HOME記事キャラクターモデル魔女っ子型のメダロット「ファンシーエール」を設定カラーを丁寧に塗り分けて仕上げる!【メダロットS】

魔女っ子型のメダロット「ファンシーエール」を設定カラーを丁寧に塗り分けて仕上げる!【メダロットS】

2023.08.17

FSL01-F ファンシーエール【コトブキヤ】 月刊ホビージャパン2023年9月号(7月25日発売)

ファンシーエール イメージカット

コトブキヤ初の♀型メダロット模型をかわいく作ろっ!!

 スマートフォン向けアプリゲーム『メダロットS』に登場する♀型メダロット、魔女っ子型のファンシーエールがコトブキヤから発売された。これまで多数のメダロットを模型化している同社だが、♀型のキットはなんとこのファンシーエールが初。さて肝心の出来は…本当に素晴らしいクオリティで超キュート! ただ、一部色の足りない部分があるので、作例では設定のカラーリングを丁寧に塗り分けて再現。合わせ目処理、後ハメのTipsも紹介しているのでメダロッターの諸君はぜひ参考にしてほしい!

素組みとの比較
▲素組み(左)と並べて。パーツは極力薄く成型されており、スタイリングも完璧。合わせ目の処理や色の足りない部分の追加塗装が攻略のキモとなるだろう
マジカルブルームを構える姿
▲右腕の「マジカルブルーム」で攻撃! 先端のジェットノズル状のディテールも精密に再現されているぞ
ファンシーエール 背面
頭部「パルランオド」 アップ
▲頭部「パルランオド」はエンジン部とツインテールがフレキシブルに動く。先端のプロペラもくるくる回るので楽しいぞ
左腕「テロレタブラスト」 アップ
▲左腕「テロレタブラスト」はキャノピーが展開。差し替えで中の使い魔を射出可能
使い魔フィギュア
▲使い魔は単色成型なので丁寧に塗り分けよう
ディスプレイベース
▲ホーネットメダルを模したディスプレイベースも上出来。珠の部分をメタリックパープルで塗り分けた
背中のメダルの収納機構
▲キットシリーズの共通ギミック、メダルの収納機構ももちろん搭載
ファンシーエール ポージング画像1
▲魔女っ子(FSL)型メダロットのファンシーエールは、『メダロットS』のヒロイン・輝夜ヒサキのパートナーとして初参戦。『メダロットR』(1999)から登場するファンシーロールの系列機で、かわいらしい見た目とは裏腹の豪快な戦闘スタイルが特徴
ファンシーエール ポージング画像2
▲透明支柱パーツの接続で使い魔を射出っ★
スカート背面 素組み
スカート背面 作例
▲スカート背面など黄色いラインが再現されていない部分もあるので、マスキングで塗り分け。モールドは彫刻されているのでマスキングに困ることはないだろう
脚部 アップ
▲脚部の正面に分割線が存在するので接着して合わせ目を消した
頭部エンジン
各部スラスター1
各部スラスター2

▲頭部エンジンの黒いパーツにスジ彫りでスリットを追加。コトブキヤのプラユニットを各部スラスター内部に埋め込んでディテールアップ

太モモとヒザ パーツ
▲太モモとヒザ関節の接続は関節パーツを切り欠けば後ハメ可能。スネはヒザ下パーツを切り欠き、黄色パーツのピンをカットして後ハメ化。ヒザ関節とスネは後ハメ加工はせずに、挟み込んで合わせ目消しをした後にマスキング塗装
上腕 パーツ
▲上腕は茶色パーツのピンをカットすればピンクパーツの後ハメが可能。肩・ヒジ関節は保持力を損なうため後ハメ加工はせずに、合わせ目消し後にマスキング塗装で対応
頭部 パーツ
▲頭部は首元の白パーツの干渉箇所(斜線部分)を削ることで後ハメ可能。最初に内側左右の茶色パーツを取り付け、最後に内側中央の茶色パーツを取り付ける順番で組み立てられる(受けのダボは切り欠いておく)
腹部 パーツ
▲腹部は茶色パーツの内部を削り、白パーツの先端を切り欠けば後ハメが可能
ツインアイ パーツ
▲ツインアイは下地は塗らずにシルバーを吹き付け、クリアーブルー+クリアーグリーンを薄く塗装。曲線用マスキングテープとゾルを併用し周囲をマスクして少し濃いめの同色を塗り重ねて濃淡をつけた。仕上げに全体にムーンストーンパールを吹き付け、最後に光沢クリアーでコートした

■はじめに
『メダロットS』のファンシーエールを製作しました。キットはキャッチーなデザインもさることながら可愛らしいポージングもバッチリ決まる、実に良いキットでした。さて前置きはこのくらいにしてそろそろ進めていきましょう。合意とみてよろしいですね? ロボトルぅ〜ファイトぉー!

■主なポイント
 色分けの足りない箇所があるものの、組むだけで設定イメージに近いファンシーエールが完成します。唯一、クリアーパーツ成型の都合で目の濃淡が設定と逆になるので、透明感を意識しながら瞳の中心部が少し濃い色になるように塗装で表現しました。
 ディテール工作は最小限にとどめ、カラーリングはより可愛らしく感じられるようにブラウンを少し淡めに調色。ホワイトの下地はグレーサフですが、ピンク・イエロー・ブラウンは発色を良くするためにピンクサフを下地にしています。
 胸部の塗り分けは最初にホワイトを塗装し、ゾルを併用してマスキング。肩口のブラウンを塗装後に再度サフを吹いてからピンクを塗装して仕上げています。肩口内部には塗料が付いて動きが渋くならないようにブルタックを詰めてマスキングしました。
 使い魔の頭部はマスキングをしやすくするためにモールドを彫り直しました。ラッカー系塗料でイエロー→ピンク→ブラウンの順で塗り進め、水性ホビーカラーでゴーグル内部の黒を塗装し、はみ出した箇所は台所用アルカリ性洗剤で拭き取り。最後にエナメル塗料で目を塗れば塗り分け完了です。

■カラーレシピ
 基本的にはガイアノーツ ガイアカラー、ゴールドのみGSIクレオス Mr.カラーを使用しています。
ピンク=コーラルピンク
イエロー=れもん
ブラウン=マホガニー+ピュアホワイト(7:3)
ホワイト=ピュアホワイト
レッド=名鉄スカーレット+ピュアホワイト
ブラック=インナーブラック
ゴールド=GXレッドゴールド

コトブキヤ 1/6スケール プラスチックキット

FSL01-F ファンシーエール

製作・文/オトカワ

FSL01-F ファンシーエール
●発売元/コトブキヤ●9680円、発売中●1/6、約14cm●プラキット

ⓒ Imagineer Co., Ltd.

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オトカワ

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