コトブキヤ最新アイテム「スーパービルドタイガー」を細部工作と清潔感ある塗装仕上げでキットレビュー!【勇者警察ジェイデッカー】
2024.01.05コトブキヤ勇者シリーズ最新アイテムとして2023年10月に発売となった「スーパービルドタイガー」。『勇者警察ジェイデッカー』としては第4弾アイテムであり、初の2号ロボという点でも今後の展開を大いに期待させるラインナップと言えよう。キットはスーパービルドタイガーとビルドタイガーのコンパチキットで、設定画のプロポーションや劇中アクションの徹底追求により、各種ポージングをカッコよくきめることができる。坂井晃によるキットレビュー作例は、工作は合わせ目処理のための後ハメ化など細部に手を加えるのみとして、清潔感のある塗装で完成させた。
■はじめに
コトブキヤ勇者シリーズプラモデルから、『勇者警察ジェイデッカー』よりスーパービルドタイガーを担当しました。全身に組み込まれた可動フレームでとても動かし甲斐のあるキットですが、塗装して仕上げるとなると可動部分との干渉が心配になる部分が多く、合わせ目も気になります。またオプションパーツやビルドタイガーからスーパービルドタイガーに差し替えるパーツもあるので、差し替え用の軸や可動部分のクリアランスの確保が中心になりました。
■工作
アニメ設定画にない分割線は強度的に問題なさそうな部分だけ後ハメ加工で処理。問題が出そうな部分はマスキングで対応しています。肉抜きは強度面で不安な軸部分をメインに、関節等の気になる小さい部分をポリパテで埋めました。ハンドパーツの合わせ目は最初に流し込みタイプの瞬間接着剤を少しずつ流し込んで埋めてヤスリで削り込み、サフ吹き後に見えてくる隙間をラッカーパテで埋めてまた削り、を繰り返して処理しました。
■下地
黄色や白など薄い色のパーツは光に当てると内側の組み立てピンや可動ジョイントパーツが透けて見えるくらい薄いので、塗装の下地を兼ねたイエローのサーフェイサーで進めるのが不安になり、表面処理や傷を確認するためのサーフェイサーは一度すべてグレーで塗装して透け対策を行っています。グレーサフ後、赤はガイアノーツのサーフェイサーエヴォのパステルピンク、黄色はレモンイエローを下地としました。
■カラーレシピ
黄=サンシャインイエロー
黄橙=クリームイエロー+黄橙
オレンジ=ビビットオレンジ
白=コールドホワイト
黒=ウイノーブラック
関節=ミッドナイトブルー(ガイアカラー)
シルバー=ブライトシルバー+純色バイオレット
目は彩色済みのものをマスキングしてそのまま使用。
クリアーパーツはトラの目を塗装した以外はキットのまま使用しました。
コトブキヤ ノンスケール プラスチックキット
スーパービルドタイガー
製作・文/坂井晃
スーパービルドタイガー
●発売元/コトブキヤ●12100円、発売中●約18.5cm●プラキット
ⓒサンライズ
坂井晃(サカイアキラ)
キャラクターキットレビューから改造作例まで、工作&塗装ともに高いレベルでまとめ上げる中堅モデラー。