“3D二次元彩色”でお馴染みのMAマン氏が「PLAMAX 式波・アスカ・ラングレー」をイラスト調に仕上げる!
2023.12.02それにしてもこれ…見えすぎじゃない?
「PLAMAX 式波・アスカ・ラングレー」をイラスト調に仕上げる
“ガールズプラモ”を語る上で、無可動でポーズ固定タイプの、スケールフィギュアライクなアイテムの存在も忘れてはならない! ということで、本書唯一の無可動ガールズプラモ作例として、10月に発売されたばかりの「PLAMAX 式波・アスカ・ラングレー」をご覧ください。
本キットは2011年に発売された智恵理氏原型のPVCスケールフィギュアを3Dスキャンしてプラキット化した逸品。しかしそのままにキレイに塗っただけでは味気がないので、今回はSNS上でも話題のMAマン氏に二次元仕上げにしてもらいました。
フィギュア塗装の可能性
みなさんこんにちは、MAです! 初めましての方もよろしくお願いいたします。私は、“3D二次元彩色”というフィギュア塗装で知っていただく機会が増えました。これはただイラスト調にするだけではなく、360度どこから見ても二次元的要素が楽しめる平面と立体が両方楽しめる塗り方で、私の造語です。分かりやすく説明すると、ぺタッとした完全な二次元風ではなく、立体物ならではの奥行きも同時に感じさせることを心がけています。
プラキットになったアスカ!
いつもはPVCスケールフィギュアのリペイントをメインに活動してますが、今作はプラキットです。まあ元を辿ればPVCスケールフィギュアだったアイテムなので不思議な感じですが(笑)。普段は表情を描き込んでいくことが大好きなんですけど、せっかくのタンポ印刷なので、目元をキレイにそのまま活かしてみました! 白成型色の「スカルプターズホワイト」でいくか少しばかり悩みましたので、いつかこちらでもチャレンジもしたいですね。
作業
基本的にある程度組み上がった状態で塗装開始。首から上と髪の毛の頭部、首から下のボディ、大きくこのふたつに分けた状態でスタート。塗りながら必要に応じてパーツを付け外ししながら進めました。ラッカー系塗料で筆塗りするために調色する際は0Color.DISHを使用しました。DISHにREFILLを装着することで使い捨てで掃除が簡単。簡易蓋がついているので作業を中断することも可能。DISH本体が重く滑り止めの効果が働くため片手での攪拌、筆塗装ができます。「0Color.」は、私のオリジナルブランドなので、みなさんもぜひ使ってみてくださいね! 塗料の粘度はトロッとしたソース状になればOKです。上手くいけば1回塗りでキレイかつムラの少ない塗装が可能。塗り終わったら、ツヤ消しで表面をコーティングしてあげれば完成です。
最後に
普段上達するコツを聞かれることも多いのですが、私の答えとしては、最後まで塗りきること、そして次の課題を見つけ、達成する喜びを感じること! です。悩んでいる時間も含めて「塗り」って楽しいですよ。例えば今回も、同じ表現でもラッカーではなく水性アクリルで塗ってもいいわけで…。固定概念に縛られず、みなさんもぜひいろいろ楽しんでいきましょう! 今回使用したキットは初めから目や色が付いている状態なので、二次元塗り初心者の方にもやさしいと思います。ぜひチャレンジしてみてください(♪)
マックスファクトリー ノンスケール プラスチックキット“PLAMAX”
式波・アスカ・ラングレー
製作・文/MAマン
PLAMAX 式波・アスカ・ラングレー
●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●7700円、発売中●約20cm●プラキット
ガールズプラモスタイル#01
2,420円(税込)
© カラー
MAマン(エムエーマン)
“3D二次元彩色”という塗装手法で、国内外で反響を呼んでいる女性フィギュアペインター兼YouTuber。X(旧Twitter)ID:@M_A_paintman