『ナイツ&マジック』より人馬型シルエットナイト「ツェンドルグ」を製作! ラインのつながりを意識した工作に注目【MODEROID】
2023.10.24ツェンドルグ【グッドスマイルカンパニー】 月刊ホビージャパン2023年11月号(9月25日発売)
戦場を駆ける人馬型シルエットナイト
アニメ『ナイツ&マジック』より、人馬型試作幻晶騎士「ツェンドルグ」が、イカルガに続いてMODEROIDシリーズに登場。ほかのシルエットナイトと比べて大柄な体躯を全高約17.5cmの迫力の造形で再現。キットは頭部パーツと付属シールの組み合わせでツェンドルグ/ツェンドリンブル(キッド機、アディ機、一般機)を選択して組み立て可能なもので、渡辺圭介による作例はラボとの模擬戦で初お披露目となったツェンドルグとして製作。ラインのつながりを意識した工作で仕上げている。
MODEROID三式装備、グッドスマイルオンラインで予約受付中!
戦馬車「三式装備」がグッドスマイルオンラインで予約受付中。初プラキット化にして、MODEROIDシリーズとしても最大クラスとなる本アイテム。劇中同様に別売りのMODEROIDトイボックス、ツェンドルグ/ツェンドリンブルと連結可能で、連結時全長は約50cmというビッグサイズになる。
MODEROID 三式装備
●発売元/グッドスマイルカンパニー●21000円、2024年5月予定●約35cm●プラキット●グッドスマイルオンラインショップ限定アイテム
MODEROIDのツェンドルグ/ツェンドリンブルを製作しました。『ナイツ&マジック』でも人気の人馬型騎士、かなりの大きさで迫力があります。
■製作
モールドはシャープできれいなパーツです。接続ダボや各関節部は少々固めなので、軸を削るなり穴を少し大きくするなどして、ゆるくならない程度に調節しておくといいですね。
■頭部
ヘルメットの合わせ目を消すために各パーツをばらして後ハメ化しました。基礎となる部分(J6、J7)ははめるしかないので、フェイス部などはダボをカットして、最後に差し込むようにしています。ヘルメット後部裏の接続ダボはカットして整えました。
■胴体・腕部
胸部、腹部はそのままで充分な出来です。肩球体関節球の軸は穴を埋めてやります。肉抜き穴にプラ板でフタをするように接着し、球に合わせて整形しています。腕は合わせ目を消すためにまずヒジ関節を塗装。マスキングして腕を組み立てから合わせ目を消します。前腕の刃は一部をカットして後ハメ化しました。
■脚部
スネサイドに微細な隙間があったので、薄くパテ盛りして整形して面一にしました。ヒザ下の突起は裏側に肉抜きがあるのでパテ埋め。前脚ヒザ裏のカバーは可動軸の一部が気になったので、後の塗装時にすっきりと仕上がるようにカットして整形。太モモ上部の菱形モールドは合わせ目が消しづらいので、プラ板を貼りました。
■武器ほか
斧槍は分割ラインが目立つのでパテ埋め。盾は前パーツ(B1)のダボが裏までくるのでカットして整形。カットしたダボをシールド側の穴埋めに使用。肩のシールドは抜きの関係で出っ張りがあるので削っています。裏側の肉抜きはパテ埋めしました。
■塗装
キットには明確な色指定やカラーチャートはないので、アニメ用設定画やパーツカラーを参考に調色しました。当初、騎士のイメージでシルバー部分をメッキシルバーで塗装したら、いまいちだったので塗装し直しました。シルバーパーツはマスキングしたくないので、最後にはめ合わせます。
グリーン=ウォーカーグリーン+ビリジアングリーン+MSグレージオン系
黒=ラバーブラック
シルバー=スターブライトシルバー
ガンメタ=スターブライトアイアン
マーキングは別売りの「MODEROIDツェンドルグ/ツェンドリンブル用水転写マーキングデカール」を使用。非常に高品質で良いデカールでした。エナメル塗料でスミ入れ、ソリッドカラーパーツにツヤ消しを吹き、シルバー塗装パーツを組んで完成です。
グッドスマイルカンパニー ノンスケール プラスチックキット“MODEROID”ツェンドルグ/ツェンドリンブル 使用
ツェンドルグ
製作・文/渡辺圭介
MODEROID ツェンドルグ/ツェンドリンブル
●発売元/グッドスマイルカンパニー●7500円、発売中●約17.5cm●プラキット
ⓒ天酒之瓢・主婦の友社/ナイツ&マジック製作委員会
渡辺圭介(ワタナベケイスケ)
渋めの仕上げを得意とするベテランモデラー。豊富なテクニックを持ち、キットレビューからスクラッチまで幅広く活躍している。