最新キット『ゼノギアス』ゼプツェンで劇中シーンを製作!ゲームの色味を再現した塗装や自作したマリアにも注目【ストラクチャーアーツ】
2023.11.29ゼプツェン 【スクウェア・エニックス 1/144】 月刊ホビージャパン2024年1月号(11月25日発売)
「ゼプツェン、行きます!!」
『ゼノギアス』の人気ギアが初キット化!
SIEBZEHN
搭乗者: マリア・バルタザール
全高 : 28.2シャール
乾燥重量 : 33.5カーン
全装備重量 : 46.0カーン
サブジェネレーター出力 : 610
メインジェネレーター係数 : 5.5
稼働時間 : 730ツァイトル
フレーム耐久度 : 440
機体反応値 : 2.3
エーテル感応値 : 20.4
表層速度 : 180レプソル
飛翔速度 : 622レプソル
1998年に発売されたプレイステーション用RPG『ゼノギアス』。作中に登場するロボット「ギア」やキャラクターたちの魅力は四半世紀を経ても色褪せることなく、今なお熱心なファンの多いコンテンツだ。スクウェア・エニックスは2021年より同ゲームのキット化を進めているが、ついに今年、作中屈指の人気を誇る大型ギア・ゼプツェンが史上初のプラキット化を果たした。製品は既発売のギアキットの約2倍を誇る巨体を、シリーズ初の成型色によるカラーリング再現も交えて忠実に立体化。そんな気合の入ったキットをレビューするということで、作例では劇中シーン再現ができるようにいくつかオマケパーツを追加。待望のキットを徹底的に遊び尽くしてみたぞ。
『ゼノギアス』…25年前に発売された壮大な世界観のRPGゲーム。作中でも特に熱い(泣ける!)エピソードを持つギアとして、屈指の人気を誇るゼプツェンがついに発売されました。キットのプロポーションは申し分なく、そのまま組み立てるだけで誰でもかっこいいゼプツェンが手に入ります。他にどんな遊び方が提案できるかと思案した結果、ゼプツェンに欠かせない「マリア」を作ることにしました。ゼプツェンの頭にちょこんとマリアが乗っていてこそ! というのは、ファンの方なら頷いてくれるハズ。
使用したのはプライザーのNゲージ用の1/150女性フィギュア。これを素体にエポパテを盛って、輪郭がそれっぽくなるように作ります。マリアの足には極小の鉄板を埋め込んでいるので、ゼプツェンの頭に磁石を仕込んでおくだけで立ってくれます。
魅力的な戦闘シーンも『ゼノギアス』の醍醐味。キット付属のハンドパーツも握り手や平手、フィンガーミサイルを撃つ平手パーツが取り揃えられていますが、一部ディテールが省略されている箇所があるので、握り手の指先はプラパイプに置き換え。平手のほうも指先が塞がっているので、ドリルやリューターなどで先端の砲口部を彫り直しました。
また、太モモやスネなどにあるパーツの合わせ目はなるべく接着して処理しています。
■塗装
設定画の青はやや重く鈍い青色ですが、ゲーム画面では紫がかった青という感じ。今回はゲームの色味を意識して塗装することにしました。
黒に近いグレーの下地を塗装した後、67番パープル(紫)と72番ミディアムブルーを少量入れたものをまた下地として吹きます。その後、ミディアムブルーに5番ブルー(青)とごく少量の3番レッド(赤)を入れたものを上から立ち上げ塗装的に吹きます。仕上げとして、ブルーにミディアムブルー+レッド+1番ホワイト(白)をごく少量入れたものを吹き、紫成分が薄くなったところにはサッとパープルをかけました。
背部ロケットポッドは、13番ニュートラルグレーや73番エアクラフトグレー、ガンダムカラー MSファントムグレーなどを調色したものを濃さの段階別に3〜4色くらい用意、劇中の色を見ながら塗り分けていきました。
関節などグレーのところは、52番フィールドグレー(2)に他の緑色っぽい色を少量ずつ入れて調色したものを下地グレーの上から吹いています。
白=ガンダムカラー MSホワイト01
赤=ガンダムカラー MSレッド04
黄=ガイアカラー オレンジイエロー
スクウェア・エニックス1/144スケール プラスチックキット
“ストラクチャーアーツプラス”
ゼプツェン
製作・文/リョータ
ゼノギアス ストラクチャーアーツプラス ゼプツェン
●発売元/スクウェア・エニックス●16280円、発売中●1/144、約19.1cm●プラキット
ⓒSQUARE ENIX
リョータ
「第8回オラザク選手権」大賞受賞の経歴を持つマルチモデラー。模型製作交流会「プラモつくろーぜ会」の主宰でもある。