成型色活かしで純白のコフィンを製作

『SYNDUALITY Noir』第3話より登場の、謎の男「黒仮面」とメイガスのシュネーが駆る「ギルボウ」がHGシリーズでキット化。ライバル機と思われたがカナタと共闘する場面も見られ、今後の動向が気になるとともにデイジーオーガと並んでディスプレイしたくなる機体だ。
　今回の作例製作は丁寧かつキレイな仕上げに定評があるふりつく。純白のボディは成型色活かしで仕上げており、赤いラインも付属マーキングシールを活用しているため、比較的手軽に試せる製作法となっている。

HG ギルボウ

●発売元／BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4620円、発売中●約13cm●プラキット

▲コックピットには黒仮面、コフィンユニットにはシュネーが搭乗。いずれもアニメを参考に、丁寧に筆塗りを行っている

▲パーツの差し替えで静止状態と歩行状態、ホバー状態に変形が可能。左右計6基のスラスターが展開・可動し、劇中のような高速機動をイメージしたポージングができる

　どうもふりつくです。今回はBANDAI SPIRITSの新たなメディアミックス作品、『SINDUALITY Noir』より衝撃の初登場で話題の謎の男＝黒仮面が操る純白のクレイドルコフィン、ギルボウを成型色や付属のシールを活かしたお手軽製作です！
　まずは組み立てです。本キットは基本的に合わせ目があまり目立たないようになっているのですが、肩のアーマーと太モモ部分に合わせ目が出てしまうので、そちらのふたつのみ合わせ目消しを。また、装甲部分がかなり複雑な形状をしているので、後のスミ入れが入りやすいようにパーツのラインに沿って軽くスジ彫りを行いました。
　続いて塗装。今回は成型色活かしということで、白以外の色をちょこちょこと水性塗料の筆塗りで補完していきます。まずは塗料が乗りやすいようにツヤ消しクリアーを全体に。もしスプレーが難しい場合は全体に軽くヤスリがけして足付けでも大丈夫です。
　それぞれ薄いグレー部分はシタデルカラーのエシン・グレイ、濃いグレー部分は同じくシタデルカラーのドーンストーンで塗装。筆塗りする際は濃い塗料で一度にボテッと塗ってしまうと筆ムラやモールドが埋まる原因になってしまうので、適度に水で薄めて数回に分けて塗り重ねるようにしましょう。
　上部ハッチの赤く光るスリット部分はシールを使っても良かったんですが、モールドに沿ってキレイに貼るのが難しいので、キラッと輝く筆塗りキャンディ塗装に挑戦です。
　まずは全体にシタデルカラーのストームホスト・シルバーを塗装後、シタデルコントラストバアル・レッドを塗ると下地のシルバーが少し透けてメタリックシールのような輝きに。
　塗り分けが終わったらシタデルシェイドのナルンオイルを使ってスミ入れをしていきます。はみ出たりミスした所は家庭用中性洗剤を含ませた綿棒で拭き取ることができるので失敗を気にせずにチャレンジしてください。
　スミ入れが終わったら付属のテトロンシールを貼っていきます。今回はピンセットを使ってそのまま貼りましたが、位置決めに自信がない場合は洗剤を少量混ぜた水を用意して水貼りしてあげるとミスが少ないと思います。
　また左腕のピンクのラインは付属のメタリックシールを活かして光る様な雰囲気を。角の白いラインもカッチリ塗り分けるのが難しいのでシールを有効活用しました。
　シールを貼り終わったらシールの保護とツヤを合わせるためにツヤ消しスプレーでコーティングをして完成です！

BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット “ハイグレード”

ギルボウ

製作・文／ふりつく

ⒸSYNDUALITY Noir Committee