STORY REVIEW

　冒頭のブルーコスモスとザフトの戦闘に介入するコンパス所属モビルスーツ隊の活躍から、衝撃の急展開、そしてクライマックス直前までを一挙にレビュー。起承転結がはっきりした分かりやすいストーリーになっている。各パートごとの見どころとともに改めて解説していこう。

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Scene1：コンパスの戦闘

　プラント経済特区オルドリン市に侵攻するブルーコスモスの部隊。この戦闘を止めるべくコンパスが介入。ミレニアムから出撃したMS 隊は大気圏に突入し、そのまま戦闘行動に入る。夜戦でなおかつ市街地というシチュエーションは、テンポを落としてMSの巨大感と重厚感を重視して描かれている。一騎当千の活躍を見せるキラの戦闘が印象的だが、同時に誰にも頼らず自分ひとりでどうにかしようとするキラの姿勢も垣間見える。

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Scene2：ふたりの時間

　戦闘後、夜遅く自宅に戻ったキラの脳裏にデュランダルの言葉がよぎる。キラの表情は自分の選択は本当に正しかったのかと迷いを抱えているように見える。そのままデスクで寝てしまったキラを不安そうに見つめるラクス。翌日キラとラクスはふたりでバイクで出かける。ふたりに笑顔が戻るとやすらぎを感じるが、終わりの見えない戦いにキラは自分に何ができるのか疑問を感じ始めていた。

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Scene3：ファウンデーション王国

　ブルーコスモスの盟主ミケール大佐の逮捕に協力したいと申し出てきたファウンデーションを訪れるコンパスの面々。そこでラクスは宰相であるオルフェに不思議なシンパシーを感じてしまう。オルフェはラクスに差別のない世界を共に作ろう、と手を差し伸べる。そんなふたりから目をそらしてしまうキラ。オルフェはラクスに向ける表情とは対称的にあからさまな敵意をキラに向ける。ここではラクスを巡るキラとオルフェの関係、キラを巡るラクスとアグネスの関係など、複雑な人間関係が描かれる。

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Scene4：動き出す陰謀、王国の裏側

　ファウンデーションとユーラシア連邦の軍事境界線でミケール逮捕のための合同作戦が始まる。混乱する戦闘のなか、ブラックナイトスコードの特殊な能力でキラが暴走。軍事境界線を越えてユーラシア領地に進軍してしまう。ここから物語が大きく動き出す。すべてコンパスの独断としてフリーダムの撃墜を進言するオルフェ。さらに混乱に乗じてブラックナイトスコードは、ユーラシア側からファウンデーションに向けて核ミサイルを発射する。すべてはファウンデーションの陰謀であった。アークエンジェル、ジャスティスが撃墜され、シュラの猛攻でフリーダムも戦闘不能に陥る。さらに離反したアグネスがとどめを刺さそうとするが、寸前でアスランが救出に駆けつけキラたちはなんとか脱出する。しかし、ラクスはファウンデーション側に捕えられてしまう。

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Scene5：キラとアスラン、そして最後の戦闘へ

　コンパスは戦力を失い、さらにキラの一件で活動を停止。キラたちはオーブ領のアカツキ島に避難していたが、そこで合流したアスランから女王アウラはかつてメンデルで遺伝子研究を行っていたことを聞く。さらにブラックナイトスコードは「アコード」と呼ばれる進化したコーディネイターであり、ラクスもそのひとりであることを知る。そのとき、ユーラシア連邦に向けてレクイエムが放たれる。オルフェは世界中に自分たちの存在を知らしめ、デスティニープランの実行を促し、地球側に5日間の期限を突きつける。アスランはラクスの救出を提案するが、キラは何も守れず、何もできず、何も変えられない自分はラクスにふさわしくないと戦うことを拒否。これまで押し殺してきた感情を一気にはき出す。そんなキラをアスランは一喝。完璧な存在であるアコードとそれに対する人間性が強く描かれた印象的なシーンだ。友の熱い拳で再び戦うことを決意するキラ。そして、仲間たちと行動を開始する。オーブに停泊しているミレニアムをハイジャックしようと乗り込むが、コノエ艦長やアルバートはすでに準備を進めていた。さらにオーブの協力で、保管されアップデートを施されたストライクフリーダム弐式、デスティニーSpecⅡ、インパルスSpecⅡを受領。ラクスを救出し、ファウンデーションの陰謀を止めるための最後の戦いに出撃する。

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