ボークスIMSの集大成!!「1/144 L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様」をキットレビュー!【『ファイブスター物語』電気騎士伝説、再び】
2023.09.01キットレビュー+αでレリーフなどの表現を盛り込んでみる
星団史上最強の人型戦闘兵器にして、本作『ファイブスター物語』の象徴的騎体ともいえるL.E.D.ミラージュ。コミックス1巻より登場した屈指の人気騎体が、ついにボークスIMS 1/144スケールでプラキット化。これまでさまざまなMH、GTMキット開発で培った技術の粋を集めた傑作となった「IMS 1/144 L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様」を、月刊ホビージャパンきってのMHモデラー、nishiが製作。良好なキットの素性を確認しつつ、丁寧で清潔感溢れる塗装表現で仕上げている。
進化するIMS、1/144 L.E.D.ミラージュはここが凄い!!
最新作「1/144 L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様」は、これまでのIMSシリーズの集大成といっても過言ではない仕上がりとなっている。ここではその一端をピックアップしたい
■L.E.D.MIRAGE V3
ども! nishiです! ついにIMS1/144シリーズにL.E.D.ミラージュが登場ですね~。これはバリエーションに期待してもいいのでしょうか! 製作する機会を頂けたこと、至極光栄でございます。
1/144シリーズはいくつか作例を担当させていただきましたが、とにかく組みやすいですね、さらにキットとしての精度も格段に良くなっていますので、接続ピンの調整などほとんどせずとも仮組みがサクサク進みます。正直立たせるところまで何もしなくていいのは驚きました。
■製作工程
今回はキットレビュー+αでレリーフなどの表現を盛り込んでみました。
まず組み立てからですが、良い塩梅で簡素化されたパーツで(とはいえディテールが簡素化されたわけではない)、1/100に比べ難易度も下がりサクサクと仮組みできますし、関節部分の保持力も高くポージングも取りやすいです。インジェクションキットの宿命でもある各パーツのヒケに関しては塗装を前提とし、それなりの完成度を求めるなら処理することになります。表面処理ですが、外装は半透明を活かすためサフレスでの仕上げとなりパールコートも行いますので、ペーパーの番手は#1200までとし、その他サフを吹くパーツは#800での仕上げとなります。
■塗装
外装は成型色(乳白色)に雲母堂AGパールスーパーホワイトをコートし、仕上げは光沢とセミグロスの間を狙っています。あまり艶々でもスケールを損ねるとイケませんので……。
フレームは基本のグレーなどにパープルのパールを掛けてツヤ消し仕上げ。腹部やカウンターウェイトなどは、ブラックの基本塗装からのパールパープルをコートしてそのままの仕上げにしています。スネやベイルのクリアーレッドのパーツは基本の色から、さらにクリアーレッドで塗装して濃いめの色味にしています。スネの部分のレリーフはデカールの上からエナメル塗料で加筆しています。
参考資料はトイズプレス「JOKER3100」に登場する設定画のイラストで、当時MHとは国宝であり芸術品なのだと認識させられたカットだったりします! さすがに黒い縁のレリーフまではこのスケールでは…ということでオミットしました。
スミ入れはタミヤのスミ入れ塗料ダークグレイとグレイの中間色を使用。1/144というサイズではダークグレイでもクドく見えてしまいます。
■今後のMH
自分はGTMにすっかり魅了されてしまっている昨今ですが、MHのデザインの美しさは今の目で見ても健在だと思います。今後のシリーズも期待しています!
ボークス 1/144 IMS「L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様」作例3D撮影イメージ
ここでは特別にnishi製作の「L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様」作例を実際に写真撮影して、3Dイメージに仕上げた立体画像をご紹介します。
ボークス 1/144スケール プラスチックキット “INJECTION ASSEMBLY MORTAR HEADD SERIES”
L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様
製作・文/nishi
L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様
●発売元/ボークス●6600円、9月2日予定(二次生産分)●1/144、約19.6cm●プラキット●原型/造形村F.S.S.プロジェクトチーム
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nishi(ニシ)
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