「ソルテッカマン1号機改」キットレビュー! 改修前と改修後をコンパチで楽しめる仕様は必見
2023.11.242号機に引き続き待望の1号機「改」が見参!
アニメ『宇宙の騎士テッカマンブレード』(1992年)に登場するキャラクターを続々プラキット化している、新進気鋭のメーカー・橘猫工業(オレンジキャットインダストリー)。その最新作は愛に殉じた男・バルザックのソルテッカマン1号機改! キットは先に発売された2号機に新規パーツを追加したもので、ノーマルの姿と改修後の姿をコンパチで組み立てられる至れり尽くせりの内容となっている。不破優による今回の作例は、どちらの形態も再現できるように製作してキットレビュー。この1号機改は数量限定流通とのことなので、『テッカマンブレード』ファンはお見逃しのないように!
今回は懐かしのソルテッカマン、しかもTV放送当時はキット化されなかった1号機改を製作しました。橘猫工業からのキット発売順も青い2号機のほうが先行していますが、この後発の1号機改は、ノーマルと改装後の姿との両方を組み替えられるようになっておりお得感が増しています。仮組みしてみると関節やダボがキツめですが全体的には組みやすく、プロポーションもかなり良い感じ。ただ、組み立て後にノーマル/改の両形態を楽しむ場合は、交換する部分のピンやダボを削り込んでパーツを取り外しやすくしておくことをオススメします。
■製作
胴体は腰周りが少し詰まり気味に感じたのでプラ板を挟んで2mm縦に延長し、幅も左右で1mmずつ増しています。また、股関節周りが若干寂しいと感じたので、腰アーマーB2、B6パーツの前側に1mmプラ板を貼って大型化。合わせて太モモ外装パーツのフチにも2mmプラ板を貼って大型化し、なるべく股間部の露出面積を減らしています。
腕部は胴体から離れて見えるので、接続部を2mm削り込んで腕を胴体に寄せています。脚は靴が小さく見えたので、足首関節を3mm後ろにずらすことで相対的に前に出しています。それにともない、緑色のソールの後端部を3mm後ろへと伸ばし、ついでに靴の周囲に0.5mmプラ板を貼り込んでひとまわり大型化しました。
■塗装
ホワイト=MSホワイト
グリーン=GXメタルグリーンを下地にGXクリアーグリーン+クリアーを1対1で
レッド=モンザレッド
黄色=黄橙色
フレーム=MSファントムグレー
その他メタリック=MSグレー連邦系、メタリックグレー、グラファイトブラック、バーチャロンカラー フレームメタリック[1]で都度塗り分け
コーションデカールはモデルカステン製のものを使用。ホワイトはツヤ消し仕上げ、グリーンは半光沢仕上げとしました。
今後もこのシリーズが続いてくれるとうれしいですね。次はラダム側の、まだプラキット化されていないテッカマン軍団を期待しております。
橘猫工業 ノンスケール プラスチックキット
ソルテッカマン1号機改
製作・文/不破優
ソルテッカマン1号機改
●発売元/橘猫工業、販売元/ウェーブ●7150円、発売中●約22cm●プラキット●宮沢模型流通およびBe-J限定販売
ⓒ創通・タツノコプロ
不破優(フワユウ)
端正なデカールワークとパステル調塗装に情熱を注ぐモデラー。主役メカはもちろん、量産型メカもこよなく愛する。