum]Ausf F フリーゲ パッケージイラスト

P.K.A.[Weltraum]Ausf F フリーゲ
●発売元/ウェーブ●4400円、発売中●1/20、約12cm●プラキット


シュトラール軍 宇宙用装甲戦闘服F型 フリーゲ
シュトラール軍 宇宙用装甲戦闘服K型 カウツ

マニピュレーター型フリーゲ5番機
▲左腕をマニピュレーター型に換装したフリーゲ5番機。ニーゼのボディとメインハッチを使用し索敵能力を強化したタイプとした
側面 レーダーバルジ
▲本体側面にレーダーバルジを増設。ニーゼのシーカーも追加されていて突起物の多い特異なフォルムとなった
背面 
▲黄色の識別帯と赤の機体番号のコントラストが鮮烈。赤く塗ったバーニアノズルの内側が小気味よいアクセントに
フリーゲ3番機
▲改造を加えず製作したフリーゲ3番機。ニーゼ本体とハッチを使用した5番機と比べると、ハッチの傾斜が際立つ
カウツ
▲フリーゲと同部隊機の設定で製作したカウツ。3番機→5番機→7番機とメインハッチが隆起し進化を遂げていると捉えることもできる
シュトラール宇宙スーツ3機
▲シュトラール宇宙スーツ3機をひとつの飾り台で展示し、宇宙空間で飛行するさまを演出。いったんMAX渡辺が配置し、横山宏が位置の入れ替えやポーズ付けを加えた生け花のような方式で撮影した
アルミプレートを設置した飾り台
▲パンチ穴があいたアルミプレートを設置した飾り台に展示することで基地内での待機態勢の雰囲気を出すことに成功
5番機
▲︎5番機はレーザーガンの左腕も製作し、付け替えられるプレイバリューも確保している
レーザーガンのパワーパイプの受け口
▲レーザーガンのパワーパイプの受け口は流用パーツで塞いだ。識別帯に重なるように上から貼ったデカールにも注目
マニピュレーター 腕部
▲︎左腕のヒジから下は右腕を上下逆にして使用。マニピュレーターは指を切り離し再接着して手の甲をパテで加工した
3番機 パイロット
▲各パイロットを塗装の違いで別人に見せている。3番機にはフリーゲといえばこの人のひげの男性パイロット
5番機 パイロット
▲5番機はひげのないスッキリした端正な顔立ちのパイロット。目や眉毛の描き方でクールな印象を醸し出している
7番機 パイロット
▲7番機パイロットは3番機とは異なる瞳の色やひげや眉毛で熟練パイロットを思わせる仕上がりに
メインハッチ アップ
▲メインハッチのフチにはパッキン風のディテールを這わせた。フリーゲよりもカウツのほうがパッキン部分は長く、視覚的にもこの改造の効果が高くなっている
アンテナ兼スタビライザー アップ
▲アンテナ兼スタビライザーはfigmaの手首関節ユニットを仕込んで折りたたみが可能に。シュトラール軍宇宙スーツ製作時のMAX渡辺の定番工作だ
MAX渡辺らのスリーショット
▲撮影当日、MAX渡辺が「生け花のようにフリーゲとカウツを台に刺しましょう」と提案。横山氏が機体を入れ替える前の状態で記念撮影を

次回は横山宏のカウツ!?が登場

 次回「Ma.K. in SF3D」では横山宏氏のカウツを掲載。フリーゲ特集の撮影日にいきなり新規製作のカウツを持参してきた横山氏。しかも1体はよく見るといろんなところが違うし…。詳細は次回で紹介します!!

カウツ

■春遠からじ。
 能登の震災から1ヵ月あまりが過ぎ、過酷な状況と未だ厳しい寒さとの戦いが続いています。けれど止まない雨はなく、春も必ず訪れます。関東では梅が咲き始め、春の息吹がそこここに♪ 被災者の方々、支援されている方々はまだまだ大変な思いをされていることと思いますが、何から何までの好転を願わずにはいられません。

■フリーゲ回再び!!
 待望の、そしてファン垂涎の人気アイテム「フリーゲ」を連載一度や二度で終わらせるにはもったいない!! もったいなさ過ぎる!! ということで、グロフンを挟んでの二度目のフリーゲでございますよ! 今回はシュトラール宇宙スーツの可能性を広げてみようと思い立ち、カタチにする試みをひとつ。傭兵サイドの主力スーツS.A.F.S.には数多のサブタイプ、バリエーションが存在します。コレらをすべて組むだけでも相当楽しめるのですが、さらにコレらを混ぜて取捨選択しまとめ上げる楽しさはまた『Ma.K.』ならでは、模型ならではの自由かつワンダーな楽しみかたですよね。その甲斐あってか僕はS.A.F.S.系スーツをすでに200体あまり仕上げましたが、未だに飽きることを知りません。翻ってシュトラールです。なんと原作視点での正式な次世代陸戦スーツはメルジーネ、ニーゼのみ、宇宙用はフリーゲとカウツという層の薄さ。コレは問題点というわけではないのですが、やはり幾つもの選択肢が用意され、それらの順列組み合わせでバリエーションが広がるほうが模型的に絶対に楽しいでしょう♪

■コレは盲点!! 両腕マニピュレーター!!
 そうなんです!! 固定武装が無い両腕がマニピュレーターハンドの機体、無かったんですよね!! このとんでもなく足元の、見落としようがないはずの落とし穴に気付いた時は大袈裟ではなく震えましたよ(笑)。キッカケは前々回フリーゲのときに話題に上がった、ニーゼヘッドのフリーゲを作ろう!! からです。数年前の「フリーゲ発売までマテナイネン」で作ったニーゼ流用のフリーゲではキャノピー上のセンサーを削って埋めてならしました。で、今回「コレ、わざわざ削らなくてもいいんでない?」と思いつき、こういう索敵系アイテムがあるなら、よりレーダー機能を高めたレコンタイプがいても良いのでは? と。サブタイプ製作で折よく余っていたカウツのハッチから左右のレーダーバルジをもぎ取ってフリーゲに移植!! アレレレ? コレかっこいいヤン♥ と。索敵能力が向上したのに武装もあるとチョイ無敵感が強過ぎるなぁと。このあたりは『Ma.K.』足したら引けの法則ですね。
 ココでハタと気付いたのです。シュトラールスーツには両腕マニピュレータータイプが居ない、いやあまりに少ないと!! 宇宙スーツに至っては皆無!! 神降臨です♪ 古の横山宏工作、スプリングに金属製を差して作ったフリーゲハンドをプラモデルで反転工作します!! すべての指を切り離し、手の甲は左右反転でパテ追加造型した上で指を逆並びに植え直して完成!! シャチョーモデリングで複製も取ってもらったので、今後もこのタイプは登場する機会があるでしょう♪ 前腕はキットパーツをそのまま流用。点検ハッチが内側を向いてしまいますが、兵器、量産を考えたら左右兼用だろうと判断してそのまま使いました。レーザーガンアーム装備も絵的にはカッコイイので、付け替えられるように用意しましたぞ! レーザーガンケーブル差込み口には流用パーツ製のフタも!

■カラーリングはオーソドックススタイルで♪
 さてカラーリングはどうしようと思い、コレまでの作例を集めて並べてみたところ、もっともオーソドックスかつ人気があるであろうムーングリーングレイとルナティックフラッシュのツートンスプリンター迷彩に黄橙色の識別帯という王道パターンを新生ウェーブフリーゲ&カウツではやってないことに気づいたのです。コレはイカン!! というわけで即決!! 以前組んで塗るだけになっていたけれど、誌面の都合で点数多すぎと判断して止めておいたカウツと素のフリーゲも合わせて3体仕上げちゃいましたよぉ。
 迷彩パターンはいつものように気の向くまま、筆のおもむくままに下絵無し、フリーハンドで進めました。本来、兵器なら厳正に決められたカラースキームでまったく同じモノが揃うはずでしょう。でも私MAX渡辺は飽き性、同じモノを3つも塗るなんて天地がひっくり返っても無理なんです(笑)。
 ひとつとして同じ物が無いけど兵器らしさはそんなに損ねてない!! と思い込むことにしてむしろ楽しみました。パイロットが乗降するメインハッチのフチにパッキン風のディテールを這わせたのは昔の作例の名残ですが、やはりココは悪くないなぁと自画自賛。ウサギの耳スタビライザーは基部にひとつ関節を入れると畳めて駐機状態が再現出来てメチャクチャカッコイイでしょ♪ 今回はサポートパーツではなく、figmaの手首関節ユニットを使いました。皆さんは真似しないだろうけど。
 搭乗パイロット達の面相はヒゲを生やしたり老けさせたりと塗りで違いを作ってみました。こういうのもテキトーに出来るのが『Ma.K.』の気軽さ、楽しさですよね。
 そんなわけで今後も地上、宇宙を問わず、シュトラールスーツのサブタイプバリエーションをいろいろ作ろうと思いますので、ご期待くださいね!!(MAX渡辺)

ウェーブ 1/20スケール プラスチックキット

シュトラール軍 宇宙用装甲戦闘服F型 フリーゲ

製作・文/MAX渡辺

協力/鈴木孝、堤啓介

ウェーブ 1/20スケール プラスチックキット

シュトラール軍 宇宙用装甲戦闘服F型 フリーゲ

製作・文/MAX渡辺

協力/鈴木孝、堤啓介

ウェーブ 1/20スケール プラスチックキット

シュトラール軍 宇宙用装甲戦闘服K型 カウツ

製作・文/MAX渡辺

協力/鈴木孝、堤啓介


ワンダーフェスティバル2024[冬]『Ma.K.』アイテムレポート

 2024年2/11に千葉・幕張メッセでワンダーフェスティバル2024[冬]が開催された。ここでは参加ディーラーの中から『Ma.K.』アイテムの一部を紹介しよう。

HOW2WORK

TYCOCO(タイココ)を持つ横山宏
▲Maschinen Labubuの新作となるTYCOCO(タイココ)のドクロがペイントされたファイアボール。ワンフェス当日に横山宏氏が監修し、お披露目となった

ベネリック

ケローネン ザ・カプセルトイ コラボ限定版各種
▲︎ケローネン ザ・カプセルトイと「フィギュア王」がコラボ! 『Ma.K.』のカラーリングに寄せた特別限定版をワンフェス会場で受注開始した

戦闘同人FireOrange

バナナボート キャメルボート
▲︎16年ぶりのWF参加となった戦闘同人FireOrangeはノンスケールのバナナボートとキャメルボートを販売。2000年に販売された名作キットを復刻&改修した

シカルナ・工房

14cmサイズのS.A.F.S.とミニサイズのカウツ
▲ソフビメーカーのシカルナ・工房が『Ma.K.』を製品化! 14cmサイズのS.A.F.S.とミニサイズのカウツを会場で先行販売した

Agalmatophilism

「横山宏Ma.K.スケッチブック60」版ランスロットやMK44武装セット、MK44多脚化キット
▲「横山宏Ma.K.スケッチブック60」版ランスロットやMK44武装セット、MK44多脚化キットを販売

TENBOWKISSA

1/76スケールを中心にミニサイズの『Ma.K.』レジンキット各種
▲1/76スケールを中心にミニサイズの『Ma.K.』レジンキットをコンスタントに販売してきたTENBOWKISSAは全アイテムを再販

装甲を追加した“マスカレード”

 フェイスガードを追加装備した新型グローサーフント“マスカレード”が発売される。新規塗装カードと新規デカールが付属。

ヒューマノイド型無人邀撃機 グローサーフント Ausf.M “マスカレード”

ヒューマノイド型無人邀撃機 グローサーフント Ausf.M “マスカレード”

●発売元/ハセガワ●5830円、2月末予定●1/20、約15.9cm●プラキット

© Kow Yokoyama 2024 © KOW YOKOYAMA 2024 Illustrated by Kasing Lung ©KOW YOKOYAMA / NORIYA TAKEYAMA / 千値練

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MAX渡辺/横山宏

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