リビングで作例を作っているプロモデラーがいるって本当!? 作例製作中の現場にお邪魔しました!【模型質問箱】
2023.07.15模型質問箱2023 環境編 月刊ホビージャパン2023年8月号(6月23日発売)
みんなの気になる“模型の質問”に答えます!
読者の皆様からのアンケートはがきやHJ Web、SNS等にお寄せ頂いたご意見やご質問を参考に「気になる模型の質問」のプロモデラー・けんたろう、フミテシ、そしてホビージャパンモデラー陣やメーカー各社様がお答えていきます!
Q.リビングで作例を作っているプロモデラーがいるって本当ですか?
A.います!
ホビージャパンの誌面を飾る素晴らしい作品を生み出すプロモデラーの皆さん。なんとなく誰もが、専用の工作室のような空間で製作している姿を想像しがちですが、意外にも居間やキッチンを製作場所にしている方もいるのです。今回はそんなモデラーのひとり、らいだ〜Joeさんの製作現場をご紹介します。
「よっしゃ、父ちゃんがガンダム作ったるわ!」。その一言から私のガンプラ復帰が始まりました。進学・就職・結婚と、ガンダムとは縁の無い生活が十数年続いていたのですが、長男が小学生になった頃(2002年)、ふとレンタルビデオ店で借りた『第08MS小隊』に私も子供達も夢中になってしまったのです。16年ぶりに購入したガンプラは、長男用にMGグフ・カスタム、次男用にMG陸戦型ガンダム。「最初から色が塗られてる?」「接着剤要らんやん!」何もかもがカルチャーショック!ネジを回して組み立てる工程にワクワク!ですが、説明書通りに組み立てるのが精一杯。それでも子供達はめちゃくちゃ喜んでくれたのです。そこで調子に乗った父ちゃんは、ガンプラを買っては夜のうちに組み立てて、朝起きた時に子供達の机の上に…。完成したガンプラを見つけた時の子供達の嬉しそうな瞳が私のガンプラ製作の原動力だったのです。当然の流れで子供達も一緒にガンプラを作るようになりました。
子供達と一緒に作るので製作スペースはリビングになるわけで、住宅密集地で近所には小さな子供がたくさん居るという環境の問題もあって、使用できる塗料の選択肢は水性カラーのみ。子育て真っ最中だったその頃はちょうどバブルが弾けたあとだったので、子供達と一緒に過ごせる時間が極端に少なかったのです。仕事を終えようやく帰宅したあと部屋にこもってプラモ…ではなく、なるべく家族と時間を共有したい!その思いとスタイルが継続しているわけですね。だから私の製作スペースは今でもリビング・キッチンなのです。
彼らが独立した現在もネコ様達に癒やされながら製作できる最高の空間です。ダイニング=食事と憩いの場。ゲートの欠片や塗料(水性筆塗り)が飛散しないよう作業マットを敷いて環境維持に配慮しています。これ、なぜか奥さんが踏んで機嫌が…。家庭内平和のためにも作業後はテーブル周りと足元のお掃除は必須です♪(らいだ 〜Joe)
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