HOME記事ガンダム「HG 神バーニングガンダム」を丁寧な工作とエフェクトに加えるひと手間で精度アップ!【ガンダムビルドメタバース】

「HG 神バーニングガンダム」を丁寧な工作とエフェクトに加えるひと手間で精度アップ!【ガンダムビルドメタバース】

2024.01.08

神バーニングガンダム【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年2月号(12月25日発売)

神バーニングガンダム イメージカット

各部を丁寧に製作し、エフェクトパーツにひと手間を加える

 ガンダム公式 YouTube チャンネル「ガンダムチャンネル」ほかにて配信中の『ガンダムビルドメタバース』より、カミキ・セカイが使用する「神バーニングガンダム」がHGキット化。背面のウイングバーニングや本体の一部に新規パーツを採用しており、各種エフェクトパーツと相俟って劇中のさまざまなシーンをイメージしたディスプレイを可能としている。JUNIIIによるキットレビュー作例は、各部丁寧な工作で精度を高めつつ、特徴的なエフェクトパーツにひと手間加えて仕上げている。

神バーニングガンダム 正面
▲背面に装備された翼型のユニット「ウイングバーニング」が特徴。本体はベースになったカミキバーニングガンダムから、頭部アンテナの形状が変わり、右肩に「炎」のマーキングが追加。腰部前後アーマーは白から赤に変更され、形状も変わっている
胸部パーツ
▲首はポリパーツを0.5mm厚のプラ板で囲って太くしつつ塗装可能にしている。肩口の関節軸受けは上部の切り欠きをプラ板で塞ぎ、胸部ダクトは内部にスジ彫りを追加して情報量をアップ
肉抜きを埋めた腰アーマー裏面
▲腰部前後アーマー裏の肉抜きはエポパテで埋めて、スジ彫りでパネルラインモールドを追加。サイドアーマー裏はクリアーパーツのダボにプラ板を貼って隠し、脚接続軸はプラパイプをかぶせて太く見えるようにしている
肩アーマー パーツ
▲肩アーマーは「炎」と「神」のシールを貼る面中央の窪みを瞬間接着剤で埋めてフラットに整形。肩接続軸周りは塗り分けのためにスジ彫りでパネルラインを追加
肩アーマー パーツ クリアーパーツ
▲クリアーパーツの下側は内部が露出しているので、プラ板を貼って目隠ししている
前腕パーツ
▲前腕は赤いパーツの合わせ目を消すために、白いパーツのダボを加工してスライドで差し込めるようにしている。手首側はプラ板を貼ってポリパーツを見えないようにした
ハンドパーツ
▲ハンドパーツは手甲の開口部にランナータグから切り出したプラ板を埋め込んでいる。白いほうは奥までいかないためのストッパー。拳側パーツに若干隙間があるので、プラ板で埋めた
ヒザパーツ
▲ヒザ横の赤いパーツは前後のダクトを開口し、裏からスジ彫りを入れたプラ板を貼っている。スネとふくらはぎ上側の合わせ目はキットでは段落ち処理されているが、設定画を参考に瞬間接着パテで埋めてフラットに整形している。下部のカバーは軸受けをC字加工して後ハメ化
ヒザ関節パーツ
▲ヒザ関節上部はプラ板でストッパーを作ることで太モモパーツがズレないようにしている。後部は設定画を参考にプラ板でモールドを追加
背面
クリアーマント装着時 正面
クリアーマント装着時 背面

▲ウイングバーニングはフレーム部を差し替えて4枚のクリアーマントを装着することで「威の形」となる。その姿は『機動武闘伝Gガンダム」のマスターガンダムを彷彿させる。各先端部は削り込みでシャープ化した

バックパック パーツ
▲バックパックはメインスラスター部を開口し、裏からスジ彫りを入れたプラ板を貼り付けて奥行きを出している。3ヵ所のサブスラスターはキットパーツをカットして、ピンバイスで開口してからコトブキヤM.S.G「プラユニット バーニアノズルⅢ」を短く加工したものに交換した
足首パーツ
▲足首パーツは上部接続部にポリパーツ目隠し用のプラ板を貼り付け、靴側は0.3mm厚のプラ板でカバーパーツを製作している
ウイングパーツ
差し替え用フレーム

▲ウイング内側は市販パーツやプラ板を貼り足してディテールアップ。可動に干渉しないように調整しながら進めている。フレーム周りの肉抜きはエポパテで埋め、差し替え用フレーム下面の肉抜きは上面を参考にプラ板を積層したもので塞いだ

素組みとの比較
▲キット素組み(左)との比較。より目を惹く形状になった頭部アンテナはシャープ化することで全体の印象も変化する。各部クリアーパーツは偏光樹脂が採用され、光源の位置や角度によって色合いが変化するが、作例ではシルバーを軽めに吹き付けることで粒子感を演出している
ウイングバーニング「攻の形」
▲ウイングバーニング「攻の形」。腰部に帯びた太刀は鞘からの抜刀が可能
武装、エフェクトパーツ一覧
武装パーツ
エフェクトパーツ

▲太刀は刃の先端にプラ板を貼り足してから削り込んでシャープ化。柄の凹モールドはプラ板を貼って面一にし、柄尻にプラ板を貼り足してやや延長した。鞘はパーツの合わせ目で0.5mm幅詰め。黄色のパーツは内側に0.25mmプラ板を貼って本体にフィットするよう調整し、外側を削り込んでボリュームを抑えている

ポージング画像1
ポージング画像2
▲キットは元より高い可動性能を有しており、劇中のごとく神樹ガンプラ流の技の数々を存分に再現することができる。各エフェクトパーツは先端の削り込みでシャープ化し、脚部用パーツは瞬間接着剤を使用して丁寧に合わせ目を処理している

■メタバース
 仮想空間で繰り広げられるガンプラバトルはモデラーの数だけ物語がふくらんでいきますね。映像を観るといろんなガンプラが欲しくなるのはJUNIIIだけかな? 今回は「神バーニングガンダム」の作例です。実は過去に「カミキバーニングガンダム」を製作しているので、そちらを参考にしつつ作業しています。「過去の作例とパーツの差し替えで」なんて考えがチラッとよぎりましたが、ちゃんと作っています。

■頭部
 頭部は設定画だとアンテナの一部が薄いので、思いきって根元から切り取ってプラ板から削り出したものに差し替えました。そのまま接着すると簡単に取れそうなので、根元をタガネで丁寧に少し彫ってミゾを作り、そこに差し込んで接着固定しています。チョット勇気のいる作業ですが、結構印象が変わるかなと思います。

■胴体
 胴体は左右ブロックが可動して肩の可動域が広がるのですが、可動時に胸中央のパーツにダクト上の箇所が潜り込むので、塗膜分の逃げを作っておくとよいでしょう。

■塗装
 GSIクレオスのMr.カラー、フィニッシャーズのフィニッシャーズカラーを使用。
白=ファンデーションホワイト+MSホワイト
赤=ディープレッド+マルーン+ピンク
青=ブルー+ニュートラルグレー+パープル
黄=ファンデーションクリーム+黄橙色+MSイエロー
関節等=ニュートラルグレー+ウイノーブラック
銀=クロームシルバー
金=クロームシルバー→クリアーイエロー+クリアーオレンジ
クリアーパーツ(青)=GXラフシルバー+クリアー光沢→スーパークリアーIII
 マントは炎のエフェクトパーツと同じ色味なので、クリアーオレンジを吹いて雰囲気を変えてみました。炎のエフェクトパーツ(大)はパーツの合わせ目のラインが気になるので、下地をファンデーションピンク+オレンジで塗装。その後、クリアーレッドやクリアーオレンジを吹き付けています。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード”

神バーニングガンダム

製作・文/JUNIII

HG 神バーニングガンダム
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2640円、発売中●1/144、約12.5cm●プラキット

ⓒ創通・サンライズ

この記事が気に入ったらシェアしてください!

JUNIII(ジュンゾウ)

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2024年1月号

ご購入はこちら

月刊ホビージャパン2023年12月号

ご購入はこちら

月刊ホビージャパン2023年8月号

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー