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スプリンター&サークル迷彩で1/35輸送型スフィンクスとキュスターをMAX渡辺が製作!横山宏による1/76スフィンクスも【Ma.K. in SF3D】

2023.07.27

Ma.K. in SF3D 月刊ホビージャパン2023年9月号(7月25日発売)

1/35スフィンクスに装甲スーツを搭載!!

 こちらの記事に続くスフィンクス特集第2弾!!
 全長約38cmのレインボウエッグ製1/35レジンキットをMAX渡辺が新たに製作。ハセガワ製メルジーネ、グスタフを各3体搭載した輸送型に改造し、同スケールの海洋堂キュスターとともに大迫力のサークル迷彩で仕上げた。さらに横山宏による1/76スケールのテンボウキッサ製レジンキットも紹介。双胴の巨大ホバー兵器の魅力にどっぷり浸かっていただこう。

シュトラール軍 野戦自走ロケット砲 スフィンクス イメージカット

シュトラール軍 野戦自走ロケット砲 スフィンクス 製作/MAX渡辺

シュトラール軍 野戦自走ロケット砲 スフィンクス 全体
▲ブルーグレー×オフホワイトのスプリンター&サークル迷彩が映える装甲スーツ輸送型スフィンクス。双胴ホバー部後方のスペースを活用して装甲スーツを搭載した
正面
▲正面上方からのショット。複雑なパターンのスプリンター迷彩にデカールプリントした◎模様を貼り筆で上塗りした。色の境界にもサークルを配置している
キュスターとシュトラール軍 野戦自走ロケット砲 スフィンクス 側面
▲同スケールの海洋堂1/35キュスター。スフィンクスと同じ部隊という設定でお揃いの迷彩パターンで塗装した。スフィンクスを警護する無人機としてトップ画像の特撮ショットにも登場させている
キュスターとシュトラール軍 野戦自走ロケット砲 スフィンクス
▲前回(月刊ホビージャパン2023年6月号)のスフィンクス作例と同様に、双胴ホバー部の下方に左右各2本ずつボルトを植えて地面より少し浮いたホバー走行状態を再現。左側前方にはワイヤーロープを追加した
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双胴ホバー部のメルジーネとグスタフ
▲双胴ホバー部のスキ間にハセガワ1/35メルジーネとグスタフを互い違いにレイアウトすることで合計6体の搭載が可能に
メルジーネ
▲メルジーネは1体が両手マニピュレーター型。ジャンクパーツで作った固定装置はネオジム磁石で着脱可能
グスタフ
▲グスタフは3体中2体が非武装の工兵タイプ。ハッチを開いているものと閉じているもので変化をつけた
装甲スーツの手持ち武器
▲装甲スーツの手持ちの武器の留め具はプラ板やプラパイプで製作
メルジーネ 背面
▲︎スフィンクスから外した状態のメルジーネ。輸送中の未起動状態なので腕と足をだらりとさせた
グスタフ 正面
▲︎グスタフはパイロット頭部の角度やマスクで個体差をつけた。メルジーネ同様、迷彩パターンはすべて異なる
キュスター 背面
▲良好なフォルムの海洋堂1/35キュスター。アンテナ先端にはアクセントと危険防止を兼ねた丸いモールドが
キュスター 前面
▲︎脚部の関節は付け根以外固定式。無改造で組むとスタンダードなポーズになる。赤く塗られたパイプ類や関節の円形部分がアクセントに
旋回する砲塔
▲砲塔は旋回が可能。ロケットチューブ下方にもサークル迷彩が確認できる。各所のウェザリングにも注目
砲塔
▲砲塔の曲面に施された味わい深いスプリンター&サークル迷彩

■レインボウエッグ祝!! 20周年♪♪ Part 2
 めでたいお祝い事は何度やっても楽しい♪ので、もう一度言いますよ♪ レインボウエッグ20周年AnniversaryおめでとうございMAX!! そんなわけで、2ヵ月の別ネタを挟んで再びのレインボウエッグフィーチャー回です!! お題はスフィンクスパート2!! こちらの記事にて全面再塗装で2パターンお披露目させていただいた一機に加え、どうしてもやりたいコトがあったので、もう一機建造しました!! ソレは!?

■兵員輸送、超大事!!
 そう、兵士を運ぶ車両! 戦争において補給、兵站って超重要ですよね♪ でも模型的、絵的にはチョットばかり地味目になりがち。でも兵士がズラリ、整然と並ぶサマは畏怖をおぼえる壮観さです。『Ma.K.』だったらソレはスーツだろうと。今まで宇宙船内に居並ぶフリーゲ&カウツなど1/20でやった経験もあり、とても気持ち良い絵が作れました。
 今回は1/35、しかも公式な設定や絵がありません。ファーストイメージはもちろんナッツロッカーの兵員輸送Ver.からいただきました。P.K.A.がズラッと、しかし可愛く並んでいるイニシエのイラスト。コレに挑戦したい気持ちはあったのだけど、当時はとにかくハセガワ1/35ナッツロッカーのキットをたくさん塗りたかったので、泣く泣くスルーしていたネタです。今回お題はスフィンクス。後ろから突っつかれ、攻められたら弱そうと思ったので後部機銃座を増設。我ながら良い作例が出来たわい♪とご満悦。さて次は何しようとひとしきりスフィンクスを眺めます。と、「この脚の間、何か積めるじゃん♪♪」と。

■タマゴを抱いたカニとか虫とか
「このスキマ、イイ感じにスーツが挟まって埋まったら、凄く面白い絵が作れる!」とザックリ採寸すると互い違いに配置すればシュトラールスーツが6機載せられる! コレだ!! となりました。この6が凄く重要で絶対偶数ぢゃなきゃだし、そして4だと足りないんです!! ココにはハセガワ1/35グスタフ&メルジーネを3キット使いました。全部同一機体ではなく、パイロットの顔が見えるグスタフがいるのも絵的にとっても良いんです◎ 無人機にスーツごと載せられる6人、シビれますよね! スーツは未起動状態っぽく、手脚はダラリと弛緩した感じに。スフィンクスに固定する装置はソレらしくジャンクパーツを寄せ集めて作り、シャチョーモデリングで×6複製して使用しました。

■よせばイイのに超大変なカラーリングを敢えて選ぶヤツ
 さてカラーリング。大好きな冬季迷彩もアタマをよぎりましたが、KATOOOさんがすでにやってるからカブリは無しだなと。シュトラールっぽい鋭角なスプリンター迷彩も、ポヤポヤランダムな三色迷彩もやったので色を変えるだけだとイマイチ絵的に面白くないなぁ。そこで「メチャクチャ面倒臭いけど大好きな」ツートンスプリンター迷彩に◎をあしらうカラーリングを選びました。WWII末期のドイツ戦車に見られたカラースキームが元ネタと横山センセ。ウェーブの3Qモデル版1/20メルジーネパッケを初出とするこのカラーリング、大好物❤︎なのです。過去にもずいぶん塗ってますが飽きないパターンのひとつ。繰り返しますが、メッチャ面倒臭いんですけどねっwww。
 ブルーグレーとオフホワイトでテキトーに塗り分けた後、手描きの黒◎模様をさまざまなサイズでデカールプリントして貼り付け、その上から筆塗りするカンタンなお仕事です♪♪ スーツのほうにも同様にかなり小さな黒丸デカールを貼ってアタリとし、ソレをなぞります。丁寧に描き過ぎないのがミソ♪♪ 後のウェザリングと相俟ってヤレた感じ、汚れた感じを膨らませてくれます。

■オマケの海洋堂キュスター可愛い♡
 前回、海洋堂キュスターに乗り遅れた模型芸人、1ヵ月遅れで乗っかります♪♪ うん、1/35キュスターSo Cute♪♪ 可愛いわぁ~1/20よりずいぶんと組みやすいし頑丈! そしてあっという間に組み上がり、塗りあがります♪♪ コレ超大事!
 工作はセンセに倣ってスモークディスチャージャーに配線コードを這わせ、アンテナ立てただけです♪ そして◎◎塗り♪♪ 今後『Ma.K.』シーンはこのお手軽なのに満足度の高い1/35が主流になるかも? と予感させる組み心地、塗り心地でした。PLAMAX 1/35ファルケも年内ローンチですしね♪♪(MAX渡辺)

レインボウエッグ 1/35スケール レジンキット

シュトラール軍 野戦自走ロケット砲 スフィンクス

製作・文/MAX渡辺
協力/鈴木孝、楡木一之

スフィンクス
●発売元/レインボウエッグ●44000円、8月予定●1/35、約38cm●レジンキット


シュトラール軍 野戦自走ロケット砲 スフィンクス 製作/横山宏

横山氏の1/76 シュトラール軍 野戦自走ロケット砲 スフィンクス 背面
テンボウキッサのレジンキットのパッケージ、塗装カード、インスト
▲これまで30作以上発売されたテンボウキッサのレジンキットのパッケージ、塗装カード、インストはすべて日東の『Ma.K.』プラキットをオマージュしたものになっている
横山氏の1/76スフィンクス
▲横山氏の1/76スフィンクス。2014年に塗装してから9年越しにウェザリングカラーでハードな汚しを入れた
屋外で撮影したスフィンクス
▲編集部での撮影後、破損していた片側のアンテナを修復し屋外で撮影した
MAX渡辺製作の1/35スフィンクスとの比較
▲MAX渡辺製作の1/35スフィンクスとの比較。スフィンクス初出時の月刊ホビージャパン1984年1月号に設定全長は13.3mとの記載があり、1/35キットは全長約38cm、1/76は約17cmとなる
アンテナを修復したスフィンクス1
アンテナを修復したスフィンクス2

▲アンテナを修復した際、本体の迷彩を上塗りしている

 MAXさんが「シュトラールの無人兵員輸送ホバー」という設定で超カッチョイイ作例を仕上げてきたぞぅ!!  
 直線を中心に構成されたメカはサークル迷彩がまぁよく似合うこと! 月刊ホビージャパンで40年前に「改造しちゃアカン!」宣言をした松本州平先生本人から「二代目改造しちゃアカン!」を頂いてきたわしとしては「あんまり改造しちゃイヤン!」と言わないといけないのだっ。
 ということで2度目のスフィンクス特集です。ということで最近再販された1/76スフィンクスのレジンキットを持ってきましたよ。前回のスフィンクス特集の時に「次回はわしが1/76のスフィンクスを持ってくるよ」と編集部で宣言したのを今回の特集の撮影当日になって思い出し大急ぎで仕上げて持ってきましたよ(笑)。
 このスフィンクスはマシーネンのミニスケールキットをずっと作ってる「テンボウキッサ」が2014年から販売してるもので、「レインボウエッグ」の1/35キットのディテールも参考にしながら独自のディテールも入れてありなかなかよくできたキットになっています。9年前の2014年に58歳のわしが塗って以来ずっと放置していたものを今回は当時には存在していない「ウェザリングカラー」で20分くらいでササッと汚して仕上げて持ってきました。放置してたのでしっかりホコリがたまってたんだけど、ウェザリングカラーで汚しながら本物のホコリを除去するというちょっとおかしなことやってきました。
 20cm以下の手頃な大きさだから、小さいこともまた「正義」って感じです。同じ1/76の日東のナッツロッカーが再販されたらぜひ並べてみてね。
 9年前塗った時からはアンテナが1本取れていたりしたけどそのまま仕上げました。「まぁ、アンテナが1本ない状態でもいいかな」ってことでそのまま撮影してもらいました。マシーネンはどこか壊れていてもそれが楽しくて気にしなくなる“鈍感力”が発揮できるのがいいよね。でもMAXさんの作例の塗装があまりにカッチョ良くて「ヤバいっ! 小さいやつにもやっぱり迷彩追加しなきゃ!」ってことで撮影後に家に持って帰ってから大急ぎで修理! 迷彩も「9年塗り」で追加塗装!! それを屋外で撮影してみました。次回9年塗りをする時はわし76歳になってるわ〜っ!

テンボウキッサ 1/76スケール レジンキット

シュトラール軍 野戦自走ロケット砲 スフィンクス

製作・文/横山宏

1:76 SPHINX
●発売元/テンボウキッサ●6600円、発売中●1/76、約17cm●レジンキット


ワンフェス2023[夏]でLabubu×Ma.K.新作フィギュア発売!!

 2023年7月30日(日)に千葉・幕張メッセで開催される「ワンダーフェスティバル2023[夏]」でMaschinen Labubu(卓番号4-23-08)が新作の塗装済み完成品を発売!! 爆弾を持ったS.A.F.Sの全高は約18cmで約9.5cmのLabubuのミニパイロットが付属する。

S.A.F.S“THUNDERBOLT”with mini Labubu Pilot
S.A.F.S“THUNDERBOLT”with mini Labubu Pilot パッケージ

▲S.A.F.S“THUNDERBOLT”はブラインドボックスで販売されたものよりも大きい全高約18cmのソフトビニール製塗装済み完成品だ

S.A.F.S“THUNDERBOLT”with mini Labubu Pilot

●発売元/Maschinen Labubu●36000円、7月30日発売(WF会場販売)●約18cm(S.A.F.S)、9.5cm(パイロット)


吉本プラモデル部チャンネルに横山宏出演! 1/35キュスターを紹介

 パンクブーブー・佐藤哲夫らによる吉本プラモデル部のYouTubeチャンネル「吉本プラモデル部チャンネル」(https://www.youtube.com/channel/UCyFMyW21clACQTYSwFmN1ow/videos)に横山宏が出演!! 海洋堂1/35キュスターや同社の1/35フィギュア、動物を紹介する。2023年7月より配信予定なので要チェック!

「吉本プラモデル部チャンネル」の番組画像

ダムトイズ×Ma.K.アクションフィギュア第3弾ジャンプスノーマン

 ガンスボーイ、ガンスボーイ社長に続くダムトイズのアクションフィギュア第3弾“ジャンプスノーマン”が発売される。スノウマンをモチーフにしたCOALDOGによるデザインで多くの付属品がセットとなる仕様だ。

ジャンプスノーマン
▲スケートボードや標識などが付属する(ガンスボーイは付属しません)
ジャンプスノーマン 頭部内部
▲頭部内部が操縦席に

ダムトイ×COALDOG×横山宏 1/12 アクションフィギュア ジャンプスノーマン

●発売元/ダムトイズ●35750円、8月下旬予定●1/12、約18cm

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© Kow Yokoyama 2023 © Kow Yokoyama 2023 Illustrated by Kasing Lung Produced by How2work

MAX渡辺、横山宏、KATOOO

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