「RGガンダムエピオン」完成度の高いキットを各部シャープ化と整面・メタリック塗装でさらに鋭利な印象にディテールアップ!
2023.09.30OZ-13MS ガンダムエピオン 【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年11月号(9月25日発売)
シャープ化と整面できっちり仕上げる
ここ数年、精力的なガンプラ展開が行われている『新機動戦記ガンダムW』から、ゼクス・マークスが搭乗する「OZ-13MS ガンダムエピオン」がRGシリーズで発売。RGシリーズとしては2021年6月にリリースされたウイングガンダム以来となる本キットは、ケレン味のあるフォルムに各種アクションがカッコよく決まる可動機構とギミックを搭載した高い完成度を持つ。Ryunzによる作例では、各先端部のシャープ化と整面等の工作で、さらに鋭利な印象になるよう仕上げている。
FRONT
SIDE
REAR
RGということで広い可動範囲や精緻なディテールはもちろん、差し替えなしの変形も可能です。さらに翼竜をイメージしたオリジナルアレンジが加えられています。製作では大きな改造は行わず、面のうねりを整えたり、丸まった先端を尖らせたりするなど、基本工作を中心に進めました。
■整面について
RGキット全般に言えることですが、細かいディテールが入っている反面、エッジが分かりにくい箇所があります。例えばHGやMGは面取り部の設定が明確であり、活かすかどうかの判断がしやすいのですが、RGの場合はエッジがゆるいため、明確な境界が分かりにくく感じます。今回のエピオンも同様の傾向があるので、注意しながら進めます。
■ヒートロッドの発光表現
エピオンの数少ない武器のひとつであるヒートロッドは、アドバンスドMGSジョイントで一体成型されていて分解できない構造になっています。さらに可動部の形状が複雑なためマスキングも難しく……、ということで筆塗りメインで進めました。紺色のパーツは若干エッジが甘く感じたので、削り込んでエッジを出しています。その後、紺色部分は成型色に合わせて調色した塗料を筆塗りしています。調色では蛍光レッドを使用し、ブラックライトに反応するようにしています。塗装後に上から蛍光レッドを吹き付けてさらに反応を高めました。
■ビームソードの発光表現
エピオンに使われているクリアーパーツや、ビームソードのエフェクトなど、一部のパーツはブラックライトに反応する素材で作られています。ビームソードは劇中のようなグラデーションになるように根元から中心線に沿って蓄光蛍光塗料(エヴァネオングリーン)を吹き付け、ビームが光っているようなイメージを目指しました。ビームソードの枝葉は基本的に先端が丸まっているので、尖るように切り込んでいます。
■全体の塗装
外装は基本的にキットの成型色に近づくような調色を行いました。フレームはダークアイアンとメタリックグレイで塗り分け、一部にクロームシルバーを使用しました。
暗赤=ローズディープレッド
明赤=ハーマンレッド+キアライエロー+クールホワイト+マルーン
白=ニュートラルグレーI
紺=シャドウブラック
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “リアルグレード”
OZ-13MS ガンダムエピオン
製作・文/Ryunz
RG ガンダムエピオン
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4620円、9月30日予定●1/144、約13cm●プラキット
©創通・サンライズ
Ryunz(リュンズ)
細部まで行き届いた丁寧な工作ときっちりした塗装を得意とする。猫と車が好き。