待望のHGスコープドッグをキットレビュー!同時展開の拡張セット2種使用で完成度もアップ!!【装甲騎兵ボトムズ】
2023.11.17ATM-09-ST スコープドッグ【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2023年12月号(10月25日発売)
待望のHGスコープドッグを拡張セットも使っておおいに楽しむ
ついに発売となったHGスコープドッグ。これまでキットの素性を詳細に解説してきたが、今回は月刊ホビージャパン最低野郎のひとり、只野☆慶のレビュー作例をお届けする。作例はキットの良好な素性をそのままに、同時に展開されたHGスコープドッグ用拡張セット1、2を使用して製作。ひと手間加えることで、さらにキットの完成度を高めている。
COLORING DATA
グリーン部=54番・カーキグリーン+1番・ホワイト+6番・グリーン(50:25:25)
ライトグリーン部=ガイアAT02ライトグリーン
武器等=72番・ミディアムブルー+1番・ホワイト+2番・ブラック+3番・レッド(70:15:10:5)
拡張パーツセット1、2はプレミアムバンダイで受注中!
セット1は、コクピット再現ボディ、表情手一式、劇中イメージエフェクト一式、パイロットフィギュア(座り)。セット2はヘヴィマシンガン改、ショルダーミサイルガンポッド、ソリッドシューター、パイロットフィギュア(立ち)、水転写式デカールがセットとなる。
HG スコープドッグ用拡張パーツセット1、2
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●各1760円、2次受注中、2024年2月〜発送予定●プラキット
■HGスコープドッグ誕生
シンプルなディテールながら実に組み立てやすく、アクションポーズが決まる設計になっております。特筆すべきは脚部関節と降着機構、肩関節の設計で、シンプルかつ強度と可動性を兼ね備えた割り切った構造は好感が持てます。初心者にもオススメできるし、コアなファンにはカスタマイズする絶好の「素材」として活かす可能性を示しておりますね。
■ひと手間加える
メインカメラは4mm平刀をこさえて彫り込み、30MMカスタマイズマテリアル(3Dレンズシール)の4mm緑を貼り付けました。只野は手製の平刀を使用したが、スピンブレードにも4mmが存在するのでそちらを活用するとよいでしょう。
広角(赤い箇所)はキットのシールを貼ってから一滴のUVクリアーレジンを付け硬化させレンズ状に仕上げました。アンテナ基部はリブでつながっているので削り、肩ブロックの肉抜き穴はプラ棒を接着し埋めました。太モモ横の丸い穴はビルダーズパーツ1/100 MSバーニア01のインナーパーツを加工して挿入しました。
■拡張セット1、2
拡張セット1は、コクピットハッチ開閉機構には負荷がかかりパーツが外れやすいので、ヒンジのセンターを1mmピンバイスで貫通し同径の真鍮線を入れています。ハッチ外装(C1(10))とインナー(A1(11))は最終組み立て時に接着しておくとよいでしょう。
拡張セット2は、9連装のミサイルポッドはスリングがポリウレタン素材で再現されていて革のシボ加工が施され、本体との組み合わせ方が見事! 塗装後にもストレスなく組み立てられます。立ち姿のパイロットフィギュアは造形が良いので、細かく塗り分けると見映えがよくなるでしょう。
■塗装
下地にはNAZCAメカサフ ヘヴィを使用⇒タミヤラッカー塗料のスパークリングシルバーを重ね吹きし、ガラス容器でガス抜きした「ケープ・スーパーハード」をエッジを中心とした要所に面相筆でランダムに置いていきました。基本塗装後に綿棒に付けたエナメル溶剤で擦ったり、デザインナイフやスチールウールを使って物理的に剥がしたりしています。
第4回全日本オラタコ選手権の開催が発表されたこともあり、盛り上がりを見せるボトムズシーンでありますが、本キットをベースにコンテストに挑んでみるのも一興かと思います。奮ってご応募くださいませ。
BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット“ハイグレード”
ATM-09-ST スコープドッグ
製作/只野☆慶
HG スコープドッグ
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2750円、発売中●約11.5cm●プラキット
Ⓒサンライズ
只野☆慶(タダノケイ)
各種造形、デザイン、模型製作を生業とする。造形・塗装表現も幅広くウェザリングも得意。