『ゴジラ-1.0』陸戦シーンの中戦車製作!ファインモールド「1/35 四式中戦車[チト]」を試作型&量産型の2タイプ紹介
2024.01.19本土決戦の懐刀、四式中戦車を作る
すでに映画をご覧になった皆さんはご存知のとおり、本作の主戦場は海。従って陸上兵器の登場シーンはわずかしか存在しないのだが、その数カットにも戦車ファンをニヤリとさせる車両を登場させているのが本作の魅力といえるだろう。ということで、陸上兵器からは銀座を破壊するゴジラに対して、国会議事堂前から一斉射撃を行った四式中戦車を製作。帝国陸軍車両を精力的にリリースしているファインモールドの1/35スケールキットから、試作型と量産型の2タイプをまとめてご覧いただこう。
四式中戦車[チト]試作型
四式中戦車[チト]量産型
映画に登場したのは量産型のようですが、せっかくなので、ファインモールドから発売されている試作型と量産型の両方を製作しています。
キットはパーツの合いが素晴らしく全くストレス無く組めました。ちなみに試作型と量産型の大きな違いは砲塔の形と、マフラーの形状、エンジンダクトのカバーの有無などです。
今回はどちらもストレート組みで仕上げましたが、塗装前に砲塔や車体に使い古した筆で溶剤で溶いたラッカーパテを叩くように塗りつけて少しボコボコ感を出すと、プラスチック感が抜けて仕上がりに差がつきます。また、入手困難ではありますが、履帯を別売りの連結履帯に交換しました。こちらのほうがウェザリングもしやすいので良いです。
映画は何度か見に行きましたが写るのが一瞬でしたのでカラーリングは、正直あまり分かりませんでしたが、三色迷彩な気がしたので、メインカラーを土草色、迷彩を土地色とヨモギ色にしました。迷彩はフリーハンドです。
ウェザリングは2両とも塗装乾燥後タミヤアクリルのバフをざっくり車両全体に塗装して、珈琲サイフォンなどで使うアルコールで一気に拭き取ってツヤを落とします。この作業をする時は充分換気をしてからしてください。その上からウェザリングカラーなどで、フィルタリングやスミ入れをしていきます。ピグメントはコンクリート系の物を使用しました。
メインカラーである土草色にハイライトを入れると、サンドカラーになり第二次世界大戦のドイツ車両風になってしまいますので、水性ウェザリングペイントのミディアムマットをフィルタリングで被せて落ち着かせました。
ファインモールド 1/35スケール プラスチックキット
四式中戦車[チト]試作型
四式中戦車[チト]量産型
製作・文/小澤京介
四式中戦車[チト]試作型
四式中戦車[チト]量産型
●発売元/ファインモールド●各5170円、発売中●1/35●プラキット
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小澤京介(オザワキョウスケ)
AFVを主戦場にしながらも、月刊ホビージャパンではキャラクターモデルをはじめさまざまなジャンルで活躍中。