IMSテロル・ミラージュを偵察騎らしく表現! フェイススクラッチと半ツヤ塗装で研ぎ澄まされたこだわりの作例をご覧あれ
2023.09.16一部パーツスクラッチと塗装表現で偵察用MHのイメージを研ぎ澄ます
天照が開発したA.K.D.の忍者型MH・テロル・ミラージュ。隠密行動用のミラージュ・マシンながらレディオス・ソープ救出作戦に白昼堂々投入され、パイドパイパー騎士団のMH相手に大立ち回りを演じた騎体として印象深い。そんな、カステポー編を盛り上げた漆黒のミラージュ・マシンのキットは2015年の発売。IMS版L.E.D.ミラージュの設計を経てさらに関節可動設計に磨きがかけられており、立ち姿の美しさはもちろん、「バルバラ」を掲げるポーズなど劇中の名シーンの再現にも重点が置かれている。marionの作例は絶妙な半ツヤ仕上げで偵察騎らしさを表現。さらに、ジョイントの軸打ち、装甲の取り付けにネオジム磁石を用いるなど2022年7月号特集作例のIMSシュペルターと同様の工作を盛り込みつつ、フェイス部をスクラッチ! F.S.S.モデラーがこだわりにこだわった極上のテロル・ミラージュをご覧いただきたい。
どうも、marionです。今回は大好きなアイシャ様のテロル・ミラージュを担当させていただきました。強度重視、ヒケ処理など基本工作を押さえたうえで一部パーツをスクラッチ、丁寧な塗装表現でより劇中に近いテロルのイメージを高めてみました。
■本体工作
IMSは細かいパーツ分割で構成されているキットなので、主にフレーム等の塗装に支障がない部分はシアノンで接着して本体の強度を上げつつ、塗装時のパーツ数をできるだけ減らしています。
今回の場合だと股関節からリアアーマーにかけて、フレームパーツが約15パーツほどありますが、位置を調整したうえで固定、ひとつのパーツとして仕上げることで塗る回数を省略できます。胴体には2mm真鍮線で補強。パーツの構造上補強、位置合わせが困難なパーツは積極的にネオジム磁石を使用しています。
また、今回はついアイシャ様への愛が炸裂してしまい、特徴的なフェイスを再現するために原作漫画のフェイスオープンのコマとにらめっこしながらパテでスクラッチしてしまいました。
■塗装
隠密仕様の騎体なので、装甲色をパールによる偏光とツヤ消しで再現しています。
装甲色=マーズダークブルー→乾燥後にパールマーズダークブルー+アメジストパープル 1:1を3倍程度に薄めてコート
関節色=ニュートラルグレーIV 60%+ガンメタル30%+アメジストパープル10%
蛇腹、脚部等=関節色乾燥後にクリアーブラック+アメジストパープル 1:1を3倍程度に薄めてコート
黄色=シャンパンゴールド30%+スターブライトゴールド30%+マンダリンイエロー40%
赤色=フレイムレッド
その他=ブルーグレー、Ex-シルバー、ガンメタル、ニュートラルグレーⅤ、アルティメットホワイト
ボークス 1/100スケール プラスチックキット “INJECTION ASSEMBLY MORTAR HEADD SERIES”
テロル・ミラージュ
製作・文/marion
IMS 1/100 テロル・ミラージュ
●発売元/ボークス●13200円、発売中●1/100、約25cm●プラキット●原型/造形村F.S.S.プロジェクトチーム
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marion(マリオン)
キャラクターメカを中心に、プラ板等を用いた精密な工作を得意とするモデラー。