新たなる主人公機「デイジーオーガ アルター」がHGで登場! パーツごとのツヤ・質感の差を意識して製作【SYNDUALITY Noir】
2024.02.13デイジーオーガ アルター【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2024年3月号(1月25日発売)
『SYNDUALITY Noir』新・主人公機が登場!
第2クールがスタートした『SYNDUALITY Noir』。激動の物語をカナタたちとともに駆け抜ける新主人公機「デイジーオーガ アルター」がHGで登場! デイジーオーガのボディをベースに、新パーツを加えて改修された状態をモデラー・ヨクの手で再現。既存パーツと新規パーツでツヤに差を出すことで双方の質感の差を表現している。強化された武装にも注目!
■My name is…?
どうも、ノワールよろしく永い眠りから覚めたモデラー、ヨクです。今回は『SYNDUALITY Noir』よりデイジーオーガ アルターのレビューを担当しました。
■本体
基本的にはストレートに組みつつ、ほとんどすべての合わせ目を消しました。太モモはグレーのフレームを分割することで後ハメ加工を施しています。また、今回はかかとのアンカーに可動を追加してみました。こちらは市販のパーツではサイズの合うものが無かったため、所属している模型サークルのメンバーであるHARU_VICTASさんに3Dプリンターで作成していただきました。ありがとうございます!
■武器
ライフルはマズルとスコープの合わせ目が消しづらいため、分割して整形した後に再接着。またスコープ前側は一度削り落とし、WAVEのU・バーニアフラット[1]の5mmサイズを加工して使用。キット付属のホイルシールを貼り、ウェーブのH・アイズをはめています。ソーランチャーは後ろの丸い部分を一度2mmのドリルで開口し、自作した外径2mm内径1.5mmのプラパイプを接着後に整形。その後O・ボルトを差し込んでいます。
■塗装
マーキングはキット付属のシールを使用して再現する関係上、よりシールが密着しやすいように、サーフェイサーの層を排して可能な限り光沢が出るようにしています。
塗装は基本的にガイアノーツのガイアカラーを使用。
下地=Ex-ホワイト+Ex-ブラック
白=ニュートラルグレーI
灰(明)=ニュートラルグレーII
灰(暗)=Ex-ホワイト+Ex-ブラック+純色シアン+純色マゼンタ
黒=ニュートラルグレーⅤ
緑=コバルトグリーン(ボトムズカラー)+Ex-ホワイト
黄=サンシャインイエロー+Ex-ホワイト(下地にナチュラルブラウンを使用)
ガミラントブレード銀=サーフェイサーエヴォブラックを下地にMr.クリスタルカラーのダイヤモンドシルバー
ガミラントブレード・ソーランチャー黒=Ex-ブラック+パールシルバー(アルマイト加工されたような表現にしたかった)
■ウェザリング
今回は担当氏より「新規部分と既存部分で使い込みによる汚れの差がある」といったイメージを提案されましたので、そのような方向性で汚しを入れています。さてその汚れの差をどうやって出したものか、とあれこれ悩みましたが、汚す前のトップコートのツヤを使い分ける(既存部分はツヤ消し、新規部分は光沢寄りの半光沢)ことで表面に残る汚れの量を調整することに。次に汚しに使う塗料の色合いについてですが、ホコリっぽい世界観という印象を受けたので色はグレーを選択。ウォッシングのように全体に汚れを入れていきます。また、足周りには茶系の塗料で泥や土の汚れを追加。チッピングなどのバトルダメージは「アニメ第1クールの最終戦後にキッチリ整備してそうだし傷は無さそう」と思い無しにしました。洗車するほどではないけど少し汚れのある自動車みたいなイメージですかね。
クリアーコート(一層目)=Ex-セミグロスクリアープレミアム(新規部分はEx-クリアーで半分ほど割ったもの)
ウォッシング=タミヤ スミ入れ塗料(ダークグレイ・ダークブラウン)
クリアーコート(最表層)=Ex-セミグロスクリアープレミアム
■New DAISY
トキオさんのジョンガスメーカーは果たしていつキット化されるのでしょうか? 待ってます!!
BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット
“ハイグレード”
デイジーオーガ アルター
製作・文/ヨク
HG デイジーオーガ アルター
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4620円、発売中●約13cm●プラキット
ⒸSYNDUALITY Noir Committee
ヨク
月刊ホビージャパンでは主にキャラクターキットを担当するモデラー兼ゾイドハンター。今回が約1年ぶりの月刊ホビージャパン作例。