ステルス世代の標準戦闘機「F-35ライトニングII」がタミヤより登場! プラモデル最高峰の造形で形態変化が楽しめるスーパーキットを製作レビュー!
2024.03.12海兵隊向けステルス戦闘機のスーパーキット登場!
アメリカ軍だけでなく日本の航空自衛隊をはじめ西側各国の主力戦闘機として続々採用、“ステルス世代の標準戦闘機”となりつつあるF-35ライトニングII。スケールモデルメーカーのトップを走るタミヤでも、2023年の空軍型F-35Aに続いて、海兵隊型のF-35Bも1/48スケールでモデル化。短距離離着陸を可能としたSTOVL戦闘機の特徴をマキシマムに再現し、さらには通常離着陸状態、短距離離陸状態、垂直着陸状態を選べる。組み立てにもすみずみまで配慮され、これこそがプラモデルの最高峰に達した戦闘機モデルだ!
■諦めていただけに喜びはひとしお
飛行機模型の最高到達点だと思われていたタミヤ1/48スケールのF-35Aの直後、イタレリからF-35Bが発売され、「これがあるからタミヤからは出ないよなぁ……」と諦めていましたが、2023年9月末の全日本模型ホビーショーにおいて、突然タミヤから純正F-35Bが発表され、喜びの心境での製作となりました。
■とにかく組立説明書が分厚い
その1発目、全60ページの組立説明書に圧倒されました。駐機状態(通常離着陸状態)、短距離離陸状態、垂直着陸状態の3つの状態から選択し作業を進めることになります。今回私が選んだのは、各インテーク全開の内側兵装庫ドア半開き、エンジンノズルが真下を向いて3本の脚柱が伸びきった「垂直着陸状態」です。
■組み立て(接着)のポイント
組み立てに使用する接着剤は基本的にタミヤセメント(流し込みタイプ)速乾で、接着部分を重ねてから各パーツにあらかじめ用意されている接着剤の注入ポイントに一滴流し込むだけで、きれいに接着できるよう設計されています。「注入ポイント?」と疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょうが、各パーツをよく見ると、完成後は見えなくなる部分にパーツを貫通する丸い小さな穴や半丸状の切り欠きが各所に設けられているので、注意深く観察してみてください。本当に良く考えられた設計に驚かされます。
■何色に塗ろうか
以前担当させていただいた1/72スケールのF-35Aでも悩ましかったステルス塗装色。説明書には呉、舞鶴、横須賀の各海軍工廠グレイに若干のデザートイエローを混ぜたモノを指定していますが、今回は以下の調合で実機写真のメタリックなイメージを優先してみました。
①濃いグレー:LP-13佐世保+LP-20ライトガンメタル。②明るいグレー:LP-15横須賀+LP-20ライトガンメタル。③耐熱グレー:LP-12呉
アクセントとして塗ってあるグリーンのプライマー色は、ガイアノーツのコバルトグリーンにセミグロスホワイトを混ぜた色を使用しています。
さらに悩ましかったのがキャノピーと機首アゴ部分のEOTSセンサー窓のコーティング表現です。まずキャノピー部分は、裾の平らな部分を内側からクリアーレッド、天辺手前のRがかった部分はクリアーブルー、天辺部分はクリアーオレンジをエアブラシで塗装し、コーティングによる反射光の変化を再現しました。EOTSセンサー窓部分は、面相筆を用いて赤・青を塗り、クリアーオレンジはエアブラシで軽くひと吹きする感じで仕上げています。デカールはイタレリの1/48キットからアメリカ海兵隊アリゾナ州ユマのVMFA-225を使ってみました。
タミヤ 1/48スケール プラスチックキット
ロッキード マーチン F-35B ライトニングⅡ
製作・文/ヨンケイ
ロッキード マーチンF-35B ライトニングII
●発売元/タミヤ●10780円、発売中●1/48、約32.5cm●プラキット
ヨンケイ(ヨンケイ)
地元を散歩していたらWSBK・Kawasakiのスタッフ達と出くわしました。BREITLING・JETTEAMのパイロットと出くわした時も英語ができたらなぁと思い勉強しなかった自分を呪いました。